異世界レポートEXTRA『ラルセルムを旅する者達』

【プロフィール】

 本名:天宮 晴馬(アメミヤ・ハルマ)

 年齢:17歳

 身長:161cm

 体重:50kg

 趣味:読書、ゲーム、料理

 特技:家事全般、女装(本人は否定)、演技

 天敵:自分、子供

 属性:混沌・中庸

 誕生日:8月3日

 イメージカラー:ドス黒い青

 嫌いな言葉:正々堂々


 何点か気になりそうな所をピックアップして解説。

 まず属性ですが、これは詳しく話すとメチャ長くなるのでまた今度解説します。軽く説明すると『ルールと自分の感情のどちらを優先するか』と『基本善意や悪意かどちらで行動するか』を示したものです。某運命のやつとか某ダンジョンと竜のやつのアレとほぼ同じ。


 イメージカラーは前々から青としていましたが、正確にいうと彼のイメージカラーはただの「青」ではなく黒の混じった「綺麗とは言えない青」です。

 まあ、そもハルマ君自体がストレートに真っすぐな人間ではないので。つまりイメージカラーも順当に綺麗な色にはならないよね……ってコト!



【ステータス】

 HP:E  MP:E- 筋力:E- 耐久:E-

 敏捷:E- 魔純:―  魔密:E- 幸運:EX

 合計評価点:13


 ここは相変わらず変化なし。

 攻走守どれをとってもびっくりするくらいに最底辺をぶっちぎり。寧ろどうしたらそうなるんだと言いたくなるレベル。

 そんななか運任せでカジノを廃業させるレベルの『幸運』が目立ちますが、こちらも本人がギャンブルなどに興味がないのであまり活かせてないです。宝の持ち腐れだな。



【スキル】

 パッシブスキル『無警戒:EX』 

 特殊適性『特殊癒術適性:EX』

 特殊耐性『特異呪術耐性:EX』


 これらは特に改めて記述する事はなし。

 強いて言うなら『無警戒』は最早催眠や洗脳のレベルに近く、どれだけ頭でハルマが危険と理解していても強制的に警戒対象から外れる事が可能。特に半ば無意識に身体を動かしている強者達ほど、このスキルは効果を大きく発揮します。



【技】

 無属性『エクスカリバー』

 無属性『金棒の音』


 無属性『特注魔術 アルシエル』

 魔術適性がなく魔術の使えないハルマの為に、ガダルカナルが新しく作りだしたハルマだけの魔術。

 そも適性がないハルマが使える魔術って何やねんという話ですが、これは適性がないと魔術が使えないのはあくまで『今世界に存在する魔術は』の話なので、じゃあ「今ある魔術が使えないなら、新しく使える魔術を作ればいいじゃない」という発想にガダルカナルさんは至った訳である。


 で、そんな天才的発想から生まれたのがコレ。

 効果は作中の通り相手を吹っ飛ばすヒットバック技。これはガダルカナルが「魔力が霧散して魔術として成り立たない? じゃあ霧散する前に自分から発散させよう」とした結果こういう効果になりました。


 また術式を成立させる際に「微妙に攻撃力があっても意味ないし、その分代わりに吹っ飛ばし性能に回すね」したので、この魔術は強制的に0ダメージ固定になっています。

 実際ガダルカナルが言うように半端に攻撃力があっても、ハルマじゃ大して活かせないのでこの判断は大正解である。(なお、このように『何かを得るなら必ず何かを捨てなくてはならない=必ず等価交換』という理屈は魔法学上では「天秤理論」と呼ばれ、術式の構築や魔術の行使における非常に重要な要素の一つとなっています)




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※




【プロフィール】

 名前:ホムラ・フォルリアス

 年齢:18歳

 身長:164cm

 体重:49kg

 趣味:魔術の研究

 特技:絵、歌、料理(あくまで全て本人談)

 天敵:孤独、差別、猫

 属性:中立・善

 誕生日:5月5日

 イメージカラー:白と黒

 最近の疑問:「独創的って感想は褒めてるの?」


 お次は我らが(最近出番少ない)メインヒロインホムラさん。なのですが……特にハルマ程語るポイントがないっすね、はい。

 (というより後々のネタなのでここで話すとネタバレリーナなのだ)


 強いて言うならイメージカラーは『白、黒』ではなく『白と黒』です。つまりそれぞれ一色ずつではなく一緒に混じった状態であるという事。

 でも灰色でもない。我ながらなんとも面倒な色ですね。



【ステータス】

 HP:C+ MP:S  筋力:C  耐久:C- 

 敏捷:B- 魔純:EX  魔密:EX  幸運:E

 合計評価点:34


 ここも変化はなし。

 何か特徴を挙げるならホムラは魔術メインの戦闘スタイルの割に、フィジカル面のステ―タスもそれなりにあります。

 これは彼女が獣人と人間のハーフの半獣であるため。獣人は人間と比べ基礎的にフィジカル面が強いので、ホムラもその影響で少しそこが強くなっている感じです。

 特に敏捷はB-と割と高く(する機会があるかはともかく)野球とかサッカーとか実は得意。


 反対に低いのは幸運。

 そも『半獣の賢者』という祝福されぬ生誕の時点で幸運E要素がバリバリに出ていますが、それ以外においても彼女は何かと運が無いです。

 詳細はおいおい語ってはいきますが、特にこれまでの彼女の人生はまさに『悲惨』の一言でありました。



【スキル】

 パッシブスキル『賢者:C』

 パッシブスキル『異次元の毒:EX』

 パッシブスキル『冥界の血痕:EX』

 パッシブスキル『死神の怨嗟:EX』


 極悪スキルジェットストリームアタックはともかくとして、実はホムラはまだ賢者の力を十全には発揮しきれていません。

 もっとも賢者自体がホムラ含め今までに4人しか存在しておらず、その誰もが完成形まで辿り着くことは出来なかったので(あのガダルカナルでさえ)、完全な賢者がどういった状態なのかはまだ誰も知らないですが。



【技】

 火属性『特級魔術 青炎』

 実は特級魔術は純粋な魔術(魔法)ではなく、正確には本来人間には扱えない『精霊術』に分類される技となります。

 魔術・魔法と精霊術の違いは『運用に使用する魔力の質と量』。質に関しては言わずもがな作中で言及した『五感で感じる全てを意識的に感知する事で抽出される限りなく透明に近い魔力|(クリアマナ)』の事で、量に関してはシンプルに魔術(魔法)と比べ桁外れの魔力量が必要。


 で、普通人間にはクリアマナの抽出もそんな大量の魔力の用意も出来ないので、特級魔術は人間には使えない『精霊術』とされていました。……というか、まず一般的な天井である上級でさえ結構取得難易度が高いので、特級なんて人間からすれば普通は夢のまた夢なのである。

 ……まあそんな常識を嘲笑うかのように過去には特級を人間の身で扱うものがチラホラと居たのですが。

(ちなみに精霊は簡単に言うと概念の塊みたいな存在なので、自身が得意とする属性なら無尽蔵かつ自由に魔力を作る事ができ比較的容易に特級に至れます)




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※




【プロフィール】

 名前:ソメイ・ユリハルリス

 年齢:19歳

 身長:183cm

 体重:65kg

 趣味:お茶(特に紅茶)

 特技:剣技

 天敵:ホムラの歌

 属性:(限りなく中立に近い)秩序・善

 誕生日:4月9日

 イメージカラー:金赤

 持病:不眠症、乗り物酔い、クソボケ


 趣味にお茶とありますが、これはあくまで『趣味』です。つまり好きな食べ物・飲み物ではありません。あくまで彼はティータイムが好きなだけであって(もちろん紅茶が嫌いな訳ではありませんが)、好物自体はもっと別にあります。


 次に属性の『(限りなく中立に近い)秩序』ですが、これは『最終的には法に従うけど内容によってはメチャクチャ葛藤するし、終わった後も死ぬほど引きずる』という事です。

 誰よりもお人好しで結構感情的な彼に『英雄』の役は荷が重いのかもしれない。



【ステータス】(通常時)

 HP:A  MP:D  筋力:B  耐久:A

 敏捷:B  魔純:D  魔密:D+ 幸運:B

 合計評価点:28


【ステータス】(白昼時)

 HP:A  MP:D  筋力:A  耐久:A+

 敏捷:A  魔純:D+ 魔密:C  幸運:C

 合計評価点:30


 ソメイもここは特に変化はないですね。

 なお余談ですが白昼の異能を引き継いだばかりの頃は、このステータス変化になかなか慣れず勢い余って突っ込み過ぎてしまったりする事が多々ありました。

 

 普通の人でも光属性の魔術のバフなどで一時的にステータスが上昇する事はありますが、それらはステータス評価が変わる程のものではなく(限界まで重ねてようやく一つランクが上がるかどうかって感じ)、故に指定の時間になると突然ステータスが劇的に強化されるこれらの異能は結構慣れるまで使いにくかったりするのです。



【スキル】

 限定パッシブスキル『白昼の異能:―』

 比較対象がないのでランクは不明(というか計測不可能)。

 逆に言うとランクの着いている他のスキルは何かしらと比較しているという事でもあります。(ホムラの極悪スキルジェットストリームアタックやハルマの最弱など)



【技】

 炎属性『SIN陰流 日本晴れ』




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※




【プロフィール】

 本名:シャンプー・トラムデリカ

 年齢:16歳

 身長:157cm

 体重:45kg

 趣味:恋バナ

 特技:挑発、惚気(主にハルマに対して)

 天敵:幽霊、虫

 属性:混沌・善

 誕生日:6月9日

 イメージカラー:白銀

 好きな言葉:アガペー


 身長ですが157cmとパーティ内では(ジバ公を除いて)一番小さいです。

 年齢や性別の点もあるので、シャンプー以外は別に気にする事ではないと思っていますがシャンプー自身は実はちょっとコンプレックス。

 彼女的には少なくともハルマよりは大きくなりたいそうな。


 趣味の恋バナは作中ほとんど描写がありませんが、裏でよくジバ公としております。年頃の女の子らしい趣味もある……と思いきや恋バナと言いつつ基本勝手にずっと惚気ているだけなので、本当に恋バナになっているかどうか不明。

(なおジバ公も自分のターンでは同じような感じなので二人は特に気にしていない様子)


 天敵は魔王から幽霊と虫に変化。

 どうやら魔王への恐怖心は旅の中で克服していきましたが、その代わりに別の怖いものが出来てしまったようである。

 とは言っても幽霊は(本人は断固として認めないが)昔からずっと苦手だし、虫も『極寒の雪原地方には虫が居ないので気づいていなかった』だけで多分子供の頃からずっと苦手だったと思いますが。


 ちなみにマキラ東に着いた際「虫なんて燃やしてやっつけるからヨユー」みたいに言っていましたが、あれはまだ虫を図鑑でしか見たことがなかった時のセリフです。  

 後にモノホンの虫を目にして「え、無理無理無理無理! 何ですかアレ!? キモすぎてマジ無理なんですけど!?」ってなった。

 


【ステータス】

 HP:C  MP:A  筋力:A+ 耐久:C

 敏捷:S  魔純:A  魔密:E+ 幸運:A

 合計評価点:33


 皆と変わらず変化なし。

 分かりやすく攻撃する事しか考えてないようなステータス。「防御? 倒される前に倒せば実質防御なんて必要ないですよね!」の理屈です。


 なお、そうやって防御を自分から切り捨てた割に、敵から手痛い反撃を貰うと露骨に機嫌が悪くなります。で、結果敵さんが(かなり)惨い事になる。

 余談ですが戦闘中に一番ガラが悪いのはぶっちぎりでシャンプーです。


 ハルマ「下手な敵よりアイツの方がよっぽど怖い」



【スキル】

 流派『氷炎舞流:A』

 レンネルとマキラが編み出して以降、氷炎舞流は当時と比べ一切遜色のない形で継承され続けてきましたが、ここまでコレを使いこなせたのは歴代でも現状シャンプーだけ。

 というか編み出したレンネルとマキラも本人自身はこの流派の技を使えないので(界王様と界王拳みたいな感じ)、編み出されて以降もっとも使いこなしている者と言っても過言ではないです。

 

 ちなみに武人と戦士が編み出した流派なので、実はシャンプーがやっている『素手』で技以外にも『剣』『槍』『斧』など様々な武器にこの流派は対応しております。ただシャンプーは「武器越しにぶん殴るのはどうにも性に合わなくて。やはりせっかく戦いなんですから素手でドカバキとやりませんと」とか言うので基本素手でしか使いません。



【技】

 氷炎属性『氷炎舞流 氷炎線牙』

 氷炎属性『氷炎舞流 焼凍連牙』


 これは別にそんな重要な事ではありませんが、氷炎舞流の技はまだ出てないもの含め全て『漢字四文字』で『最初の二文字は相反する単語』で『最後に"牙"』と着きます。

 理由は俺がそれがカッコいいと思ったからです。




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※




【プロフィール】

 名前:ジバ

 年齢:18歳(人間に換算すると9歳)

 身長:20cm

 体重:15g

 趣味:日光浴

 特技:壁抜け、鍵開け、寝坊

 天敵:猫、人間

 属性:混沌・悪

 誕生日:1月18日

 イメージカラー:黒

 嫌いな言葉:普通


 地味にメチャクチャ久しぶりなジバ公の異世界レポート。前回の見てみたら2年半前でした、凄いね。

 まず年齢ですが実年齢は18とホムラと同い年であるものの、スライムは人間よりも寿命が長く人間に換算するとジバ公はまだ9歳の子供です。その割にかなり精神的に落ち着いているのは圧倒的に過去の経験のせい。最英は精神年齢が高い子供が多い。(主人公? アイツは半分演技だから……)


 次に特技の壁抜け、鍵開けですがこれはジバ公の特徴的なスライムボデーを活かした技。水みたいにどこへでもニュルニュルと入れるジバ公はちょっとでも隙間があれば壁の向こう側に行けるし、鍵も鍵穴に身体を流し込んで容易に開錠可能です。

 ちなみにこの性質のせいでスライムは弱い癖に立派に害獣として人々に認識されおります。なんせどこにでも入ってきて何でも食い荒らすので。ネズミよりよっぽど質が悪い。


 天敵は猫と人間。

 これは過去編読めば分かるんじゃないかな。分かって。


 そして属性ですが、これはなんかハルマ以上に悪役みたいなことになってますね。果たしてこれは一体何を意味するのでしょう。


 

【ステータス】

 HP:E  MP:E  筋力:E  耐久:D 

 敏捷:B+ 魔純:E  魔密:E  幸運:A

 合計評価点:16


 恒例の特に変化なし。

 元が弱いスライムが喋れるようになってさらに弱くなっているので、ハルマ程ではないですがジバ公もかなり悲惨なステータスになっています。

 (普通のスライムは敏捷A、それ以外もオールDくらいはある)

 

 ただしこれでもハルマよりは十分強いので、仲間達からもハルマとジバ公が二人になるとジバ公側にお目付け役を頼みます。(そも自発的に二人だけ行動させること自体がほぼありませんが)

 それがハルマは納得いかないようですが……まあ、残当である。



【スキル】

 パッシブスキル『会話:EX』

 詳細不明『魔力耐性?:―』


 どちらも詳細はほぼ不明。

 まず会話に関してはスライムは普通に喋れないし(前にも言いましたが現実で言うと猫が喋ってるみたいな感じ)、そもそも会話可能なモンスターでもここまで流暢に喋るのは『森の賢者』と呼ばれるオークくらいで、ジバ公はそういう意味でもかなり異質。


 そして魔力耐性の方ですが、これはマキラ東の遥かなる遺跡に何故かジバ公も入れたアレですね。こちらは会話スキル以上に詳細不明。

 何故魔力に異常がある訳でも、レンネルと関係がある訳でもないジバ公はあのマナが汚染されまくった遺跡に入れたのかは一切が謎のまま(だねぇ)です。

 


【技】

 なし


 基本戦わないので技は現状ないですね。

 強いて言うなら旧聖地フォルトでの戦いで見せた、天井をぶっ壊した体当たりくらいでしょうか。まああれもマジで体当たりしただけなんですが。


 ハルマ「はねるも使えないのかお前は、全く……」

 ジバ公「はねる事くらいは出来るわ!!!」

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