異世界レポートEXTRA 『異世界について1』

【前書き】

 どうも皆さま、『最弱勇者の英雄譚』作者のハルレッドです。

 本日をもちまして、『最弱勇者の英雄譚』は連載開始から8カ月となりました!

 本当にありがとうございます!&これからもよろしくお願いします。


 てな訳で今回の18日は特別版異世界レポート。

 異世界に存在する4つの大陸について詳しく見ていきますですよ。



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



【世界について】

 ハルマが迷い込んだこの異世界には全部で4つの大陸が存在する。

 今回はそれぞれの大陸について詳しく見ていこう。


■マキラ大陸

 まずはここ、ハルマが異世界に来てから最初に訪れたマキラ大陸から。

 マキラ大陸は世界のなかでも東に位置する大陸であり、この大陸の最大の特徴はやはり『テンガレットウォール』と呼ばれる山脈によって、大陸が東と西に分かれていることだろう。

 マキラ大陸はこの「超高い」「超長い」「超寒い」と地獄の三拍子が揃った山脈に大陸が分断されている影響で、同じ大陸でありながら西側と東側でその様子に大きな違いを見せている。


 具体的に言うと、最初にハルマが落ちてきた西側は主に海に関する物事が盛ん。特にレンネル大陸など他の大陸との繋がる街である『スリーム』はその最もな例である。

 反対に東側は山や森などの自然が目立っており、なんとこのマキラ東はその国土の7割が森で覆われている超自然大国。さらには他にも『バビロニアの超巨大樹』や『テンガレット活火山』、『誓いの花園』など他の大陸にはない様々な自然の神秘を拝むことが出来る。


 総じて評すると、マキラ大陸は『世界の中で最も自然と共存する大陸』。

 都会が進んだ元の世界の日本ではなかなか見る事が出来ない物がたくさん存在する、まさに異世界の入り口に相応しい大陸と言えるだろう。


[マキラ大陸の街や村について]

・ゼロリア王国

 ハルマの旅路のスタート地点。

 賑やかな活気に包まれ、宿屋や郵便局など様々施設が揃った豊かな国。

 その便利さから多くの冒険者がまずはこの国を最初の拠点としている。

 ちなみにジバ公に大きな転機が訪れたのもこの国だ。


・ツートリスの村

 ガダルカナル大陸以外では珍しく、強く伝承の時代の残滓を受け継ぐ村。

 恐らくその理由はかのユウキも挑んだとされる『試練の洞窟』がこの村に存在するからだと思われる。

 またこの村の近くには『ガダルカナル大魔書館』という建物も存在している。




■レンネル大陸

 次はハルマが2番目に訪れた大陸、その名も世界の西に位置するレンネル大陸について。

 このレンネル大陸は世界の中でも特に「人々の文化」が色濃く反映されている大陸であり、これまた元の世界では馴染みのないような物事と多く関わることが出来る大陸になっている。


 異世界の神話に出てくる「大神ラー」と「女神ラルス」を祀った『聖地フォリス』、とある人物によって一から作り上げられたと言われる『マルサンク王国』、訪れる者たちの欲と金の交わる『シックスダラー横丁』。

 そして、若き少女王によって統治される武と生の国『覇王国ケルト』……など、それぞれの街がその住まう者の在り方を反映した強い個性を持っている。


 要するにこのレンネル大陸は『異世界の人々の生き様を嘘偽りなく映し出した大陸』。

 正の要素も負の要素も、のが何よりの特徴だ。


[レンネル大陸の街や村について]

・マルサンク王国

 レンネル大陸に存在するもう一つの王国。この国はとある人物によって、たった一人でゼロから作り上げられた……と言われている。一体その人物が何者なのか、はまだ詳しくは判明していないが今後重要になってくるのは確かだろう。

 またこの国は、五大王国など特殊な国を除いた他の国に見られるが何故か適用されていない国でもある。

 果たしてこれにはどんな理由があるのだろうか……?




■ガダルカナル大陸

 そしてお次がハルマが3番目に来訪したガダルカナル大陸。

 ここは世界の北に位置する国であり、世界の中でも100年前の勇者ユウキの伝説……即ち、「伝承の時代」の残滓を多く残した大陸となっている。


 中でも特に伝承の時代の要素が強いのが、大陸の南の方にある『賢者の領域』。

 一般人たちにも『伝承の賢者ガダルカナルが住んでいた』と認識されているこの場所には、なんと今もなお100年前から若さと命を保ち続ける「伝承の賢者 ガダルカナル」が住んでいる。(もっともその彼女にはハルマ以外の人間は会いに行けないが)

 また他にもユウキの愛刀だったとされる「刀神村正」を作った人物の住んでいた『エイトス』や、伝承の戦士レンネルと伝承の武人マキラの子孫が住む『雪原地方』なども存在し、この大陸はかの時代の話題について事欠くことはない。


 ここはまさに『100年の時を経てもなお勇者の偉業を忘れない伝承の大陸』。

 もちろんこれから先もこの大陸は勇者の事を忘れることはないだろう。


[ガダルカナル大陸の街や村について]

 ・聖王国キャメロット

 ガダルカナル大陸の五大王国。

 この国には『加護』とも【権能】とも違う、「異能」と呼ばれる不思議な力が代々付け継がれている。この「異能」が何なのかは未だよく分かっていない。

 また、この国には「竜の谷に居るワイバーンから逆鱗を取ってくる」という特徴的な騎士の就任の儀式があるが、実はこれも伝承の時代から始まったものであるらしい。……つまり、この儀式にもかの勇者ユウキが関わっているということだ。




■ユウキ大陸

 最後はまだハルマは訪れた事のない、南のユウキ大陸。

 まだこの大陸について詳しい不明だが、どうやらこの大陸には『天王国オーディン』と呼ばれる国が存在しているらしい。


 この天王国オーディンは空を飛ぶ魔術である「天空魔術」と深い関りがあるようで、話によればこの国に住まう者はほぼ全員この魔術が使えるそうだ。


 もちろんこの大陸には他にもいろいろな街がある。

 一体ここはどんな大陸なのか……それは今後のハルマの旅路と共に見ていくこととしよう。




 と、いう事で今回はここまで。

 また新たな情報が集まったら、再びレポートに纏めることとする。




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【後書き雑談トピックス】

 ちなみに当然と言えば当然ですが、海王国オリュンポスのある『バルトメロイ海域』はどの大陸にも属していません。

 ここはここでまた独自の在り方を営んでおり、そういう意味ではここも第5の大陸(島ばっかりだけど)と言っていいのかもしれない。

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