第79話 氷炎の阿呆決戦

「イェーイ! 今日も盛り上がっていこうぜー!!!」


「……」


 洞窟の中で一人、猪系のモンスターが高らかに叫ぶ。

 その立派な髭や眉毛からして、恐らくは結構良い歳だと思われるのだが……それとは裏腹にテンションや服装は若々しさに満ちていた。

 顔にはグラサン、首にはネックレス、上半身は革ジャンに下半身はダメージジーンズとまさに全身フルでヤング装備。

 テンションの方も、さしものハルマでさえ置いて行かれそうなレベルで高い。というか、そもそもハルマも流石に一人の時にはあそこまでハイテンションにはなれない。


「……えっと。あのハイテンション爺さんがこの暑さの原因で良いのか?」


「そう……みたいだね。現に彼に近づけば近づく程熱気が強くなっている、彼がこの熱気の根源で間違いないだろう」


「そして発電機が壊れたのもあのモンスターが原因みたいです。今機械の様子を見てきたんですが……どうやらあのモンスターが発する熱で『熱暴走』を起こしてしまったみたいで……」


「この極寒地帯で熱暴走とか……世の中、ホントに何が起こるか分かったもんじゃないな」


 ……まったく、ジバ公の言う通りである。

 何かが『壊した』可能性がある、と聞いていたので多分寒い系モンスターが出てくるのだろうと思っていたら、寧ろ真逆の暑い系モンスターだったなんて誰が想像できるのか。

 本当に世の中何が起こるか分かったもんじゃない。

 まあ、そんなこと言ったらハルマは『異世界転生』という、もっと『何が起こるか分かったもんじゃない』体験をしているのだが。


「えっと……。それじゃあ、あのお爺さんにとりあえず話しかけてみる? とりあえずこの熱気をどうにかしてもらわないと発電機は直せないでしょう?」


「そうですね。『出ていけ』とまで言わなくとも、せめてもう少し控えてもらう必要はあります」


 ――あの爺さんに話し掛けるのか……。絶対碌なことにならない気がする……。


 既に嫌な予感がするハルマだったが……。

 それを分かっていても避ける訳にはいかないのが辛いところ。

 状況が状況ゆえに今回は仕方がないが……みんなもこういう人を見かけても絡んではいけないぞ。

 絶対良いことないから。


「……おい、爺さん」


「ん? なんじゃお前ら? ――ッ! もしかして儂のライブを聞きに来たファンか!? 悪いのー、生憎と今日は練習メインのなんじゃよ。それでも良いなら聞いているのは構わんがの!」


「いや、違う。なんか凄え嬉しそうな所悪いけどそういうんじゃない」


「そうか……。それで? それじゃあ何の用じゃー?」


 ――分かりやす……! 


 一瞬でテンションがだだ下がる爺さんモンスター。

「そうか……」の一言に込められた哀愁が強すぎて、なんかこっちまで悲しくなってくる……。

 あれか、これは多分ネット小説家の『定期的に感想とレビューをチェックするも、結局何も来ていない』あの感じと同じだ。

 ……遥か異世界でさえ同じ哀愁感じてる奴が居るのか。なんの呪いだ。


「……あの、えっと。実は少しお願いがありまして……。出来ればその熱気を少し抑えてくださらないかな、と……」


「何……?」


「実は、貴方の発する熱気が強すぎて、発電機が作動しないのですよ。だから出ていけとまでは言ませんが、もう少しこの熱気をどうにかしてくれないものかと」


「それは無理じゃな! 儂のこの煮えたぎるソウルの熱気を消し去るなど、他ならぬ儂自身にも出来はせぬ!!!」


 ――ま、そうだよな……。


 想像はしていたが。やはり素直に受け入れてはくれないようだ。

 ならば、ここは力尽くも致し方ない……と、いつもなら言い出しているところなのだが(ジャイ●ン思考)、今回はそうもいかないなかった。

 なんせ相手はメチャクチャ元気で若々しいとはいえ、お爺さん。この相手に暴力は流石にいろいろとマズかろう。

 ……まあ、恐らくハルマより強いだろが。


「爺さん、そこをなんとか頼むよ。俺ら割と本気で困ってるんだ。俺らで出来ることならなるべくはするからさ」


「お願いします、お爺さん……! あの機械が動かないと集落に電気が届かないんです、だからみんな困っていて……。ホントに、少し熱気を抑えてくれるだけで良いんです!」


「……。まあ、こんな綺麗なお嬢ちゃんにそんなにまで頼まれると……少し断りづらいの」


「おい、ジジイ!!!」


「……ハルマ」


 赤面しながらシャンプーに返事をしつつ、サラッとハルマの懇願は受け流す爺さんモンスター。

 もちろんこれにはハルマも黙っちゃいないが……その前にホムラに止められてしまった。

 ポンと、優しく肩に置かれる手。そしてその顔を見れば口には出さなくとも「無駄だから止めなさい」と言っているのがよく分かる。

 ……ハルマ、渋々了承。&いつものように自身の無力憎悪。


「しかし……ではどうするか。……そうじゃ! それならば儂と一勝負してもらおうか」


「……一勝負、ですか?」


「ああ、そうじゃ。名付けるなら、そう……『第1回チキチキダジャレ対決』じゃな!」


「え? ダジャレ? なんでダジャレ? そんな前振りどこにあった?」


「ないぞ、そんなの。ダジャレにしたのもただの思いつきじゃ」


「……」


 フリーダム過ぎる。

 なんでついさっきまでライブキャラだったのに、急にダジャレに移行したのか。

 今のノリなら普通にライブ対決とか良い気がするのだが……。

 ……んで、ダジャレ対決とは一体何をすればいいのだろうか。


「それではルールを説明するぞい。といっても単純に互いのダジャレを言い合うだけなのじゃがな。ただし……」


「?」


「そのダジャレの寒さに応じた冷気が実際に発生するから気を付けるんじゃぞ」


「!? ちょっと待て! それどういう原理だ!?」


「儂の特殊能力じゃよ。儂は自分の気分の高低に合わせて、周りの温度も高低させられるのじゃ。この洞窟の熱気もそれが原因じゃよ」


「なんだその微妙に使いづらい能力……」


 風邪ひいた時とか自分の冷気で永遠に治らそうだな……と思いつつ。

 そんな訳で、どっかの某まじめにふまじめにありそうな罰ゲーム付きダジャレ対決が始まった!

 ……こんな緊急事態に一体彼らは何をしているんだろか。


「良し、それじゃあまずは俺にやれせてくれ! ここらでお遊びはいい加減にしろってとこを見せてやりたい!」


「まだ初戦だろうか、『ここらで』の使い方間違ってるぞ」


「チクショウ! 異世界だとこのネタも通じねえのか!!!」


「?」


 とまあ、悲しき異世界ギャップは置いておいて。

 実際お遊びはいい加減にしてやるために、ハルマは渾身のダジャレを解き放つ!


「来るがいい、少年」


「いくぜ! 後悔するなよ!!!」



「幹事が漢字を綺麗に書いて良い感じ!!! ——ってのはどうだ!」



『幹事』と『漢字』と『感じ』を3重で掛けた高度なギャグだ。

 これは流石に寒いギャグとは言えないだろう……と思ったのだが。

 なんでだろうか、なんかウケるでもなくスベるでもない微妙な雰囲気が場を包み込む……。


「あ、あれ? どうしたんだよ、みんな。もっと笑うなり、関心してくれて良いんだぞ?」


「……あ、えっと。ハルマ、一つ聞いていいかな?」


「ん?」


「えっと……真ん中の『カンジ』って何?」


「――ッ!!!!!」


 短時間で再びかましてしまった異世界ギャップ。

 そりゃそうだ……この世界は元の世界と字が違うのだから、『漢字』なんて存在する訳ない……。


「あれじゃな……面白い訳でもなく、つまらない訳でもない。なんとも言えないギャグじゃったの」


「ハルマらしいな」


「ちくしょおぉーーー!!! 欲張らずに『幹事が良い感じ』にしておけば良かったぁーーー!!!!」


 ウケもせず、スベりもしないのが一番辛い。

 ただただ死ぬほど恥ずかしいだけとかいうトンデモ地獄。これもハルマが『最弱』故の宿業だというのか。


「もういっそ殺してくれ……」


「馬鹿な事を言うでないわ。さて、これはもう言わずとも儂の勝ち確定じゃから次の奴、ダジャレを言うがいい」


「ちょ、それズルくない!? 勝手に不戦勝って決めるなよ!!!」


「まあ、良いんじゃない? だって、多分流石にハルマよりは……ね?」


「……」


 ホムラよ、語尾を濁すな。余計に辛くなる。

 そしてこの瞬間から天宮晴馬はもう二度とダジャレは言わないと誓ったのだった。


「それに大丈夫よ、私が凄く面白いダジャレを言ってあげるから!」


「うん! なんか自分でハードル上げてる気がするけど、それはそれとして流石ホムラちゃんだ! いっけー! 僕の分の思いも乗せてー!!!」


「さりげなくサボり宣言!? ジバ公お前ズルいぞ!!!」


「さあ、来い! 少女よ!」


 ハルマに続くのはホムラだ。

 今この暑き洞窟に、『賢者』のダジャレが解放される!!!



「石の上にも三年!!!」



「おおおおお……おお?」


 解放され――解放され……ない。

 解放されたのはダジャレではなかった。何故か……ことわざが解放された。

 何故、ホワイ?


「ホ、ホムラちゃん?」


「ん?」


「えっと……なんで『石の上にも三年』なのかな?」


「え? ああ、『二階から目薬』の方が良かった? それとも『魚心あれば水心』の方がいい?」


「違う、違うよホムラちゃん!!! 勘違いしてるところも可愛いけど! それダジャレじゃない!!! それはことわざだよ!!!」


「……へ?」


「……」


 こそこそとホムラにダジャレが何なのか教え始めるジバ公。

 どうやら、賢者サマは根本的にダジャレが何なのかを理解出来ていなかった様子。

 結果、何故か代わりにことわざが解放。……なんで?

 どうしてダジャレがことわざになった。あれか、言葉遊び繋がりか?

 ていうかなんだ、それじゃあさっきの『幹事が漢字を綺麗に書いて良い感じ』もことわざだと思われたのか。どういうことわざだ、これ。


「……えっと、これは2回目も儂の不戦勝じゃな。儂もダジャレ言いたいんじゃが」


「そんなら言えばいいじゃん」


「嫌じゃよ。せっかくノーリスクで勝てるのに自ら危険を冒す訳なかろう」


 まあ確かにその通り。

 今サラッと自分のダジャレがスベる可能性があることをバラした爺さんだったが……まあその通りだ。


「ほれほれどうした? ダジャレも言えんのかお主らは」


「クッソ! ソメイ、頼む! 良い感じのダジャレかましてやってくれ!」


「……すまない。もう少し考える時間をくれないだろうか」


「え? あ、うん、分かった」


「ありがとう」


 ソメイ、真剣な熟考モード。

 白昼の騎士サマ本気のダジャレ……これは期待出来そうだ。

 だが、まだ時間が必要らしい。なら、次は――


「じゃあシャンプーさん、よろしくお願いします」


「わ、分かりました……。自信はありませんが……頑張ります」


「ふふふ、いいじゃろう。美少女と言えど手加減はせんぞ」


 てな訳で、英雄の血を引く氷炎の少女のダジャレが放たれる!!!



「布団が……吹っ飛んだ!!! ……」



「……」


 顔を真っ赤にしながら放たれたのは……超ポピュラーなダジャレだ。

 それはもう、ポピュラーもポピュラー。ダジャレ代表みたいなダジャレである。

 もちろん、こんなダジャレ普通なら思い切りスベるのだが……。


「……ん」


 その場に現れたのは吹雪ではなく、春のような暖かさだった。


「え? これはどういう……?」


「なんじゃろうな。なんか、こう、可愛かった」


「へ!?」


「初々しさに溢れていたというか、頑張って考え抜いた感があったの」


「あー、うん。それは俺も分かる。なんかこう、孫を見守る爺ちゃんの気分だった」


「アメミヤさん!?」


 あの初々しさを前に「面白くない」と誰が言えようものか。

 そんな言葉は変にダジャレ慣れ(ダジャレ慣れ?)して来た奴の顔面に叩きつけておけばいい。

 こういう初々しさはしっかりと残して、大切に育てるべきだ。


「あー、うん。ええもん見せてもらった。その礼じゃ。儂のとっておきのダジャレ、聞かせてやろう」


「――! ついに来るか! 爺さんのダジャレ!!!」


「ああ、耳の穴かっぽじってよーく聞くがいい! これが儂の、ダジャレじゃーーーーーーー!!!!」



「ドラムを叩く、ドラ息子!!!」



「……。——寒!!!」


 瞬間、マジで吹雪がその場を流れる。

 突然の暑さから寒さのチェンジには、寒さ慣れして来たハルマも思わず身震い。


「どうじゃ! 儂の渾身のダジャレ!」


「普通に面白くねえよ! あんだけ引っ張っておいて、その程度とかはっきり言ってがっかりしたわ!!! てかこっちの世界『ドラム』はあるのな!?」


「あるぞ! そして面白くないはお前にだけは言われたくない!!!」


「そうだけども!!!」


 ……さて、3回目は余裕で勝利し、おまけに極寒のダジャレのお陰で洞窟には再び寒さが戻ってきた、が。これで終わりには出来ない。

 何故なら結局爺さんの意見はまだ何も変わっていないからだ。結局このまま帰ってもまた数日後には同じことが起こるだろう。


「つまり全てはソメイとジバ公に掛かってる訳だ……。ソメイ! そろそろ行けるか!?」


「……。ハルマ、シャンプー。一つ良いかな?」


「ん?」


「……すまない。えっと、申し訳ないんだが、そもそも根本的に説明してもらえないだろうか。ダジャレとは一体……?」


「……え?」


 ……どうやらウチのパーティにはダジャレを知らない奴が二人も居たようです。

 つまりさっきまでの熟考はネタを考えていた訳ではなく、ダジャレそのものが何だか考えていたのか……。

 というか、今更考えてみれば『イケメン天然騎士』たるソメイに、そういう期待をしたのが間違いだった。


「……えっとな。ダジャレって言うのは、一文の中で上手く同音異義語を言う言葉遊びなんだ」


「……?」


「ソメイさん、ゆっくりでいいから考えてみてください。最初アメミヤさんが言ったのは『幹事が漢字を綺麗に書いて良い感じ』でしたよね。この文には『カンジ』と言う言葉が3回違う意味で出てきませんか?」


「……そうだね」


「はい、そうなんです。で、これがダジャレです」


「これが」


「はい、ダジャレとはこういうものなんです」


 分かりやすく説明するシャンプー。

 ていうか、なんで今更こんな説明をしないといけないのか。誰かダジャレぐらいは教えておけよと普通に思うのだが。


 ……さて、ハルマとシャンプーの説明を受けソメイはしばし考え込む。

 が、次の瞬間。


「――! あっはっは! なるほど、そういうことか!!!」


「!?」


「だから、ドラムを叩くドラ息子、なのか! ははははは! なるほど、なるほど!」


「えええ!? やっと理解したと思ったら、まさかの爆笑!? 嘘だろお前!?」


 なんと、爺さんのクソ面白くないダジャレで馬鹿ウケしだした。

 こんなソメイの笑顔、ハルマ達も見たことがない。

 それくらいの勢いで大爆笑である。


「ドラムを叩くドラ息子、だぞ!? そんな!? そんな面白いか!?」


「や、やめ! ハルマ、そんな何度も復唱しないでくれ! い、息が!!!」


「マジでどうなってんだお前!?」


 ソメイのズレ過ぎた笑いのツボは流石にハルマにも理解が出来ない。なんならシャンプーすら凄いものを見る目でソメイを見ている。

 だが、そんな視線を向けられようとソメイはひたすら大爆笑だ。

 そして――


「ぎゅおおおおおおあああああああああああああ!?!?!?!」


「はああああああああああああああああああああ!?!?!?」


 少し遅れて、今度は何故か爺さんが炎上し始めた。

 その勢いや凄まじく、まるでキャンプファイヤーである。


「何で!? 何があってそうなった!? マジでどうなってんだお前ら!?」


「その、その騎士が! その騎士が儂のダジャレで馬鹿ウケしたからじゃー!!!」


「……は?」


「言ったじゃろう!? 儂は! 温度を操れるって! あああああああああああああ!!!!!」


「……もしかして馬鹿ウケして嬉しくて、テンション高くなって炎上したと!? 馬鹿か!!! 正真正銘の馬鹿か!!!!!」


 ハルマのキレのいいツッコミが洞窟に響く。

 さてさて……現場は本当に混乱し始めてきた。


 未だにダジャレが理解出来ていない様子のホムラ。

 それに必死に教え込むジバ公。

 まだ思い出し笑いが止まらないソメイ。

 炎上するダジャレ爺さん。

 そしてその全てに困惑するシャンプー。


 ……カオスすぎる。


「ああ、異世界舐めてたぜ……」


 恐ろしき異世界。

 ハルマはこの日、改めて異世界の恐ろしさをよくよく理解したのだった……。


 


【次回予告】

 ハル「ソメイのズレっぷりには流石のハルマさんもびっくり」

 ホム「そうね。私もあれにはびっくりしたわ」

 ハル「……ブーメランだよ、ホムラ」

 ホム「ぶーめらん?」

 ハル「あ、いや。なんでも。それで? ダジャレが何のなのかは分かった?」

 ホム「うん、もうバッチリ! ちゃんと分かったから聞いてて!」

 ハル「よっしゃ来い!」

 ホム「『青巻紙赤巻紙黄巻紙』!」

 ハル「……ん?」

 ホム「『隣の客はよく柿食う客だ』!!」

 ハル「……んん!?」

 ホム「『東京特許許可局長今日急遽休暇許可拒否』!!!」

 ハル「違う! 凄いけど違うよホムラ!!! それダジャレじゃない!!!」

 

 ホム「次回、第80話『帰路』!!!!」


 ホム「ふう……どう? 凄いでしょう!?」

 ハル「凄いけど! メチャクチャ凄いけど! ダジャレではない!!!」

 ホム「え?」

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