第23話

蓮 side

 

「うん。源さんみたいに"音楽に長けてるヒト"になって欲しかったんでしょ?」

「あ、はい。姉ちゃんにその願いがあって、姪っ子たちと一緒に"ゲン"も"ピアノ"始めたんですけど……当たり前に姪っ子たちのほうが上手いっす。双子なんで、"連弾"とかもしてて。"ゲン"はピアノのセンスは残念ながら、なくて(苦笑) "ハーモニカ"から始めました。」

「ふふふっ、そうなんだね♪」

「そんなコトより、"ひなたん"と先輩の話聞きたいっす。……先輩!昨日どうでしたか?」

え?

「あ、なんかウチの両親も妹も日陽のコト、"好印象"だったよ。特に彩佳……妹なんて日陽と"連絡先"交換しててさー(苦笑)」

「あ、さっきも連絡来たよ。『今度一緒に"買い物"行きましょー♪』だってさ。……あ、店員さんに"写真"撮ってもらって、送ろっか?『お兄さんと一緒に居るよー』って。」

え?

「ふふふっ、そうだね♪……夏生、"手配"して。呼んで、理由話して!」

「あ、はい。今呼びます!……すみませーん。」

小林が"ボタン"を押すと

「はいはい、どうかなさいました?」

と店員さんが来た。入り口で案内してくれた店員さん……

「すみません、俺らの"注文"とそのあとに……あっちの彼女たちと写真撮ってもらっていっすか?」

「ふふふっ……やっぱり"お知り合い"だったんですねぇ。」

え?

「お二組ともに『"ドリンクバー"の近く』とご指定いただきましたし……『ん?』と思って居たんですよね(笑)」

あー、だから……笑ってたんだ(苦笑)

「ご注文は何になさいますか?」

と店員さんに聞かれ、"メニュー"に目を落とす。

「んー……あ、"和風ハンバーグ"で。小林は何にする?」

俺と

「俺は……昨日食べて美味しかったんで、"タレカツ"にします。」

小林が注文すると

「え?」

と日陽が言った。

「かしこまりました。先に"オーダー"伝えて来て、そのあと撮影に参りますね♪」

店員さんはそう言って、カウンターに戻って行った。

「日陽、どうしたの?」

「ふふふっ、私たちはもう食べ終わっちゃったケド……まさしく私たちはその逆だったの。」

「え?」

言ってる意味がわからない(苦笑)

「だーかーらー、私が"和風ハンバーグ"で"ひな"が"タレカツ"だったのよ。」

と莉花さんが説明してくれた。

「あー、そうゆうコト。莉花さん……」

「ん?何?」

「美味しかったっすか?」

「うん♪ 美味しかったよ( *´艸`)」

「あ、夏生くん……」

と日陽。

「ん?なんすか?」

「私も美味しかったよ♪」

日陽がそう言うと

「あ、そうですよね(笑) 昨日自分も食べてるんで、わかります(笑)」

と小林は言った。

「あ、そうだよね(苦笑)」

はぁー。"溜め息"を吐いていると

「はぁー。」

と莉花さんも"溜め息"を吐いていて(苦笑)

「夏生!せっかく優しい"ひな"が教えてくれたのに、アンタの態度は何?」

「え?あ……"ひなたん"、ごめんな🙇‍♂️」

「んーん……夏生くん、気にしないで。もうっ、莉花は"過保護"なんだからー。」

「え?……"ひな"、私だけじゃないよ?」

莉花さんはそう言って、

「蓮くんも"微妙"そうな顔してた(苦笑)」

と続けた。

「わっ、ちょっ……莉花さんっ!それは日陽に"内緒"っす(苦笑) ……あ、おふたりはもう"夜ごはん"は食べ終わりましたか?」

そう聞くと

「あ、うん。これから"ドリンクバー"のみで話そうかなぁ?って(笑)」

と日陽は答えた。

「ふっ、そうなんだな。……なんか"デザート"でも食べる?」

「え?あ……莉花、どうする?」

「うーん……」

莉花さんはそう言いながら、"メニュー"を見ていて……

「あ、"プリン"くらいなら食べれるかなぁ?🍮」

と答えた。

「ん、了解👌蓮、"プリン"2つよろしく。」

「おぅ、わかった。」

そうこう話していると……

「お待たせいたしましたー。」

と店員さんが戻って来た。

「あ、すみません……あの……じゃあ、隣と同じ画角に入るように撮っていただいても良いですか?」

小林が"携帯"を手渡しながら、そう言うと……店員さんは掲げながら、"ベストポジション"を見つけて……撮ってくれた。

「もう1枚撮りますねぇ。ハイ、チーズ。一応確認してくださいね。」

「ありがとうございます。えと……あと……先輩、何でしたっけ?」

と小林に聞かれた。

「……あ、プリン4つ追加でお願いします。」

「かしこまりました。すぐにご用意致しますね。」

と言うと……店員さんは伝票に書き込んで、カウンターへ戻って行った。

「夏生くんっ、見せて見せて。」

「あ、はい。どうぞ。」

小林がそう言って、携帯を渡すと……日陽は莉花さんと一緒に見ている。

「うん、いい感じだね♪……夏生!」

「はい?何すか?」

「"グループLINE"に一応送ってくれる?」

莉花さんがそう言うと

「え?……あ、わかりました(苦笑)」

と小林は言った。

「あ!あと……お姉さんにも送っといてね!」

「あ、はい。姉ちゃんに送っときます(苦笑)」

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