第22話
莉花 side
「へぇー、そうなんだね♪ ……ん?それならそれで、私に教えてくれても良かったんじゃない?(苦笑)」
と日陽に言われた。
「それは私も言ったよ。そしたら、アイツ……何て言ったと思う?」
「え?なんだろ?」
「『"個人情報"だから』だってさ(苦笑) 尤もらしいコト言っちゃってさー。……"ひな"はどうだった?」
「私は……あ、もうこんな時間。朝礼行かないと!」
"ひな"にそう言われて、腕時計を見ると……5分前で(こんなんばっかだわ。苦笑)
「わっ、ホントだ(苦笑) ……あ、"ひな"……」
「ん?どうしたの?」
「今日"夜ごはん"行かない?詳しく聞きたいし♪」
「うん♪わかった♪……蓮が迎えに来てなかったらね(笑)」
あ……
「うん、そうだね(苦笑) 蓮くんが迎えに来てなかったら、"夜ごはん"行こー。」
そう言って、"朝礼"の場に混じりに行った。
蓮side
自宅で寛いでいると……日陽の"お昼休憩"くらいの時間だろうか?日陽からLINEが来た。『蓮、昨日はありがとう。今日なんだけどね……莉花と帰りに"夜ごはん"食べてくから、迎えに来なくて良いからね(苦笑)』と……え?俺が迎えに行ったのって、あの1回だけですよね?莉花さんと積もる話でもあるだろうと迎えには行かないコトに……代わりに同じく休みの小林に連絡してみるコトにした。『小林、今何してる?』『わっ、先輩。お疲れさまです。今はウチの近くの"シネコン"に居ます。姉家族がこっち来てるんで……どうしたんすか?』『そうなんだな(苦笑) や、日陽にさ「迎えに来なくて良いからね(苦笑)」って、言われちゃってさ……つまりは"暇"なのよ(苦笑) "晩メシ"どうしよう?と思って(苦笑)』『え?まだ今、昼ですよ?(笑) もう"晩メシ"の心配っすか?(苦笑) "晩メシ"の時間なら迎えるんで、一緒に食べますか?』え?マジ?『こんな誘い悪りぃな(苦笑) ……職場の近くにする?俺、そこまで行くわ(苦笑) 』『ふっ、了解っす。じゃあ、駅待ち合わせで。』俺、マジで"ウサギ"なのかもしれない(苦笑) 日陽と付き合ってから、1人で居るの"平気"じゃなくなった(苦笑) 普段は"平気"なんだけど、今日みたいに日陽から連絡あったりするとさー(苦笑)
17:30になって、小林のコトを駅で待っていると……
「せーんぱい。お待たせしました。」
と小林が来た。
「急に呼び出しちゃって、ごめんな。店どうする?」
「あ……近くの"ファミレス"はいかがっすか?"ドリンクバー"もあって、なかなか良いっすよ?料理も美味いっす。」
「おっ、じゃあ……そこ行く?」
「そっすねぇ。行きますか?」
小林に了承を得たので、そこに向かう。
「いらっしゃいませ。」
「こんにちは。」
「2名様ですか?どちらの席になさいますか?」
店員さんに聞かれると
「あ、じゃあ……"ドリンクバー"の近くでお願いします。」
と小林が答えた。
「ふふふっ、かしこまりました。」
ん?
「ご案内致しますね。」
そう言われたので、店員さんに着いて行くと……
「"ひな"、また"カルピス"で良い?」
「うん♪莉花、手間かけさせてごめんね(苦笑)」
何やら、知っている声がした。
「んーん、じゃあ……持ってくるね♪ ……え?なんで居るの?」
「や、先輩と"晩メシ"食いに来たの。」
小林はそう言って、隣のテーブルに座った。
「"ひなたん"、こんばんは。」
「こんばんは。……え?どうしたの?」
「ふっ、昨日莉花とココに来たの。先輩から『"ひなたん"のお迎え断られた』って聞いて、『ひょっとして……』って思って……来てみたの。」
「はぁー、やっぱり夏生の"悪知恵"かー(苦笑)」
"ドリンクバー"から戻って来た莉花さんはそう言った。
「"ひな"、お待たせ♪」
「ありがと、莉花♪」
「ちよっ……ちょっと待って。話に着いて行けてないんだけど、小林……昨日莉花さんとココ来たの?」
そう聞くと
「あ、はい。昨日姉家族と"晩メシ"行く予定が急な"休日出勤"で(苦笑)」
と小林は答えた。
「え?俺、聞いてないんだけど?」
「ふっ、先輩に"予定"があるコトはみんな知ってましたし(苦笑) ご自宅も遠いんで、言えなかったんじゃないっすか?」
え?みんな知ってたっけ?思い返すと『明日彼女が実家に来てくれるんですよぉ。』って、確かに"アピール"してました(笑)
「あ、悪りぃな(苦笑) それで仕事は終わったのかよ?」
「はい、基本"雑用"(?)だったんで……大丈夫でした。っで、莉花の職場で姉ちゃんと"待ち合わせ"してたんす。」
「あ、それは聞いたよ。姪っ子ちゃんたちが図書館に行きたがったんでしょ?」
と日陽が聞くと
「はい、そうなんす。今日もさっきまで"トイザらス"ですよ(苦笑) 姪っ子たちと甥っ子に"おもちゃ"強請られて(苦笑)」
と小林は答えた。
「わっ、大変っ。あ、そういえば……甥っ子くん、"ゲン"くんなんでしょ?」
「あ、はい。"由来"の話、莉花から聞きました?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます