第21話
蓮 side
「あ、はい。"好き"で(苦笑) ……あ、"自己紹介"もさせていただいてなかったですね(苦笑) はじめまして、蓮さんとお付き合いさせていただいております、三枝日陽です。」
日陽がそう言うと
「こちらこそ、はじめまして。蓮にぃの妹の彩佳です。あ、父と母です。お会い出来て、光栄です。」
と彩佳は"お淑やか"に言った。
「彩佳さん……あ、今日お土産を持って来たんです。」
日陽はそう言って、リュックから取り出して……なぜか彩佳に渡した。緊張してんのかなぁ?(苦笑)
「え?ありがとうございます。……わっ、"ラスク"♡ ココの好きなんですよね♡」
「ふふふっ、ウチの"定番"なんです。美味しいですよね♪」
なぜか彩佳と"意気投合"してるし(笑)
「うん♪口の中切れそうになるけど(笑) あ、お母さんっ。日陽さんにいただいた"ラスク"食べよう?」
「そうね、いただきましょうか? お茶淹れてくるわね!」
そう言って、母さんが"キッチン"へ行こうとしたので……
「彩佳、オマエも行くの!立って!」
「えーっ……もうっ、わかった。」
彩佳は面白くなさそうな顔をしながら、母さんに着いて行った。
「ふっ、蓮は相変わらず彩佳に厳しいなぁ(苦笑) ……あ、はじめまして。蓮の父です。」
「あ、はじめまして。蓮さんとお付き合いさせていただいております、三枝日陽です。彩佳さん、面白いかたですね🤣」
「彩佳は……何て言うんですかね?"天真爛漫"?(笑) 明るい子に育ちましたよ。蓮はとても優しい子に育って……妻には『優しいだけが"取り柄"』と言われてます(苦笑)」
え?父さん、それ言う?
「蓮さん、ホントにお優しいですよね♪私たちが知り合ったきっかけも電車で席を譲っていたたいたコトなんです。」
「あ、それは聞いてます。蓮とは職場が近いんですか?」
「はい、降りる駅が一緒で……その後、私の親友と蓮さんの"後輩"も含めて、4人で会うようになって。あと……自宅もまぁ近いので、お休みの日にも偶然会ったりして(苦笑)」
あー、まぁ、アレは"偶然"だったんだけど(苦笑) 正直"期待"もしてた(笑)
「あ、そうなんですね。……日陽さんはどちらにお住まいで?」
「あ、私は……蓮さんの1つ先の駅を利用しています。なので、『まぁ近い』んです。」
「あ、そうなんですね。蓮……」
「え?なんだよ?父さん?」
「"ナンパ"成功して良かったな☆(笑)」
「え?」
何言ってんだよ!
「たまたま可愛い子が乗って来たから、席譲ったんだろ?"下心"丸出しじゃん(苦笑)」
「ちょっ、父さん……違うからな!」
「へぇー……じゃあ、乗って来たのが"婆さん"でも代わってたのか?」
コレは認めるべきか否定するべきか……話していると
「日陽さん、蓮にぃ、お父さん、お待たせ♪ ん?何話してたの?」
"バッドタイミング"で彩佳が戻って来た。
「た、確かに父さんの言う通り……"下心"はあったかもしれない(苦笑) でも、例え"婆さん"でも俺は代わってた。」
我ながら"100点"の答えじゃね?
「まぁ✨ 蓮はやっぱり『優しいだけが"取り柄"』ね。」
と母さん(苦笑) そのフレーズ、気に入ってるらしいけど……"褒め言葉"じゃねぇから(苦笑)
「お兄ちゃん、優しいんだけど……私には厳しいよねぇ(苦笑)」
え?
「彩佳、俺……厳しい?そんなコトねぇと思うんだけど(苦笑)」
そう言うと
「えーっ……そんなコトあるよ(苦笑) ねっ、日陽さん?」
と彩佳は日陽に言った。日陽を"味方"に付ける戦法?(苦笑)
「え?……そうですねぇ(苦笑) 普段の優しい蓮さんから比べると彩佳さんには"厳しい"んじゃないかと思います(苦笑) 普段ホント優しいんですよ!私に対して、"甘々"なんです!」
や、それはそれで恥ずかしいから(苦笑)
「へぇー( *´艸`) 私にもその半分くらい優しくしてくれればいーのに(苦笑)」
彩佳はそう言って、いーっ😬と言う顔をしている。
「気が向いたらな(苦笑) ……さて、日陽が持って来てくれた"ラスク"食べようか?」
「あ、話逸らした😠 ……まぁ、食べようか?日陽さん、いただきます。」
「はい、召し上がれ。」
その後、実家への挨拶を終えた日陽を駅まで送り届けた。
莉花 side
「あ、莉花……おはよ。」
翌日の日曜日は出勤メンバーは全員"早番"で……"ひな"にそう挨拶された。
「"ひな"、おはよ。昨日はLINEありがとね。」
「こっちこそ、LINEありがとう😊 夏生くんのお姉様と姪っ子ちゃんたちと甥っ子くんにお会いするなんてビックリだね。しかも、甥っ子くんが"ゲン"くんなんでしょ?」
「そうそう!"ゲンくん"!夏生が言うには糸偏に"玄米"の"玄"で、"絃"くんなんだってさ♪」
「へぇー、なんか漢字が可愛いね😍」
「ゲンくん、今3歳なんだけど……星野源さんが由来の1つでもあるみたい。お姉さんが言うには彼みたいに"音楽に長けてるヒト"になって欲しかったんだってさ。」
そう言うと
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