第18話
莉花 side
出たところで……
「夏生!……ごめん。私ね、夏生のコト……信じてないワケじゃないの!ちょっと"ヒクツ"になってたのかなぁ?」
そう謝ると
「ふっ、それもわかる気ぃする。俺……若くて、イケメンだもんなぁ(苦笑)」
と夏生は言った。え?
「ちょっと、夏生!それを言うなら、私も……ちょっと歳いってるけど(苦笑)、美人なんだからね!」
「ふっ、"おあいこ"で(笑) ……じゃあ、"手洗い嗽"して戻ろうか?」
洗面所で"手洗い嗽"して、リビングに戻った。
夏生 side
莉花と"手洗い嗽"を終えて、リビングへ戻ると……
「あ、お父さん。ただいまー。」
「莉花、おかえり。そちらがハルが言ってた?」
食卓に座っていたお父様はそう言って、俺を見た。
「あ、はじめまして。莉花さんとお付き合いさせていただいています、小林夏生です。」
そう挨拶をすると……
「こちらこそ、はじめまして。莉花の父です。夏生さんって、季節の"夏"って漢字ですか?」
と聞かれた。
「あ、はい。"夏"に"生きる"で"夏生"です。」
「そうなんですね。莉花の弟も季節の"春"に"人"で"春人"なんです。」
「あ、そうなんですね。……春人くん、"お揃い"だね。」
そう言うと……
「あ……そうっすね(苦笑)」
と春人くんは苦笑いをして、答えた。
「ふふふっ、ハルは莉花のコト……大好きだもんね。夏生くんに取られちゃうかもしれなくて、怖いのかしら?」
お母様がそう言うと
「ちょっ、母ちゃん……俺を"シスコン"みたいに言うなよな!俺だって、"好きな人"くらい居ますー。」
と春人くんは反論した。
「え?そうなの?誰?ハル?」
「……まぁ、さっき"失恋"しちゃったんだけど(苦笑)」
え?
「もしかして……"ひな"?アンタ、本気で好きだったの?」
「ああ……まだ元気な頃にさ、一度泊まりに来てくれたコト、あったじゃん?あんときの日陽さん、可愛かったんだよなぁ( *´艸`)」
春人くんはそう言って、ニヤけている。
「"ひな"は今でも可愛いケドね!それに……身体は不自由だけど、元気だから!」
"ひなたん"を想って、怒る莉花も可愛い😍
「姉ちゃん……わかってる。……ふっ、ってかさ……夏生さんが姉ちゃん見て、ニヤけてんだけど(笑) ……キモチ悪っ(笑)」
春人くんがそう言うと……莉花は隣に座っている俺の顔を覗き込んだ。
「え?や……ホントだー。夏生、どうしたの?」
「や……"ひなたん"を想って、怒ってる莉花も可愛いな😍と思ってさ。」
そう言うと……
「……ご馳走様でした(笑)」
と春人くんは言った。ん?"夜ごはん"も食べ終わってるし……どっちの?
「母さんの作る"ネギ肉"美味いわ!"ごはん"何杯もイケそう!……まぁ、"晩メシ"なんで、食べないけど(笑)」
「あら、ありがとう。夏生くんはお代わりしてね♪」
「はい、ありがとうございます😊 俺、"一人暮らし"なんで"家庭の味"に飢えてるんです(苦笑)」
そう言うと……
「あら、そうなのね……なら、"ネギ肉"タッパーに容れるから、持って帰んなさい。」
とお母様に言われた。え?
「そんな……良いっすよ。」
そう遠慮すると……
「良くないって!……あ、ハル。」
「なんだよ?」
「アンタの"お弁当箱"借りるわね。ごはんも容れてあげなきゃ!」
え?"エスカレート"してる?
「り、莉花……」
止めてもらおうと莉花に声を掛けたケド……
「ん?どうしたの?」
「や、お母様を止めてくんね?」
「え?なんでよ?お母さんに詰めてもらいなって。ハルの"お弁当箱"は私が回収に行くからね♪」
効果ナシだった(苦笑)
「あ、ねぇ。夏生?」
「んー?」
「"夜ごはん"、食べ終わった?」
「ん……食べ終わったけど?」
「やった☆ ならさ……こんな機会もないし、私の部屋おいでよ♪」
え?ご両親も弟くんも居る前で部屋誘うの?(苦笑)
「ふふふっ、なら……私は"お弁当箱"に詰めておくわね♪」
「……あ!父さん、サッカー観ないと!"代表戦"始まってる!」
そう言って、春人くんはリビングに移動して、テレビを点けた。……あ、そうか。今日は"代表戦"がある日か!
「お父様も春人くんもサッカーお好きなんですね?」
そう聞くと
「あ、はい。」
と春人くんは答えた。
「僕も好きなんです♡……あ!莉花!また遊びに来るから、部屋は今度にして……俺、サッカー観てるわ!」
そう言うと
「え?」
あ、明らかに怒ってらっしゃる……
「へぇーっ、夏生は私より"サッカー⚽️"ってコトね。……着替えてくる!露出多めの"部屋着"に。」
莉花はそう言って、リビングを出て行った。
「あー、やらかしましたね(苦笑)夏生さん。姉ちゃん、あーなると面倒臭いですよ?(苦笑)」
「え?マジで?あー、やべぇな(苦笑)」
「ふっ、まぁ……放っとけば、機嫌直りますよ?夏生くんも一緒にサッカー観ましょ?」
お父様の言うコトだし、『間違いない!』と思って……サッカーを観る。……な、なんか馴染んじゃってんなぁ(苦笑)
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