第14話
莉花 side
「もー、まだそんな心配しなくても良いって!"ひな"たち、付き合い始めて……まだそんなに日は経ってないじゃない?むしろ、私が考えないと(笑)」
そう言うと……
「え?あ、"結婚"?"前提"で夏生くんとお付き合いしてるの?」
と"ひな"に聞かれた。
「あー、まぁ……それは伝えてある(苦笑) 『それは構わない』ってさ♪」
「へぇーっ、そうなんだね☆」
「あ、でも……今までと同じく"結婚"には至らない可能性もあるよ?(苦笑)」
「あー、それは私もだよ?(苦笑) それに私のほうが次の相手探すの大変なんだからさ(苦笑)」
「まぁ、お互いそうなったらさ……一緒に"合コン"行こ?(笑)」
そう言うと
「それもいーね♪"結婚相談所"ってさ、"障害"とか書く欄ないからさ……(苦笑)」
「"対面"のほうが?」
「そうそう!実際に会わないと、でしょ?」
「んー、その点……蓮くんは良いんだけどね(苦笑) 彼は煮え切らなさそうだからなぁ(苦笑)」
「んー……そうなんだよね(苦笑) まぁ……でも、昨日一緒に撮った写真を『俺にも送って。俺も家族に見せるの。』って、言ってたよ?それで昨日送ったの。あ、蓮にも『妹居る』って言ったっけ?」
「え?あ、聞いてないかも(苦笑) 居るの?」
「うん、居るみたい。まぁ、何歳かは知らないケドね(苦笑) 蓮は真生に会ってくれて、たぶん"合格点"もらえたんだけどさ……私は果たしてもらえるのか?(苦笑) "障害"があるってだけで"不合格"になりそう(苦笑)」
そう話していると……
「ちょっとー、そこの2人組!もう朝礼始めるよぉ。」
とチーフに呼ばれた。
「あ、ホントだ(苦笑) チーフ、すみません……"ひな"、また昼休みに話そ!」
と言って、朝礼の場に移動した。
蓮 side
自宅の"最寄り駅"に着いて、携帯を見ると……妹の彩佳からLINEが来ていた。『蓮にぃ、今日お休みでしょ?私、実家に帰ろうと思うんだけど……一緒にどお?』え?あ、実家に?まぁ、いずれは日陽の写真見せなきゃだしなぁ……『ふっ、了解。もう少し経ったら、行くわ。』とりあえず一旦帰宅して、シャワーだけでも浴びるコトにした。
「ただいまー。」
「蓮にぃ、おかえり。私がちょっと変わったの気付かない?」
彩佳が出迎えてくれて、"難問"を振られた(苦笑)
「え?あ、もしかして……痩せた?」
「ブッブー……そこは残念ながら、"現状維持"でした(苦笑) 正解は……私、ちょっと髪切って、パーマかけたの。」
「え?あー、そうなの?」
「実はそうだったんです☆ ……似合ってる?」
「んー?……はっ、まさか"それ"見せに来たの?」
呆れて、そう言うと
「まさかー、あのね……職場に佐渡出身の子が居て、『実家から送られて来た』とかで柿を頂いたの。1人じゃ食べ切れないから、持って来た……というワケです。」
と言われた。
「まぁ、リビング行こ?お母さんが今皮剥いてくれてるの♡」
「え?あ、そなの?ってか……普通逆だろ?母さんが出迎えて、彩佳が皮剥くの!」
「だってー、お母さんが『皮剥く』って言うんだもん。」
彩佳はそう言って、頬を膨らませている。
「はいはい、リビング行こ?俺もみんなに話あったしさ(苦笑)」
「え?あー、なんだろ?蓮にぃに限って、まさか『彼女出来た』とかじゃないよね?"女心"わかんないモンねぇ。」
え?
「や、その"まさか"なんだけど?」
「え?あー、そなの?どんな子なんだろー?」
「まぁ……それは父さんと母さんも揃ってから(苦笑)」
リビングへ行くと、父さんが座っていて……
「お父さんっ!蓮にぃが彼女出来たんだってさ。」
と彩佳は言った。
「あら……蓮もおかえりー♪ 彩佳、柿に添えるの"フォーク"と"爪楊枝"……どっちが良いかしら?」
と母さん……
「え?んー、"フォーク"?」
「わかったわ。今持ってくるわね。」
母さんはそう言って、キッチンへ行った。戻ってくるなり、
「わっ、ありがとう……お母さん♪ ……ってかね、お兄ちゃん……彼女出来たんだってさ。」
と彩佳は言った。
「まぁ、そうなのね。蓮、どんな子なの?」「え?あー、写真あるんだけどさ……見せる前に先に言っとく。……彼女、"障害"があるんだよな(苦笑) 出来れば、俺がそうゆう相手と付き合うの理解して欲しい!」
そう言うと
「あら、そうなのね(苦笑) ご病気か何か?」
と母さんに聞かれた。
「え?や……"交通事故"だってさ(苦笑) その"後遺症"で、右半身に麻痺が残ってるらしい。あと……分かるかな?"高次脳機能障害"なの(苦笑)」
「よく分からない"病名"だけど、そうゆう大変な子でもオマエは付き合いたいんだろ?」
それまで黙っていた父さんが口を開いた。
「ふっ、ああ。……あ、写真見る?2枚あんの。」
「え?あ、見たい見たい♡ どんな子なんだろう?」
「ふっ、言っとくケド……オマエより年上だからな!それと……オマエより可愛いの。」
「え😠 それはさ、"惚れた弱み"ってヤツじゃない?私が見定めてあげる。」
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