第15話
蓮 side
「え?まぁ、良いけど?ちょっと待ってな……」
携帯を操作して、昨日日陽から送ってもらった写真を表示する。
「え?あ、この子?」
と言って、彩佳が指差したのは……
「ふっ、ちげーよ。それは彼女の友だち!」
まさかの莉花さんで(苦笑)
「俺の後輩の小林と付き合ってんの。俺の彼女は真ん中の子!」
「もー、ギャグじゃん(笑) そんなの分かるモン……んー、可愛い子……可愛いヒトだね。ホント蓮にぃなんかで良いのかしら?」
え?😠
「まぁ、蓮は"優しい"だけが取り柄だからね。彼女もそうゆうトコを好きになったんじゃないかしら?」
母さんがフォローしてくれたケド……『"優しい"だけが取り柄』って(苦笑)
「んー、たぶんそうだと思う。そもそも……"電車内"で席譲ったのが付き合うきっかけになったからな。」
そう言うと……
「え?あ、そうなの?」
「ああ、そうなの。このまえ俺が彩佳に『太った?』って聞いたコト話したら……彼女、本気で怒ってた(苦笑)」
「えーっ……良いヒトじゃん♪今度ウチに連れて来なよ。」
と彩佳に言われたけれど……
「や、貴女も家出てますよね?ココの"住人"ではないんじゃないですか?」
と聞く。
「もうっ!細かいコトは気にしないで。お母さんとお父さんも会いたいよねぇ?」
「ええ、是非お会いしたいわ( *´艸`) 彼女の"障害"の状態も知りたいし……」
と母さん。
「そうだな、蓮っ……」
「なんだよ?父さん?」
「今度ウチに彼女さん連れて来なさい。」
「え?あー、はい。」
「ふふふっ、私も来るからね!彼女さんに『緊張しなくて良いから!』って、伝えといて♪」
え?
「や、そりゃ……緊張するだろ?(苦笑) いちばんの要因はオマエ!」
「え?あ、そうかな?こんなに優しい妹で、緊張和らぐんじゃない?」
彩佳はそう言って、"ウインク"してる(苦笑)
「コレはな、俺の経験上『優しい』とか関係なく……緊張するモンなの(苦笑) 俺も昨日彼女のご家族にお会いしたんだけどさ、めっちゃ緊張した!」
「え?あ、そうなの?」
「ああ……緊張して、彼女のお父様に勧められるまま酒呑んでたら、飲み過ぎちゃってさ(苦笑) 結局今朝まで泊まってたわ(苦笑)」
「ふふふっ、そうなのね。ん?じゃあ……私が連絡したトキって?」
「あー、連絡受けたトキには駅に居たわ(苦笑) それから、一度自宅に帰って……シャワー浴びて来たの(苦笑)」
そう言って、苦笑いする。
「ふふふっ、そうなんだね。まぁ、彼女さんが来られるトキにはそうはならないと思うけど……そうなっても良いよーに準備してくるように伝えといて。」
「え?ああ、言っとく。はやく"解放"してやれよな(笑)」
「ふふふっ、それはどうでしょうかねぇ?……ん、柿美味しいね( *´艸`) 同僚の子が言うには"おけさ柿"って種類なんだってさ。」
「あー、そうなんだな。普通のより、ちょっと大きいな……」
みんなで柿を摘む。
日陽 side
「え?ちょっ……どうなってんの?」
昼休憩の時間に携帯を見ると、蓮からLINEが着ていて……ボソッとそう呟くと
「え?"ひな"、どうしたの?」
と莉花が聞いてきた。
「莉花、コレ……見てよ。」
そう言って、画面を見せると
「や、ダメでしょ?」
と莉花に断られた。
「や、コレはね……説明するより実際に見てもらったほうが早いから!」
そう言って、画面を見せる。蓮からのLINEには『こんにちは。今朝はありがとう。あのあと実家に行って、日陽の話したら……両親と妹が日陽に会いたいって。俺も妹も土日休みだから、日陽が土日休みあるトキにおいでよ。妹が「一応泊まる準備もしてきてね。」って言ってたよ(苦笑)』と書いてあって(苦笑)
「へ?彼のご家族に会うってコト?妹さん……コレ、なかなか手強いね(苦笑)」
「うん……あ、夏生くんは"ごきょうだい"って?」
「んー、その話……したコトないかなぁ?今度聞いてみるね。まぁ、私の予想だと……お姉ちゃんが居そう(笑) 私みたいな(苦笑)」
「あ、なんとなーく"年上慣れ"してる感じあるよね?いつも年上に囲まれてても、臆さないじゃない?」
「ふふふっ、見事にみんな……夏生より年上だもんねぇ(苦笑) そんなんで、対等に接してるって、凄いわ✨」
「ふふふっ、だよねぇ。……あ、もう"昼休憩"終わる(苦笑) 歯磨き行かなきゃ!」
時計を見て、そう言う。
「だねぇ……"ひな"とは話弾んじゃってさ(苦笑) 私たちが2人一緒だと……危険かも(苦笑) ……あ、蓮くんに返信しときなよ!」
「あ……そうだね(苦笑) 莉花、先に洗面所行ってて。私は後から追いかけるから。」
そう言って、莉花は先に行かせて……返信をする。『蓮、連絡ありがとう。今月は"土日休み"ないから……来月の"シフト"出たら、連絡する!』
蓮 side
帰宅して、日陽にLINEすると……『蓮、連絡ありがとう。今月は"土日休み"がないから……来月の"シフト"出たら、連絡する!』と返信が着た。やべーっ、朝会ってたのに……もう会いたくなってくる(苦笑) 幸い日陽の"退勤時間"までまだ時間があったので、内緒で迎えに行くコトにした。
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