第7話
蓮 side
「せーんぱい♪おはようございます。」
「ああ、おはよう。」
そう言って、振り返ると……小林が何やらニヤニヤしていた。
「ん?どうしたんだよ?キモチ悪っ。」
「や……昨日莉花さんと"大人の階段"登っちゃいました♡」
え?
「ふっ、なんだよー。その表現(笑)」
「それがですね、莉花さんが俺に『抱かれたい』って言ってくれて。や、もー……可愛かったんですよ。」
そう言って、小林は顔を覆っている(苦笑) "女子"かっ!
「ふっ、それは良かったな。俺は小林と莉花さんの"進展具合"にビックリだわ(笑)」
コレは日陽さんも報告受けてるだろうな……気まずいわ(苦笑)
日陽 side
「"ひーな"、おはよう♪」
「あ、莉花……おはよう。」
今日は2人揃って、"遅番"。
「昨日ねー、夏生んチに泊まったんだ♪」
蓮さんの"危惧"通りのコトが起ころうとしています(苦笑)
「……え?」
「それでね、今朝夏生に送ってもらったの。夏生の出勤前に。」
「え?それって……」
「うん♪"進展"したのよ☆」
莉花はそう言って、"Vサイン"した✌️
「へ、へえー……莉花と夏生さんって、付き合い始めたばっかだよね?どうして、そんなに"進展"早いの?」
「あー、2人とも"ひな"と月本さんに"幸せ"になって欲しいから……じゃない?"ひな"、私に『悪い』とか思わなくて良いのよ。私は私でちゃんと幸せだから☆」
「莉花……」
そう言って、ウルウルしてしまう🥺
「もー、そんな顔しないの!"明るい"だけが"ひな"の取り柄でしょ?」
え?
「莉花……それ、どーゆうコトよ?涙引っ込んじゃったわ(笑)」
「ふふふっ……"遅番朝礼"行こっか♪」
莉花にそう言われて、"遅番朝礼"の場に向かった。
蓮 side
『こんばんは。あの……蓮さんって、"土日休み"でしたよね?』日陽さんからLINEが来た。『はい、ですです。』『私……今週も金曜日がお休みなんですけど、夜ごはんとか一緒にどーかなぁ?って。』え?『あー、はい。また「源ちゃん」行きますか?(笑)』『いえ……あの、ご迷惑じゃなかったら……蓮さんのおウチに伺っても良いですか?』え?『俺は構わないです。……あのー、大丈夫ですか?』『何がですか?』『"右手"も不自由なんですよね?包丁握れるんですか?』『え?あ、やだー。私、"料理作る"とは一言も言ってないですよ?(笑)』確かに……『あ、言ってなかったっす。失礼しました。』『"お菓子"なら作れますケド、何か"焼き菓子"でも作って行きましょうか?』『はい、是非に。何作って来られるかはお任せします♪ 』"彼女"の手料理楽しみだなぁ( *´艸`)
日陽 side
「あー、失敗だぁ……」
蓮さんのおウチに持って行こうと"シフォンケーキ"を焼いてみたけど、うまく行かない(苦笑) 最大の"原因"は"電子レンジ"で焼いているから……だと思うケド、もしかしたら"混ぜ"が足りなかったのかもしれない。
「ただいまー。」
真生が帰って来た。
「おかえりー。」
「え?あ、どっか出かけるの?」
「うん♪このまえ言ってた『私のコト送って来てくれたヒト』のおウチにね、お邪魔するの♡ あ、あのあと"彼氏"になったのよ。」
「え?あ、そうなの?」
「うんっ。」
「……"写真"ってある?」
「んー……ないケド(苦笑)」
「撮らせてもらいなって。私もお兄ちゃんも見たいし♪」
え?斗真(とうま)も?
「真生はともかく……斗真も?」
「うん♪お兄ちゃん、お姉ちゃんのコト大好きだからね♡ "シスコン"かっ!って思うくらい(笑) 菜名(なな)ちゃんが居るのにねぇ(苦笑)」
え?
「斗真にも心配掛けちゃってるんだね……菜名ちゃんに申し訳ないわ(苦笑)」
「お兄ちゃん、菜名ちゃんは菜名ちゃんで当たり前に好きだけど……別の"ベクトル"でお姉ちゃんのコトも好きなのよ。……"シフォンケーキ"、味見していい?」
「え?」
「だってー、お腹空いちゃったんだもんっ。」
「うーん……あ、ココ。この辺りなら、"生焼け"だから……いーよ。」
「やった♡ お姉ちゃんの作るお菓子、美味しいんだよね♡ ……彼氏さんが羨ましいな♡」
可愛いな、このヤロー(笑)
「"残り"を持ってくから、ラッピングしといてね。私、着替えて来るんで……よろしく☆」
真生は嫌そうな顔をしていたケド、シカトして(笑)自分の部屋に移動した。服を着替えて、リュックに荷物を詰め込む。下着は持って行ったほうが良いのかなぁ?一応下着を持って、"メイクポーチ"にメイク道具を詰めて……あ、忘れちゃ行けない"箸ぞうくん"のセット、持たないと!右手が不自由で、お店のお箸とかが使えないので、"外食"するトキは持ち歩いてて。あ、キッチンに用意してあるから……"シフォンケーキ"と一緒に持とう!キッチンに行くと……真生はもう部屋に戻っているようだけど、テーブルの上にちゃんとラッピングしてあって。お手洗いに寄ってから、
「真生、ありがとう。いってきまーす。」
そう言い残して、家を出た。
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