第4話
蓮 side
「え?あ、日陽さん……星野源好きなんですね。小栗旬のFANで[罪の声]の宣伝(?)をされてるのかと思ってました(笑)」
と蓮さん……あ、2択だもんねぇ。
「あー、小栗旬さんも好きですよ?ずっと前にFANでした(苦笑)」
「ん、日陽さん……"メンクイ"じゃないってコトっすね。」
と夏生さんに言われた。ん?それ、どうゆう意味?前にお母さんの職場のヒトにもそれ言われたコトあるけどさ(苦笑)
「それなら、先輩いかがっすか?」
え?
「小林、それ……どーゆう意味だよ?」
と蓮さん。
「や、だって……先輩と日陽さん、お互いに意識してるのバレバレっすよ?ねぇ、莉花さん?」
夏生さんがそう言うと……
「夏生!私たち、付き合おう!」
と莉花はなぜかそう言った。え?
「え?や、いっすけど……」
「じゃあ、決定。"ひな"と月本さんも付き合っちゃいなよ。」
どうしてそうなる?(苦笑)
「夏生はどこ住み?」
「あ、俺は……ココの1駅先で"1人暮らし"してますけど。」
夏生さんはそう言って、駅名を言った。
「あ、そうなんだ。私はその駅の周辺が自宅。」
「あ、私と莉花は"実家暮らし"なんです。私と会うトキは私のウチの近くまで来てくれてますけど、本来は"逆方向"で。って、莉花……夏生さんとお付き合いするって本気?」
「あ、うん。本気♡ 夏生は覚えてないかもしれないケド、前に電車内で見かけたコトあんのよ。」
「え?あ、そうなんすね。あの……俺、年下っすけど……いっすか?」
夏生さんがそう聞くと
「あ、そんなに年下?私は今37。みんなは?」
と莉花は言った。
「私はー……莉花の2個下。35。」
「俺は36っす。日陽さんの1個上かな?」
「なんだー。俺、33なんでこん中でいちばん年下っすね(苦笑)」
「え?夏生さん、33?私の弟と同い年。」
「あ、"ひな"の弟くんと同い年?」
「うん、弟はもう結婚してて……家庭持ってるんだけどね。ウチは私も妹もそうゆうの期待出来ないし、弟が結婚してくれて良かったわ。」
「"お姉さん"は私みたいのと"弟さん"がお付き合いするコトに問題はないですか?」
と莉花に聞かれた。え?
「ちょっと、莉花!(笑) 夏生さんは私の弟じゃないよ?……私は莉花が本気で夏生さんとお付き合いしたいなら、反対はしないよ?」
「うん♪……じゃ、そろそろ出ようか?みんな、駅使うってコトで良いのかな?」
と莉花が仕切ってくれて、会計を済ませて、駅で別れた。
夏生 side
「莉花さん……」
先程"彼女"となった莉花さんに声を掛ける。
「んー?夏生、どうしたの?」
「や、"さっきの"強引じゃなかったっすか?」
「え?何が?」
「や、だって……莉花さん、俺のコト"好き"でもなんでもないですよね?」
「え?"好き"は"好き"♡」
一瞬ちょっと嬉しかった(笑)
「それにね、これからもっと"好き"になって行けば良いと思うの。あ、私の年齢を考えると"結婚"前提で付き合うコトになるけど……良いよね?」
「え?あ、それは構わないんですケド……"さっきの"先輩と日陽さんに付き合ってもらうために俺に『付き合おう』って言ったんですよね?」
「あー、うん(笑) 電車来ちゃったね。乗ろう。」
2人で乗り込んだ。
「"ひな"はね、今の状態になってから……"恋愛"に臆病になってるのよ。そんな"ひな"が月本さんのコト、気になってるなんて"レア"じゃない?」
「そっすねぇ。」
「この機会、逃さない手はないと思っていて……今日4人で会うコトになって、コレは月本さんが連れて来たヒトが生理的に無理じゃなければ私が付き合おう!と思って。」
え?
「じゃあ、俺は"生理的に無理"じゃなかったってコトっすか?」
「うん♪あ、着いたね。降りよう。」
莉花さんにそう言われて、電車を降りた。改札を出たところで、
「ねぇ、夏生……」
と声を掛けられた。
「なんですか?莉花さん?」
「あのね、家まで送ってくれないかな?」
「あー、それは良いっすけど……」
「ちょっと飲み過ぎちゃったみたい(苦笑) 手ぇ繋いで〜。」
言われた通り、手を繋ぐ。普段強気な莉花さんが弱ってる姿……可愛い♡ しばらく一緒に歩いていると
「あ、ココ!ココ!ありがとう。」
と莉花さんは言った。手を離すと……チュッ♡と莉花さんはキスしてくれた。
「送ってくれて、ありがとう。明日はー……私が休みだから、また明後日。じゃあね。」
「え?あ、また明後日。」
莉花さんはおウチの中に入って行った。
蓮 side
小林のヤツ……莉花さんとお付き合いするってどうゆうコトだよ?俺のキモチ知ってるから、背中押してくれたのかな?その想いに俺も答えなきゃな!家に着いてから、日陽さんにLINEした。『日陽さん、今日はありがとうございました。小林と莉花さんがお付き合いするコトになったのビックリしましたよね(苦笑) あの……明日はお休みだって言ってましたケド、俺の帰り時間とか空いてませんか?』
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