第7話

扉を開けるとそこには二つの扉が。

真ん中には台があり何か書いてある。


[人生やり直せるとしたら

    あなたは同じ選択をしますか?

 新しい選択をして違う景色を見るのも

         悪くないかもしれない]


「え、これがヒント?

 これで右か左かどっちかの扉を

 選べってことだよな?

 省吾、わかるか?」


「う〜ん。少し考えさしてくれ。」


同じ選択?新しい選択?

人生の?どういう意味だ?

再び二人は頭を抱えて沈黙が続いた。

ここに来るまでの話なのか?

ここに来てからのことを言っているのか?


「なぁ、省吾。わかんねぇよ?

 確信もねぇんだけどよ。

 新しい選択をして違う景色をみてみるのも

 悪くないかもしれない。

 今まで二つ選択してきだろう。

 一回目は左、二回目は真っ直ぐ、、、

 新しい選択って俺らが今まで選んで

 来なかった右ってことじゃないか?」


「あぁ、そうだな。

 確かに右は選んでいない。

 だから右を選んで新しい景色をみろと?」


っわかんねぇ!そんな簡単なのか?

本当にいいのか?

さっきと同じ左を選ぶ選択肢もあるよな?


「俺はさ、お前より頭も悪ぃし、

 回転も速くない。

 でも単純そうに見えたものに限って

 それが当たってる可能性もあるだろ?

 ここは俺の直感を信じて右を

 選んでみないか?なぁ、省吾。」


俺はすぐに返事が出来なかった。

しばらく考え込む俺に賢二は黙って

待っててくれた。


「あぁ。ここは賢二を信じるよ。」


「よし、わかった。

 じゃあ、右の扉を開けるぞ?」


「あぁ。」


扉を開けた瞬間はっとした。

扉の先には天井を突き破る程の大きな木。

木の下には腰が曲がり背の低いおばあさん。

肌の血色が悪く青白かった。

このおばあさんは一体誰なんだ。

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