第12話 妹

「久しぶりだね。みくりお姉ちゃん」

「あぁ、そうだな。1週間ぶりか。」

「ちょっと、今はお姉ちゃんなんだからそんなお兄ちゃんみたいな口調で話さないでよ」

「いや、お兄ちゃんなんだから仕方ないだろ」


僕が学校から戻ってきたばかりだから、まだ着替える前なので妹は僕のことをお姉ちゃんと呼ぶ。

ほんとわかっててやってるんだよな? と少し不安になる。

だが、着替えた後であれば妹は僕のことをお兄ちゃんと呼んでくれるようになってきているので大丈夫なはずだ。


「で、最近どうなの?」

「え、まぁぼちぼちやってるよ。」

「そうなんだ。で友達はできた?まぁ出来てないか~」

「出来たよ。」

「え、うそ。どうせ男の先生のことでしょ。」

「まぁ、それもだけど普通にクラスの女子と。」

「…」

妹は驚きを隠せないようだ。


それはそうだろう。

僕も信じられないくらいだからな。

このままでは妹がおかしくなりそうなきがしたので仕方なく

「まぁ、でも話すようになったくらいだけどな。」

というと妹はそれを聞いて

「ぼっちのお兄ちゃんと話してくれてる優しい子なんだね。」

「ああ、そうなんだよ、ハハハ。」

なんとか妹をいつもの感じに戻すことに成功した。

「まぁでもその子大切にしなよ。」

と言って妹は自分の部屋へと帰っていった。

かっけぇよ。と突っ込みたくなるほど今の妹はイケメンだった。



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