第9話 女神の称号と加護

「次はわたしが行こうかな?」

 結衣が鑑定水晶に向けて進み出る。


「えいっ!」


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【名 前】ユイ・ミヤモト

【称号】《女神の巫女》

【加護】《女神の友情》

【スキル】《魔力制御》《女神魔法》《神降し(封印)》

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「「「!!!!!!!!!!!!」」」

 目を見開き、震える。アザリア、ファリス、ゼファル王たち


(え?……な、なんだ?女神の巫女???)


「「「……」」」

 唖然とする祐樹、氷川、響子先生たち


「わたし巫女なのかぁ〜おまけに加護は友情?女神様とお友達ポジションかな?」


「じゃあ、次は私が行くわ!トリはタカが努めなさいね!」

「いいのこいっ!」

(ガチャじゃないんだから、光姫のヤツ…

 いやいや、それよりも結衣の称号や加護……なんだアレ?)


 ―――――――――――――――

【名 前】ミキ・ナルカミ

【称号】《**女神(封印)》

【加護】《女神の姉妹愛》

【スキル】《魔力制御》《女神魔法》《聖光(封印)》《奇跡(封印)》

 ―――――――――――――――

「「「ブォーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!」」」

 驚愕し口から何かを吹き出している。さらに変な汗をかいているアザリア、ファリス、ゼファル王たち

(((封印って何だ?まさかナルカミ様は、女神様の何らかの関係者か?)))


「「「……」」」

 絶句する祐樹、氷川、響子先生


「女神はいいんだけど、文字化けしてるじゃない。それに姉妹愛……かぁ」


(女神って何だよ!女神って!!!!!確かに文字化けしてやがるが、何だ???どうなっている???しかも、加護がだと?????)


 結衣と光姫のステータスが気になって仕方ない……

 そして、俺も無意識に鑑定水晶に手を伸ばし……


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【名 前】タカト・ミヤモト

【称号】《女神の使徒【光・闇】》

【加護】《女神の寵愛》

【スキル】《魔力制御》《女神魔法》《高速思考》《神気》《創造(封印)》

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「「「め、女神の使徒!!!!!!!!」」」

「「「「一番、がキタ!!!!!」」」

 震えながらこちらを見つめるアザリア、ファリス、ゼファル王たち。

 そして、顎も外れそうくらい口が開いたままだ。閉じれないようだ。

 あ、震えながら泣き出したぞ。アザリアが


「「「……」」」

 祐樹、氷川、響子先生の3人は俺、光姫、結衣を見つめている。


「光姫さんが一番ヤバい気がしたのですが、この国の皆さんは、宮本君が一番ヤバい印象のようですね」

 氷川さんは、眼鏡をキラリと光らせながら、失礼な事を言ってきている。


「そうなのです。ヒカワ殿の言う通りなのですよ。女神の名を冠する称号や加護を持つ方々は、女神様が遣わした存在であると、女神様により神託がされてます。そして、その中でも特に名指しされてるのが、《女神の使徒》の称号なのですよ。女神様が認めているのです。女神様の地上でのとして遣わされた存在であると」

ファリス神官長が代表して、あの驚愕した理由を説明してくれた。


(しかし、使徒様が降臨された以上、女神教の方も大混乱になるだろうな。狂喜乱舞し過ぎて、使徒様を怒らせてくれるなよ……本当に)


ここで俺は意図せず爆弾発言をぶち込んでしまった。

「あぁ、確かに召喚前に女神様とお話してますね、俺。そんなに大層なことは聞いてませんけど、遣わされたと言われたら、確かにそうかもしれない」


俺の発言に全員が絶句していた……




 しかし、その時の俺は気づかなかった。一言も言葉を発しない鷲宮が、俺へのこもった感情を向けていたことに。



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