閑話 リアスギルドの受付嬢(40代
私、商業都市リアスで冒険者ギルドの受付をしていますジェーンと申します
冒険者ギルドと申しますが実質国の戸籍管理等を行っている為、公務員的な立場にあります
その現場で20数年受付の仕事をさせて頂き看板嬢と呼ばれる事もしばしば御座います
え?嬢って歳じゃねぇ?BBA自重しろ?…うふふ、少しお話しましょうか…
(この間の事をギルドの目撃者は語ろうとしなかった)
(血を拭いながら)あの方、魔狼と思われる従魔を連れて来た青年を見た一番の感想は、「怖い」でした。
私、受付の仕事が長いのでそれなりに強面の方も慣れていますけど、恐らく人間不信の方に多い独特の殺気の様な気配を纏っていたのを感じました
その青年は話をすると、とても穏やかで礼儀正しく最初の印象と格差を感じました
私の説明にも静かに耳を傾け従魔と共に穏やかな対応に終始して下さいました
「ジョン・ドゥ」さん、あの礼儀と冒険者証の手続きの際にみた出身が「呪われた斜陽の国」と言われるグランザ帝国である事をを見る限り、あの事件で白面と呼ばれ迫害された元貴族だと思われます…恐らく人間不信もそのせいでしょう
私はこの青年にとても興味を抱いてしまいました、性的な意味では無いですよ、私、夫一筋ですから(笑)
そして、私はこの青年がリアスに居る間の担当受付として関わる事になりました。
あれから数ヶ月、周りにジョンと言う人が数人居るので「ドゥさん」と呼ぶ様にしたのは私が元祖だったりしますし、ディーン君モフっても怒られない程度には仲良く出来てます
只、パーティーを組んだ学生がこの都市の有力貴族と揉めているのは少し気になる話ではありますが立場上何処まで手を貸せるか微妙なのが辛い所です
この街が彼にとってよき場所であると良いのですが…
ファザコン気味の冒険者が魔王と戦うまでのお話 @badcat
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