第27話とうちゃーく!

モナが降りたのは、お城が見える街のちょとだけある森の中でした。


「ご主人様、ここはアガネスト帝国の王都でございます。こちらなら仕事が見つかるかと……」


王都……あ、だからお城が見えるんだね……


「「王都?!」」


「ん、どうしたの?」


「門くぐってません……」


「結界がある筈なのに上空から来ちゃった……」


結界か~


「モナまさか気付かれたかな?」


「大丈夫でございます。その辺は考慮させていただきました。」


あ、じゃあ大丈夫か……


「よかった。ありがとうモナ。じゃあ小さくなって?」


「かしこまりました。」


そう言ってモナは手のひらサイズの小鳥になった。


「……ところでご主人様の服装は、目立ち過ぎると思うのですが……お2人は、大丈夫そうですが……」


「え?!そうなの?」


まぁ、よく考えたら私、学校の体操服姿何だよね……


2人は奴隷の時の姿だし……仕事見つけずらそう……


……動きやすい服……


パーカー?


隠密解いてもフードで顔見づらいだろうし……普段は、隠密にしとけばいいんやね?


うん、動きやすいし……下は何履こうかな……私は、穴が空いたスニーカーだし、2人はサンダルみたいな動きずらそうな靴……そもそもズボン履いてないやん。


「ね、ねぇ……服装の事考えてなかったんだけど、2人とも下着付けてる?」


「「いいえ」」


恐る恐る聞いてみると、付けてないとの事だった。


「今から服いくらか出すからサイズがピッタリのやつ選んで?」


「「はい」」


私は、黒か紺のパーカーを何着か出して行く。デザインは、3組になるような奴をスキルにおまかせしてもらってる。


綿花生ですね~


まぁ、でも1つしか歳変わらないからサイズはだいたい大丈夫そうだけど、一応ね。


2人は出したパーカーをどれがいいか選んでる。私は、その間にジーンズの短パンとタイツを出す。


これなら素足を出さないし、動きやすいからね。針や糸なら黒くて見えないだろうし。


靴……は、スニーカーかな?動きやすいし……うーんでもスニーカーは、2人慣れてないよな……ん~スニーカータイプのブーツにするか~。色は、茶色でいいよね……


足のサイズも適当に何個か作ってっと……


「「ナナ(ハ)姉(様)!!これ!」」


どうやら2人とも私のも選んでくれたみたい。


「どれ?」


「「これ!」」


出してきたのは真っ黒のパーカーにフードの所と胸のところに、それぞれラメ付きのティアラが書かれている。


……まぁ、それだけだから良いんだけどね。


「良いけど、2人のは?」


「私は、これです!」


リリーは、紺のパーカーにフードの所と胸のところにユニコーンが書かれている。


うーん……まぁ、いいんじゃないかな?


「私は、これ!」


ルルーは、紺色のパーカーにフードの所と胸のところにオシャレな馬車が書かれている。


「私だけ黒?」


「「3人の中で特別だから(です)!」」


「わ、わかった。じゃあ早く着替えようか……」


私は、隠密を解かずに着替え始めた。


……あ、下着。


私は、急いで出して来てもらった。


私達はそれぞれ急いで着替えて、見せ合いっこした。


「おぉ~リリーもルルーも似合ってるね。」


「「そ、そうかな?」」


「あ、髪結っちゃおうか。」


「「うん!」」


私は、何時もヘアゴムを5個程持ち歩いていて、よく手首に掛けていた。


「ん~リリーは、右側に編み込みの1つ結びでルルーは、左側の編み込み1つ結びで良いかな?2人揃ってお揃いっていう感じ。」


双子って左右別れてお揃いのような感じのイメージがあるんだよね……


「ん~分からないから任せる!」


「ナナハ姉様がやってくれるならどんな髪型でも良いです!」


「わかった。じゃあそこに座って?」


私は、2人の髪を結ってあげた。


「「おーー」」


「ふぅ、いい感じかな……」


リリーは、何かカッコイイ系と綺麗系が混ざったような感じ。


ルルーも、元気な感じがちょっと大人しくなってかわいい系なのにとっても似合う。


「じゃあ、ナナ姉も!編み込み?って奴をやって!」


「(コクコク)」


「え?!まぁ、良いよ。って言ってもどんな髪型に仕様かな……」


「ご主人様、ハーフアップは、どうでしょうか?」


「あ、良いね!編み込みに合うし、簡単だから。」


私は、いそいそと自分の髪を結って行く。


「ナナ姉可愛い!」


「ナナハ姉様可愛いです!」


「え?そうかな……ありがとう。(テレッ)」


あまり私褒められる事無いから嬉しいな~


「さて、これからいろんな仕事をすると思いますけど、その中に人を殺す仕事もあるかも知れないけど、私達の今の実力を確認しておこう?」


「「「賛成!」」」




ステータス



リリカ (14) Lv8


職業 無職


HP 3468 MP 3011 種族 人間


スキル


炎火魔法 剣術 以心伝心 体術 切り替え 妄想


称号


双子の姉 奴隷なるもの 救われた物

武神の加護 炎の神の加護 奈々葉を愛する者





ルルカ (14) Lv8


職業 無職


HP 3019 MP 3751 種族 人間


スキル


氷水魔法 ナイフ術 以心伝心 体術 切り替え 妄想 投げ術 カーダー


称号


双子の妹 奴隷なるもの 救われた物 水神の加護

トリックスター達の加護 奈々葉を愛する者







如月奈々葉(きさらぎ ななは) (14) Lv18


職業 学生 アサシン 種族 人間


HP 20715/20922 MP 21521/23063


スキル


料理 徒歩 洗う 祈り 闇隠れ 隠密 協力 体術 魅了 ショット 闇魔法 空間魔法 言語理解

妄想 切り替え


称号


始まりの神の加護 大地神の加護 恋愛神の加護

地母神の加護 暗黒神の加護 光の神の加護

武神の加護 豊穣神の加護 綺麗にするもの 植物を生やすもの 思いのままに 解放者 聖なる姉 アサシン




異間


・揚げる前のポテチ×15

・異界の制服×1

・異界の体操服×1

・折れた木×1

・ヨーグルト(大量)

・ハチミツ(大量)

・木製のお皿×4

・木製のフォーク×4

・木製のスプーン×4

・ブラックベアの解体済み(肉・毛皮・爪・核)×8

・ファイヤーラビットの解体済み(肉・毛皮・牙・核)×14

・木製(?)のフライパン

・木製(?)の鍋

・奴隷の首輪×2


従魔


神獣 モナ


仲間


・リリカ 人間 (14)


・ルルカ 人間 (14)





「「「「……」」」」


皆思ったより上がっていた。


「ねぇ、モナ。私達裏の仕事出来るかな?」


「余裕ですよ。Lvは、低いですが能力的にはよっぽどの輩でなくては瞬殺出来ると思います。」


「「良かった~」」


2人はこの話を聞いてホっとしているようだ。


何やら私の足を引っ張る事はしたくないとの事。なんて優しいのかな?嬉しいな……そんな風に思ってくれてるなんて。



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クラス転移で召喚された虐められている私。新しい仲間とざまぁしちゃうかも? チレム @tiremu

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