第23話 自分から誘うのは緊張する
「さて、さっきの質問に答えるね。」
2人は、はっ!として、こっちを見ながら……食べてるね。
あははっ、話を聞かなきゃって思いながらも、口は良く動いているよ。w
「私は、ナナハ。ナナハ・キサラギ。」
確かこういう世界は、アメリカみたいに言った方が良いんだよね?
「リリカ」
「ルルカ」
「2人は、姉妹?」
「うん、私、姉」
「うん、私、妹」
なるほど、なるほどね……
銀髪の緑色の瞳で胸まである髪の子が姉のリリカちゃん。
同じく銀髪の緑色の瞳で胸まである髪の毛の子が妹のルルカちゃん。
リリカちゃんは、タレ目と言うか、少し幼さがあるような子。綺麗か可愛いだったらカワイイ系な子。
反対にルルカちゃんは、ツリ目でちょっとキツい系の感じ。綺麗系で2人並ぶとめっちゃ眼福。
「貴方達親は?それか、帰る場所。」
すると、2人は悲しそうに伏せて言った。
「死んだ。」
「村の人も、死んだ。」
「……どうして?」
「盗賊に、襲われた。」
「大人の男、殺された。」
「女の人、子供、捕まった。」
「女の人、襲われた。」
「子供、働かされた。」
「女の人、飽きたら、殺された。」
「私達、逃げた。」
「……そっか……大変、だった、ね。それから、どうしたの?」
「奴隷商人、捕まった。」
「奴隷、として、教育、された。」
「私達、を買う人、見つかった。」
「でも、嫌だった。」
「移動、する時、逃げた。」
「森の、中で、迷った。」
「疲れて、お腹、減って、倒れた。」
「起きたら、ここにいた。」
「傷、治ってる。」
「首輪、無くなってる。」
「隣に、知らない、人、いる。」
「起きた、そしたら、こうなった。」
これは、これで酷いな……可哀想……親も帰る場所もなくなっちゃってる……2人だけじゃ生きていけないよね……
「モナ、私……」
「分かりました、ご主人様。ご主人様の決定に異論はありません。」
「ありがとう。」
私は、決意して、2人に言う。
「2人共、私と一緒に来ない?」
「「??」」
「私、家族や友達ここに居ないんだよね。ずっと1人でたえてきた。虐待や虐めを受けてさ……生まれてから今まで愛されなくてさ……
唯一、私の家族であり友達にもなってくれた、この子やさっきのような人達なんだよね。
私、勇者としてベンナイト王国に召喚されていろいろあって今、命と言うか、なんというか……まぁ、狙われている状態でさ。で今はベンナイト王国から逃亡?している。けど、2人共放っておけないよ。
だから、私と一緒に来ない?」
私は、簡単にこれまでの経由をはなした。
「いい、の?」
「約立たず、だよ?」
「……言い方変えるね?私の仲間になってください!」
言ったぁぁぁ!!
言ってしまった。大丈夫?引かれてない?
2人は顔を合わせて何やらアイコンタクトを取っている。そして頷き、言ってくれた。
「「ふつつかな、者、ですが、よろしく……お願い、します。」」
こうして、私に妹が2人出来ました。
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