第21話 モナside

「いーい?貴方は先程話した私達の妹に尽くすのよ?」


「かしこまりました。」


私は生みの親である、アフロディナ様に命じられた。その子は世界神様に迷惑をかけられ、不幸な事になっていたらしい。


誰からも愛されず、暴力的な生活を送っていたのにも関わらず、魂が清く美しいそうだ。


そのうち神々の仲間の1人になるかも知れないと。


可哀想です。私がしっかりとサポートしなければ!








「……来なさい。」


「はい。呼びましたか?」


私は、女神様に呼ばれいつもの様に転移する。


「えぇ、さっき話したでしょう?ナナハちゃん。その子が是非と、言ってくれたから貴方のご主人様は、今からこのナナハちゃんよ~」


「!ご主人様!」


このお方が!


「えっと、その、よろしくね?」


「はい!ご主人様!私にどうかお名前をください。」


ご主人様は、黒髪黒目のお可愛らしいお方です。

魂もお綺麗で、確かに女神様達に好かれる訳です。


こんな綺麗な方私が守らなければ!


「名前……ムーン……Moon……Mon……モナ?」


「モナ!?それが私のお名前ですか?」


「いや、だった?」


「いえ!私気に入りました!どうかこれからは、モナと、お呼びくださいませ!ご主人様!」


それから私は、モナ、と言う名前を頂きました。モナ……ご主人様から与えられた美しい名前……


それから私は、ご主人様のお肩に乗り、下界に降ります。


すると、ご主人様は、スキルを使い大人数のご飯の用意をしだしていました。


何故そのような事をするのか聞きたい所ですが忙しそうなのでキリのいい所で聞きます。


私は、気を使える従者なんです!


MPが切れそうになったら、癒してあげるのも従者の仕事です!


あ、きりの良さそうですね……


「ご主人様!なんでこんなことしているのでしょうか?」


「モナ、私の世界の料理私しか今の所作れないんだよね。皆サボりたいらしいし。だから私が、やってるの。」


「な、そんな事やらなくてもいいのですよ!と言うか、ここの使用人は、どうしたのです!」


「皆、私達の事馬鹿にしている感じ?」


「何故です?」


「戦争の道具として、呼ばれたからね。」


な?!ご主人様が戦争の道具?!道具?!


人間は、相変わらずゴミのような考え方をしますね……


「な、ご主人様は、そんな事されませんよね?」


「勿論!今日中に逃げるよ!でも、皆に巻き込まれて目立っちゃった」


「な!?もうこんな所出ちゃいましょう?」


「その為に、さっき神様の所行ってたんだよね~」


「なるほど……」


は~なんて、ご主人様は、優しいのでしょう。出ていくのに、あんな奴らのご飯を作るなんて……


「モナ、何処か隠れられる?」


「ご主人様の影に隠れられますよ。」


ご主人様の従魔ですからね。


「じゃあ皆が居る時出て来ないで隠れられる?」


「命令ですか?」


「ううん。お願い。」


命令ではなく、お願いとは……優し過ぎます!


「分かりました。ご主人様の言う通りにします。」


「ありがとう。」(にっこっ)


「っ!?///」


なんですか?!あの笑顔!可愛すぎます!


「?どうしたの? 」


「ご主人様、可愛すぎます。」


「/// も、もう……煽てても今は、何も出せないよ。 あ、ありがとう///」


「可愛っ!///」


そう言って私は、ご主人様の頬にスリスリします。私は、いつの間にかご主人様が大好きになって行きますね。


スリスリ


「ほら、影に隠れて。」


「分かりました。」


影ながら見守っておりますよ。


それから少ししてご主人様の事を悪く言うやつが出てきます。


何です?


この人間?


殺す?殺します?


……ですがご主人様は、それを望まなさそうです。覚えてろ。ですね。


ご主人様は、ご飯を食べ終わったらお風呂に行くようです。


……何です?ご主人様の事をいかがわしい目で見ている小童がいます。


殺す?殺します?


それでもご主人様は、気付いておられない。


くっ!覚えておけ。です。



ご主人様は、お風呂から出て、自分の部屋と思われる場所に戻ります。


「モナ、もう出てきてもいいよ」


「ご主人様!」


私は、ご主人様に飛び付きました。


ご主人様は、撫でてくれます。


これがとっても気持ちいいのです。ついつい、もっともっとってしてしまいます。


「も、モナ。そろそろ良いかな?」


「はっ!すみません!あまりにも気持ちよくて……」


「良いの気持ちよかったなら。」


「っ!///」


ご主人様は、私をキュン死にさせる気でしょうか?これからも一緒に居られるか不安です。



ご主人様は、ステータスを見て青くなったり、真剣な顔になったり、忙しくしてます。


「モナ、ずっと一緒にいてくれる?」


「ご主人様。私の事をご主人様が嫌わない限りずっと一緒ですよ。」


「ありがとう」


「いえいえ」


ご主人様は、私の大事なご主人様ですからね。



それから数時間して、これまでとは不自然な方がこちらに向かってきます。


「ご主人様、何か来たようです。」


「そっか。数は?」


「5人ですね。きっとLv1でも勇者だからと、警戒しているのでしょう。」


「なるほど。職業は、わかる?」


「ご主人様と同じアサシン系ですね。足音がしません。気配も消していますね。」


「後、どれぐらいで着く?方角は?」


「そうですね……後3分……いえ、2分ほどですね。北北西からですね。」


「そっか。モナは、大きくなって上空にいて?逃げる時モナの足に神糸を巻いて飛んでもらうから。」


「仰せのままに。ご主人様。」


そう言って私は、窓から飛んで上空へ行く。


上空へ着いたらご主人様を乗せられるくらいの大きさになり、初めてのご主人様の戦闘を目にやきつかせます。




「いや~ご主人様。性格変わりました?」


めっちゃお姉様になっていて、カッコよかったです!


「な、なんかね切り替えっていうスキルがあって自動的に性格が少し変わっちゃうの。

しかも切ろうと思えば切れるみたい出しこの仕事と演技をしなければ行けない時に使おうと思って。」


「いいと思いますよ。どんなご主人様でもついて行きますよ!」


「ありがとう。」




結論 ご主人様は、可愛いです。

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