第19話……何か落ちてる……

モナの足に吊るされている中、私は、空を見上げた。


今宵は、満月でとても明るい。


空は満天の星空で少し見惚れる。


「ご主人様、取り敢えず適当に飛んで来ましたが、どちらに向かいますか?」


「そうだね……取り敢えず、ベンナイト王国から、出たいかな。」


「では、何方に向かいますか?」


「どういう国があるの?」


「端から見た簡単な説明ですとこの大陸にあるのは、


神々達を称える光の国聖ルーキミヤ聖国、


魔術と錬金の国、アガネスト帝国、


武術と戦いの国、ガイアレンス帝国、


商売と職人の国、ベンナイト王国……


以上が人間の国ですね。まぁ、端から見たあくまで、端から見たって感じですね。他の種族もいる国だと、今夜は、行けませんね……」


「詳しく、話せる?端からじゃなくて。」


「そうですね……


まず、神々達を称える光の国と言う名目ですが、神々達の名前を利用し、私利私欲の為に民から税金を取り、他の国からもお金や利益を取り、表は神に使えるっと言う感じですが裏がヤバいって言う感じですね。」


「は?皆の名前で好き勝手にやって、本当の信者達からお金や利益を取ってんの?は?行くわけないわ。」


「了解しました。よかったです、私も行きたくありませんから。


次に魔術と知恵の国ですが、国王は賢王とも呼ばれていて、他の国よりも魔術や錬金術が発達しており。後は……王立魔術学園がありまして、貴族の子供や優れたもの達を育成させる所がありますね……」


「……学校で魔術と錬金術も一緒に学ぶところか……他は?」


「武術と戦いの国の皇帝は、いわゆる脳筋ですね。戦いを好み、内政は、臣下達に丸投げですね。国の周りや、中に魔物が多く出現し、冒険者っと言うもの達が活躍しますね。後は……帝国騎士学園がありますね……大体のものは脳筋馬鹿りですね。」


「お、おう……」


「最後に商人と職人の国ベンナイト王国ですが、まぁがめついし、貴族は、横暴。いい所と言ったら品揃え位ですよ!なのに転移魔術を使えるなんて……って思ったら勇者らしからぬもの達を呼んじゃいますし……」


「ん~なら、魔術と錬金の国アガネスト帝国かな~?1番普通そうで1番内戦がありそう……」


「分かりました!は~よかったです。そっち方面に飛んでましたから……っとそろそろ上に乗りませんか?上に乗ってくださると、より飛びやすいです。」


「ご、ごめんね。今、上がるから。」


私は、神糸を使って体を持ち上げモナの上に乗る。


ふわぁ~モフモフ、フワフワだ~。


「もふもふ……」


「ご主人様、気に入りました?私の羽毛。」


「うん、好き。」


「っ~!////もう、ご主人様は、寝てて下さ……あれ?ご主人様、何やら人間らが倒れていらっしゃるのですが、どう致しましょう。」


「……取り敢えず降りて。様子を見ようか。」


「了解しました。」


モナは、高度を下げて森の木の上に到着する。


「ちょっと行って来るね。」


「分かりました。」


私は、木から飛び降りて倒れている人の前でしゃがみ、生きてるか確認する。


うん、生きてる。 ふむ、女の子2人だね。


……首輪付けてる。そういう趣味?……いや、ボロボロで倒れてるからそれは、無いだろう。


……鞭で叩かれた様な傷……


同類か?


……同類なら、辛かっただろうな。……助けるか。


「モナ、2人を助けるよ。」


「かしこまりました。では、今夜は、ここで寝泊まりしますか。」


コク


私は、頷いて辺りを見渡す。


「モナ、ここ何処?」


「ここは、ベンナイトとアガネストの界目の大森林ですね。人間が通る道は、大分逸れているので人間に気づかれる事は無いです。」


「了解。」


私は、少し空いているスペースに手をかざし、想像する。


大木を巻き付くような形の階段。2階には吹き抜けのベランダ件出入口があり、そこから入るとリビング件寝室がある。リビングは、キッチンがL型の日本の最新キッチン。家電製品や、家具は、出来ないけど、一部屋がでかい。


まぁ、簡単に言うと、大木の周りを巻いている階段に登ると、吹き抜けのベランダがあって、中に入ると、1LDKの家具は、無いが豪華な部屋がある。


……って感じかな……トイレは……浄化で……だな。一応お客さん様にトイレ壺を置いておこうかな……


「よしっ、《植物を生やすもの》」


すると、地面から芽が生えて、みるみる内に想像した通りの見た目が出来た。例えると、トト○のあのシーンだ。


「上出来……」


私は、取り敢えず中に入ってみる。


うん、家具何も無い。まぁ分かってはいたけど、個別で作らないと出来ないって言うのは。


称号『思いのままに』を手に入れました。


私は、部屋の隅にベットを3つ並べる。


よしっ、これで2人を寝かせられる。


私は、ベランダから飛び降りて、2人のところに行く。


1人をお姫様抱っこで持ち上げて、階段を急いで登る。


寝かせる。また、飛び降りる。もう一方の子をお姫様抱っこをして、階段を上がる。寝かせる。


よしっ、やっと2人を寝かせられた。


……ちょっとスルーした新しい称号……ステータス確認しようかな?


「ステータス」






ステータス


如月奈々葉(きさらぎ ななは) (14) Lv13


職業 学生 アサシン


HP 13542/14261 MP 11421/16197 幸運77777777


スキル


料理 徒歩 洗う 祈り 闇隠れ 隠密 協力 体術 魅了 ショット 闇魔法 空間魔法 言語理解

妄想 切り替え(new)


称号


始まりの神の加護 大地神の加護 恋愛神の加護

地母神の加護 暗黒神の加護 光の神の加護

武神の加護 豊穣神の加護 綺麗にするもの 植物を生やすもの 思いのままに(new) アサシン




異間


・揚げる前のポテチ×15

・異界の制服×1

・折れた木×1

・神糸×1

・神針×1

・トイレ壺×2

・簡素な勉強机×3

・簡素な勉強椅子×3

・簡素な衣装ケース×3

・曇っている姿鏡×3


従魔


神獣 モナ



……めっちゃ上がってない?

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