第9話 この国(クズ)絶対出てやる……

……はっきり言ってちょっと引いてる


理由?そんなの決まってるじゃん。


私が簡単に手抜きで作った料理で、ユウシが物凄い宰相さんを脅してるから。


しかもめっちゃノリノリ


……はぁ~めんどくさい事になりそう


……例えば?今考えている事で1番面倒臭いのは、


王様からの命令で誰かが人質に取られて、増してや脅して来たり?


例えば?それが私で、一生料理と体だけしか利用されないとか?


例えば?使えるやつ以外今のうちに殺しちゃおうぜ?みたいな?


……めんどくさっ


「で、では勇者様方、ここからは自由にしていて下さい。用が御ありでしたら、私共使用人にお申し付けください。夕ご飯の際お声をかけさせていただきます。」


メイド姿のお姉さんが言った。


「「「「お~」」」」


「あ、雑草。夕飯ステーキで。」


「え?なん、で?」


「はぁ~?この世界の料理不味くて食えるかよ。雑草は、これぐらいしか役に立てないんだから、ちゃんとつ、く、れ、よ?」


そう言って虐めっ子は、私の髪をガっと引っ張る。


「い、痛い。分かっ、たから、やめ、て」


「わかりゃーいいんだよ。」


「「「「クスクス」」」」


もうヤダ。折角愛してくれる神様達がいて、世界も変わったから、前のような事にならないと思ったのに。


はぁ、逃げ出したいな。


虐めっ子達は、気が済んだのか、どこかへ行ってしまった。


私は、ボサボサの髪のまま廊下に出て 、部屋に戻る。1回制服を脱いでから、窓から見える裏庭の橋のベンチまで行く。


「ふぃ~」


やっと落ち着ける。ここは誰もこなさそうだ。私は、前髪をたくし上げて顔をさらけ出す。


はぁ~あ、も嫌になっちゃう。髪もボサボサだし、虐めっ子達もいるし、いっその事城から逃げ出そうかな。


……良いかもなそれ。だってこの国の人達腐ってるもん。だって困ってるなんて言いながらめっちゃ贅沢してるし、助けを求める立場なのに上から目線だし、使用人さんとかめっちゃガリガリ。服や、化粧で隠してるけど、栄養めっちゃ片寄ってるよ。


……多分王族や、貴族達だけ裕福な暮らしをして、平民は、その分貧乏になって行く感じ?



……この国出よう。



うん、それがいいや!


「良し!この国、おさらば、する、ぞ~」


……そうと決まればこの鬱陶しい前髪切るかな?


……いやいやいや、出るとしたら夜だから、その前にみんなに会うでしょ。前髪切ったの見られたくないなー。


……いや、それは何とか偽装しとけば良いかな?


そうと決まれば!


「お願い、鏡の役目を持つ位に反射する葉っぱに、刃を持っていてハサミのように交差している植物を生やして?《植物を生やすもの》」


見た目は……鏡は、大きい方がいいから……アジサイの葉とか?あとはハサミのようなところ……竹の笹の葉見たいな?


目を開けると、不思議な植物がある。


竹に竹の持ち手が付いた鋭い笹の葉がなっていて、折らないと……


もう1つは、まんまアジサイに葉っぱが鏡のようになっていて、キラッキラ光反射していて眩しい……


「い、一応、成功、した。」


私は、ハサミの部分を折って前髪を切っていく。


ショキ ショキ ショキ


お~切れた!切れた!


「ん~こんな、物、かな?」


私は、葉っぱの前で右から、左から、上から、下からっと角度を変えてみておかしくない程度にする。


「いい、感じ?」


よく分からないけど、いい感じかな?


スッキリした。後は偽装……


……っは!


カツラか!


「お願い。茎から葉っぱが私の黒髪ぐらいの質を持って、カツラにできるぐらいの物生やして。」


イメージは、植物じゃなくて、カツラを植物の葉っぱとして、逆にした感じ。


目を開けると出来てた。めっちゃちっちゃいの。


取れるかな?……あっ、取れた。


髪には、ピン式か~。よきよき。 取り外し簡単。


後は、一通りスキルや、称号を試すか……


「《ステータス》」




ステータス


如月奈々葉(きさらぎ ななは) (14) Lv3


職業 学生 アサシン


HP 3901/4002 MP 4206/5994 幸運77777777


スキル


料理 徒歩 洗う 祈り 闇隠れ 隠密 協力 体術 魅了 ショット 闇魔法 空間魔法 言語理解


称号


始まりの神の加護 大地神の加護 恋愛神の加護

地母神の加護 暗黒神の加護 光の神の加護

武神の加護 豊穣神の加護 綺麗にするもの 植物を生やすもの アサシン




異間


・揚げる前のポテチ×15

・異界の制服×1




今の時間、暇だから人通りスキルを使おうかな?


いざって言う時に使えないと……

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