第4話 バーベキューNight

「あ、おかえり~晶ちゃん」

「ただいま!一希さん何してるんですか?」

「今日、アパートの住人とバーベキューしようって事になって~準備中よ~まあ、遅い歓迎会みたいな感じよね~」


「そうなんですね?すぐ手伝います!」

「お願いするわ~」



私は荷物を部屋に置いてくるとバーベキューの準備を手伝う。



「他の人達は?」

「十哉ちゃんは仕事が長引いているみたいよ~」

「そうですか…ていうか麻倉さん何されてるんですか?」

「聞かなかった? モデルよ」

「モデルぅぅぅっ!?」


「そうよ~」

「そうだったんですね!カッコイイし背が高いなぁ~って思っていたんですけど…納得しました」



そして、麻倉さんが帰って来る。



「わーい!バーベキューだー!」



無邪気な笑顔でいう麻倉さん。





≪可愛い~♪≫




「こういうのって大人数ですると楽しいんですよねー」

「そうなのよね~」

「ところで、二人の住人さんの姿が見えないんですけど…」



麻倉さんが尋ねた。



「瀏ちゃんの部屋にいるんじゃないかしら~あのメス狐」



≪あの…メス狐?≫



「あの二人は手伝いもせずにアパートの住人同士とイチャイチャぶりですか?呆れた! 女にだらしない大屋さんもどうかと思いますけど!ちなみにあの二人は付き合っているんですか?それとも体の関係だけ?」



「さあ?知らな~い。私的にはあの女と関わりたくないのよね~。私、個人的に美人って大嫌いだからぁ~。というより生理的に受け付けない女(ひと)」


「一希さん、ハッキリと言いますね!」


「勿論、本人の前では言わないけど」

「取り合えず、大屋さんの所行ってきます!」



コンコン

ドアをノックする。



「………………」



ドアを開けるとキスをしながら二人の裸姿が視界に飛び込む。


どうやら最中のようだ。


女の人の甘い吐息が洩れている。



「おいっ!ノックしろよ!住人なら住人のルールっつーのあんだろ?」


「ノックしましたが!? Hに夢中で聞こえなかったんでしょう!?二人の世界ですから!大体、Hする暇あったら手伝って下さい!」


「Hはタイミングなんだよ!」


「はあぁぁぁっ!?何がタイミングよ!手伝いたくないからでしょう?そんなの後で出来るはずですが?」


「これだから、お子ちゃまは」


「女 = H 男 = Hあなた達の頭の中はそれしかないんでしょう!?一層の事、強力接着剤で、一生くっ付いていたらどうですか?」



私はドアを閉めた。




「もう先に始めましょう?まだ時間かかりそうだし!」




私達は先にバーベキューを始めた。


少しして二人も合流。


二人は仲良さそうに食べていた。


そして、バーベキューも、お開きになり片付け始める。




「重っ!」

「晶ちゃん一人じゃ無理だよ」

「十哉さん大丈夫ですよ」

「女の子なんだから無理しない」

「優しいんですね」



私達は色々話をしながら片付けをする。


そんな中、私達に向ける視線があった。



「瀏介君、気になるの?彼女の事」

「えっ?」

「まさか、男の人じゃないだろうし。私いながら駄目だよー」


「あんたとはただの体の関係だけだろ?そのつもりで俺に近付いたんだろう?」

「だとしても他の女の子見たらやいちゃうなぁ~私」


「意味分かんねーし!」

「あの子、まだ男の子と付き合った事ない顔してるから逆に気になるんでしょう?瀏介君」

「別に」


「ふ~ん……瀏介君って…まだ私の知らない何かがありそうだから逆に惹かれちゃうのよねー」


「惹かれるのは構わねーけど俺に愛情求めんな!良い迷惑だから!あんたとは恋人でも何でもない!頭に入れておけよな!」


「そんなの言わなくても分かっているって」

「今はな!後々、愛情求められても応えられないからというより一切応えないから!」



「…………………」

























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