雪乃という転校してきた美しい少女。その雪乃にクラスメートが魅了される中、霊感を持つ主人公は、彼女に異質なモノを感じます。主人公が見た、彼女が魅せた不思議な蛍光の輝き。第1話で物語に引き込まれました。
不思議な魅力があり、クラスの中でグループを作る雪乃に、主人公は距離を取ります。主人公が彼女を観察する様子は、とても緊迫感がありました。明るくて人気のある彼女が、主人公にだけ見せた硬い氷のような表情、それは何かを示唆しているようでした。
不気味な雰囲気が漂う中、彼女が関わるクラスメートの事故、そして意を決した主人公が、ある場所へと向かいます。そこはかつて、主人公が目撃した事故現場でした。そこに雪乃が姿を現します。
そこからは、葛藤や運命の糸が交錯するスリルのある展開になります。かつて、主人公が見届けた少女の最期、その少女は誰だったのでしょう……。
不気味な雰囲気の中、登場人物たちの心情や絆が織り込まれていて、とても楽しめました。また、主人公の使命感や彼の成長も描かれ、彼の苦悩や選択に共感しました。
恐怖と感動のバランスが絶妙で、おすすめのホラー作品です。