第34話中国単身赴任(4)
私の宿泊所として会社では杭州市内の空いているマンションの部屋を用意していたが、工場内にホテル並みに接待所が有るので、通う手間やら食事の用意が大変との事から、この接待所で構わなかったらここで良いと言ったら、会社も喜んでオーケイした。
休日以外は一階が社員食堂で、お休みの日はすぐ前に小さな食堂で食事をとっていたが、びっくりしたのはお水を頼んでも冷たくはない。
これは中国の常識らしいが、お店の主人にはいろいろ教えてもらったものだ。
しばらくは工場内や外注先を回って視察していたが、日本の機械設備に劣らないのには内心ビックリしたものである。
そうこうして居るうちに会社側が今一番困って居る事を打ち明けられた。
毎日モーターを100台余り生産しているが、日に5台ばかり不良品が出て、何とそれを小屋にしまい込んで月に廃棄処分にしていると言う。
そんな馬鹿な事は絶対ない、日本のメーカーなら一台でも不良品が出たら、ラインを止めて徹底的に原因を調査して正常に戻すのが普通である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます