第20話習志野市実籾の大火

 ようやく社長の貸家を出て一人暮らしを始めた頃、母親が田舎から出てきていたが、夜中に消防車のサイレンでアパートの扉を開けたら、実籾駅のあたりが真っ赤な火で燃え上がっていたが、多分50メートルほどの距離で、その辺には何時も朝夕の食事と昼のお弁当を頼んでいる食堂のあたりと思えた。

 食堂の前の道路が下り坂になっているあたりまですっかり焼けていたが、風が強く消防車も道幅が狭く入れなかったのもあって、結構の火事で有った。

 昭和43年頃で、何の用事でわざわざ千葉まで母が来ていたのも忘れてしまったが、酒田でも良く火事を見たが、あれ程燃え広がった火事は初めてだったので、しっかり記憶に残っている。

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