第9話中学生時代

 中学になると学校でも急に忙しい。

 小学4年以上から有った山葡萄酒つくりの他に学校田が有り、農業の一環としてすべての事をやるが、選択科目は英語は存在せずに、全員が農業科目で有った。

 田植えから収穫までの全てを3年間体験する他、農繁期休校なる物が、田植え時期と、収穫時期にそれぞれ1週間有って、その分夏休みや年末年始の休みが少なく成って居た。

 休んで家の農業を手伝いなさいとの事だが、すべての家が農業とは言えなくて、商店だったり東北電力の社員だったりもクラスに数人は居たが、そのあたりの調整はどうなって居たのか、はっきりした記憶が無いのが残念である。


 その他に学校林なる物が有って、3ヘクタール位に杉の苗が植えて有って、多分先輩たちが植えたのだろうが、私たちの頃は3メートルの背丈で、周りの雑草を刈ってやらないと、良い杉に育たないのだ。

 暑い最中にマムシも居るであろう草原での一日がかりの作業で、面白くも無い辛い作業で有った事は、60年以上も経った今でも想いだす。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る