第7話小学4年以上3

 さて学校の行事に移ろうと言っても小学生は秋の山ぶどう狩りだが、男女とも結構険しい山での葡萄を探して取るだけだが、背中に籠を背負って立谷沢川を遡るだけでも大変で、炭焼きで私は山歩きは慣れていたため他の級友よりは楽に登れたもので、

商店の息子で余り慣れて居ない級友は私のお尻のあたりを捕まえて離さないでくっついて来たものだ。

 普段はプロ野球の情報を詳しく教えてくれるのだが、今日だけは山歩きを教える立場だが、葡萄の蔓を見つけても、自分が木登りし彼は下で拾って籠に入れるだけだ。

 それでも他の級友達よりは少し多めだったが、これを学校のグランドに大きな樽を二つ置いて、皆で葡萄一粒づつ取って樽に入れるのだが、要は山葡萄酒を作って売るのである。

 本来なら密造酒で違法なのだが、長い間の恒例行事で既に予約が入って居てすべて売り切れてしまうが、この売り上げで小中学校生徒全員の生徒会費を賄って居る。

 中学生は他にも学校林や田んぼの収入も有る。

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