第3話幼少の頃の淡い思い出

 父に背負われて温泉に連れて行ってもらった前回の話が!

 いつのまに立谷沢川の話しにそれたが!

 先ず小学校に入学までの話をしよう!

家族は両親と姉二人だが、上の姉には何時もおんぶされて学校に行っていたが姉は中学生で、他の同級生も子供を連れて来ていた。

 何処の家もお年寄りの居る家の他は子供だけ家に置いて農作業には出れないので、中学にもなると子守を押し付ける家が多かったのだ。

 子守りがてらに連れて来られた子供たちは、教室の後ろで子供たち同士であそんでいたし、当時の来ている物と言えば、中学生も子供達も全て着物で洋服では無い。

 まだまだセーラー服や学生服が出回る前で、確か私が小学校に入学する頃は学生服だったような記憶がある。

 私の入学前は体調で大変な事だった、と言うのは頭のでき物は治って居たが、今度は重体な便秘に苦しんでいたのである。

 ひょっとしたら入学は無理かもしれないと皆が心配していたし、子供ながら自分も懸命だったと思うが、55歳頃にひょんなことで大腸のつくりが少し違っていたことが判明し、これが便秘の原因だったのかなと思ったものだ。

 然し近所の人もびっくりするほど元気になって、入学式を迎えることが出来たのはまるで奇跡がだったのであろう。

 まだ積雪も残って居て勿論桜は咲いて居ないが、父兄も集まって賑やかな入学式だったと薄っすら思い出すが詳しくは記憶は無い。

 

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