第31話 蠢く闇


精霊を奪われた、リューネは、声を荒げる。


ーーーふざぁけぇるなぁぁぁぁぁぁ!!!


「この世界を手に入れる為に、

 この私が、どれだけ苦労してきたか、

 分かっているのかぁぁぁ!!!」


声を荒げる、リューネを見て、

レオは冷たく応える。


「知りませんよ、貴方は既にこの国の王、

 それだけで充分じゃないですか」


「充分?何を言っている、全てだ、

 この世界の物全てこの私の物なのだよ!!」


ーーーアハハハハ!


「だからこそ、私の物をどう使おうが、

 この私の勝手なのだよ、

 貴様の父親もそうであろう?」


レオ「そうですね、貴方達は、自分の子供達を

   政治の道具としか、見ていません、

   更に、貴方達は、

   人を使い、この世界を統治する、

   クロード王の、妃、子供を、手にかけた」


「当たり前であろう!!この世界全てを、

 手に入れる為に、彼奴の存在が、

 邪魔なのだ、だが、あの道具供が、

 しくじったせいで、殺しそびれたがなぁぁ」


レオ「やはり、貴方達が、

   刺客を送り込んだんですね?」


「あぁ、ドール、イスパニア、

 ガリア、テオドラ、選び抜かれた人間を、

 送り込んだんだがなぁ、

 やはりクロードだけは、殺せは、

 しなかったわ、だがクロードは、怒り、

 良い世界を作ってくれたわぁぁ」


ーーーハッハッハッハッ!!


「奴隷制度ですね、、、」


「そのお陰で、各国も、奴隷供を使って

 面白い事をしているようだかなぁぁ」


「面白い事?貴方達は、一体何をしようと」


「さぁなぁぁ、だが、

 そのうち知る事になるだろうなぁぁ」


レオ「フィーネと、アテナも、

   関係しているのですか?」


ーーーーフッ


「あの平和主義者の、馬鹿どもは、

 最初から最後まで、関わろうとしなかったわ」


「やはり、ルーカス様と、ミア様は、、、」


レオがホッとした時、辺りが暗くなり、

何処からか、謎の声が響き渡る


「やはぁり貴様達が企んだか、これで、

 ハッキリした、ガリア、イスパニア、ドール、

 テオドラ、リューネ、まずは貴様からだ」


リューネは、驚いた後口元が震え出す。


「そ、そんな馬鹿な、魔法防壁をどうやって、

 ま、ま、待ってくれ、私は、な、何も!!」


「この期に及んで言い訳をするか、

 何処まで行っても醜い男よなぁ、、」


徐々に闇に飲み込まれるリューネは、

もがき、レオ達に叫ぶ。


ーー今すぐこの拘束具を外せェェェェェェ!!



リューネは、必死にもがき暴れるが

更に闇の中に飲み込まれていく。


「クソ、クソガァァァァァァァ、こんな所で

 この私がァァァァァァァァ!!」



謎の声「よぉうやくだ、後は、トゥルエノ、

    トレブ、そしてガリュード、、、」


リューネが、完全に闇に飲み込まれると、

謎の声も聞こえなくなり、

辺りが明るくなるのだった。


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