第25話 氷の魔法


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーマァァテェェェェ!!!!


コルトが、風の刃と、水の刃をレオに

向けて放つが、かわされる。


ーーーーーよっと、ホッ。


そして、広い広間に着くと、レオは立ち止まる。



ーーーフフフ、追いかけっこは、終わりかなぁ?


レオ「そうだよ、クルクルくん、

   そろそろ、戻らないと、サーシャと、

   ベルが、怒るからね〜〜」


コルト「キッ、キサマァァ、奴隷風情が

    またしてもその呼び方をぉぉ!!」


コルトは、水の魔力を、剣に流し込むと、

剣が、青く輝く、

そして、レオへ飛びかかり、剣を振り下ろす。


レオが、振り下ろされた剣を弾くと、

蒸気が上がる。


ーーーーージュュュ。


レオ「クルクルくん、そんな、怒りに任せた、

   太刀筋じゃあ、僕には勝てないよ〜〜」


ーーーーダァァマァァァレェェェ!!



コルトは、何度も、レオに剣を振るが、

弾かれ、そして首元に剣を、向けられる。


ーーーークッ、クソぉぉぉぉぉぉォォォッ!!


レオの剣を、弾き、後ろへと下がる。


コルト「なぁらば、魔法なら、どうだ?

    奴隷風情が、この私に、勝てるかなぁ?」


ーーーーーフゥハハハハハハ。


コルトは、ゲートを開くと、、瞳に刻印が現れる。


ーーーーさぁ〜、奴隷よ、終わりの時間だ。


コルトは、レオを見下す様に見ると唱える。


ーーーーーーヴァンレイン。


無数の水の塊と、風の刃が宙を舞う。


コルト「奴隷風情が、この私に喧嘩を売ったのが

    間違いだったなぁ〜」


ーーーーーーフゥハハハハハハ。


レオは、コルトの高笑いを見ると

軽くあざ笑い、レオもゲートを開き、瞳が輝く。


ーーーーーーフフフ。


レオ「仕方ないなぁ〜、クルクルくん、

   これから見せる魔法は、

   僕と君だけの秘密だよ〜〜」


人差し指を、口に当て、不敵な笑みを浮かべる。


コルト「キッ、貴様が何故、どう言う事だ!?」


ーーーーーだから、内緒だよ♪


そして、

コルトの悲鳴が、廊下に響き渡る。


ーーーーギャャョャャャョャャャ!!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ミリアは、足をバタバタさせ、激怒する。


ーーモォォォ、許さない、許さないィィィ。


サーシャと、ベルは、ミリアに手を向け唱える。


ーーーーーブラストリバァー!!


風と水の渦が、ミリアへと放たれる。


ミリア「フッ、そんな魔法、

      この私に通用する訳ないでしょ」


ミリアの、瞳が輝き、瞳に刻印が現れる。


ーーーーフェンテ。



水の壁が現れ、風と水の渦を包み、飲み込む。


ミリア「フフフ、さぁ〜、

      お仕置きの時間よ、2人とも♪」


ーーーーーヴァンレイン。


無数の水の塊が、サーシャと、ベルに、降り注ぐ。


ーーーーーキャャャャャャ。


2人が苦しむ姿を見て、

ミリアは、口を押さえ高笑いする。


ーーーーーーアアッハハハハハァァ。


 ミリア「貴方達ィィ〜、

      諦めはついたかしらァァ〜?」


フラフラになりながらもサーシャが、立ち上がる。


サーシャ「黙りなさい、貴方みたいな、

     下品な王族、

     この私が許さない!!!」


ーーーーーアアッハハハハハ〜。


ミリア「誰が許さないですってぇ〜?

    しかも、そんな身体でこの私に、

    勝てるとでも思っているのかしらぁ?

    アハァハァァ、滑稽だわぁ〜」


ーーーーお……お姉ちゃん………。


サーシャの手を掴み、ベルが、立ち上がる。


サーシャ「ベル!!!絶対に勝つわよ!!」


ーーーーうん!!!


ベルが水のゲートを開くと、

ベルの片方の瞳が、青色になる。


ーーーーーーベル!!


ーーーーーーうん!!


サーシャとベルは、目を閉じ、手を握り合い、

互いに、ゲートを流し合う、

サーシャは、水のゲートを、ベルに、

ベルは、風のゲートをサーシャへと。


ミリア「全く、減らず愚痴を、

    まぁ、気絶ぐらいなら、お父様も、

    許してくれるかしらぁ?フフフ」


2人が、目を開くと、刻印が現れ、

瞳の色が変化する。


ーーーーな、何よその瞳の色はぁぁぁ!?



サーシャ「フフフ〜、終わりよ、お姉様♪」


2人は、手をミリアへ向け唱える。



ーーーーアイシクルコール。



ミリアは、慌てて唱える。


ーーーーーーヴァンレイン!!


水の塊が現れるが、一瞬にして、

部屋全体を凍らす。


ーーーーーーボトッボトッボトッボトッ。


水の塊は、凍り地面へと落ち、

ミリアは、氷漬けとなる。



ーーーーーはぁ、はぁはぁ。


ーーーーーお、お姉ちゃん……。


ーーパタッ。


ーーーーベ、ベル!?


サーシャは、ベルを、抱え膝の上に頭を乗せる。


『スー、スー』


ベルは、疲れて、

寝息を立てて、眠っていたのだった。


サーシャ「ベル、お疲れ様♪

       本当に、ありがとう……」


お礼を言うと、サーシャは、ベルの頭を撫でる。


そうしていると、

レオが、走りながら現れ、2人に駆け寄る。



レオ「2人とも無事だね?」


ーーーー遅いわよレオ……。


レオ「ごめんごめん、さぁ、

     ユウトの元へ向かおう!」


ーーーーええ………。


レオは、ベルを抱き抱え、サーシャに呼びかける。


ーーーーサーシャ、立てるかい?


サーシャ「私は、大丈夫よ、ベルをお願い……」


レオ「任せといて!よしっ、行こうか?」


ーーーええ!


サーシャが、立ち上がると、

レオ達は、ユウトの元へと向かう。

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