第15話 修行の始まり
夜が明け、日差しが窓から、差し込み
ユウトと、レオは、目を覚ます。
ユウト「ん〜、おはようレオ」
レオ「ふぁ〜、おはようユウト」
ユウトと、レオは布から出ると、
布を片付け、出かける準備をする。
レオ「よしっ、準備をして、街に、向かおうか!」
ユウト「うんっ!」
服を着替え終わると、ユウトと、
レオは、街へと向かう。
そして街に着くと、レオが、地図を確認し、
街を案内しながら、丸が記された、場所に着くと、
大きな庭園に、大きな家と、
小さな家が、立つ場所にたどり着く。
レオ「ここだよ、ユウト」
ユウト「う、うん!」
ユウトは、緊張しながら、扉を叩き、呼びかける。
ーーーーーーすみませーん。
しばらくすると、小さな家の扉が、開き
レノが、姿を見せる。
レノ「おう、坊主来たか!」
ユウト「はい!今日は、宜しくお願いします!!」
ユウトは、頭を下げた後、レオを紹介する。
ユウト「実は、レノさん、友達を
連れてきたんですけど、良いですか?」
レノ「ほう、それで、
その横にいる坊主が、そうか?」
レオ「はい!レノさん、
レオ=アイモアといいます、
どうぞ、宜しくお願いします!」
レオは、自己紹介をすると、
頭を下げ、レノにお願いをするのだった。
レオ「実は、僕にも、剣技の修行を、
つけていただけませんか?」
レノは、頭を描きながら、悩み答える。
ーーーーーーーそうだなぁ〜。
レノ「まぁ、1人も、2人も、
変わらねーか……、別に良いぞ〜」
レオ「あ、ありがとうございます!!」
レノ「じゃあ、早速始めるかぁ〜」
そう言うと、ユウト達を、庭園へと
案内する。
レノ「坊主達、まずは準備運動からだ、
俺に、続いて真似をしろ」
レノが、身体を慣らして軽い運動を始めると、
ユウト達は、それを真似て、身体を慣らす。
レノ「よしッ、まずは、
身体作りから始めるかぁ〜」
腹筋、スクワット、腕立てと順番に
100回ずつこなしていく。
ユウト「99、ひゃく〜〜、お、終わったぁ〜〜」
レオ「レ、レノさん
終わりました……はぁはぁ」
レノ「おいおい、坊主達、まだ終わりじゃね〜ぞ、
お次は、素振り1000回だ」
そう言うと、レノは木刀を2人に、投げ渡す。
ーーーーーはぁはぁ、はい!
ユウト、レオは、木刀を受け取ると、
木刀を、前に構えて待つ。
レノ「よ〜し始めるかぁ〜、1.2.3.4.…」
レノに合わせて、2人は、木刀を振るう。
それから、700回程過ぎた頃、
ユウトは、息を荒げ、必死についていく。
レノ「ハッハッハッ、坊主初めてにしては、
頑張るじゃね〜の」
ユウト「はぁ、はぁ、はいっ!!」
レオ「はぁはぁ、ユウト、
あと少しだよ、頑張ろう!!」
ユウト「うんっ!!」
ユウトと、レオは、吹き出した汗で、
木刀が滑らないよう、しっかり握り、
ようやく、1000回目を振り終わる。
ーーーーーー999、1000!
レノ「ふ〜よしっ、坊主達、よく頑張ったな〜」
レノは、近くに置いてあった、
容器に入った水を渡す。
レノ「ほらっよ、坊主達、水だ」
2人は容器を、受け取ると、地面に倒れ込む。
ーーーーーーーーーはぁ、はぁはぁはぁ。
ユウト「ありがとうございます」
受け取った水を、ユウト達は、一気に飲み干す。
ーーーーーーーーゴクゴク、ぷはぁ〜。
ユウト「はぁ、はぁはぁはぁ、
い、生き返った〜〜」
レオ「はぁ、はぁはぁはぁ
い、生き返るー」
大の字に出足を広げ、手足をパタパタとさせる。
レノ「そういえば言い忘れてたけどな……」
レノは、ニンマリと笑いユウト達に告げる。
レノ「このトレーニングは、
毎日ワンセットだからな♪」
ユウト「え、え、ま、毎日ですか!?」
レノ「そう♪」
聞き間違いだと思いもう一度、確認する。
ユウト「毎日ですか?」
レノ「そう、ま・い・に・ち♪」
ユウト、レオ「は、はい……」
ユウト達は、聞き間違いじゃない事に
落ち込み下を向く。
レノ「さぁ、坊主達、
これから、本題の剣技を教えるが、
坊主達は、毎日ここに
来られるわけじゃね〜んだろ?」
レオ「は、はい、畑仕事があります…」
レノ「よし、仕事がある時は、
仕事が、終わってから、トレーニングだ」
ーーーーーはいッ!!
レノ「その後に、今から教える、
剣技を一つ一つ練習して覚えろ、
来られる時は、稽古をつけてやる、
慣れてきたら2人で、模擬戦だ!!」
ーーーーーーーーーーはいっ!!
そして、レノは、木刀を手に取ると、
木刀を振るい順番に説明をしていく。
レノ「これは、こう!!」
ーーーーーーこうして、こうだ!!!
レノは、木刀を振るっていく、
ユウトとレオは、その様子を、
真剣な眼差しで見る。
(す、凄い……)
一通り剣技を見せ終わると、
タオルで汗を拭きとる。
レノ「どうだ、すげ〜だろ?」
レノは、そう言うと、自慢げに腕を組む。
ユウト「す、凄かったです!!でも、レノさん」
目を、輝かせ答える。
レノ「どうした坊主?」
ユウト「説明が、こうやってこうとか、
ばっかでしたよ……」
レノ「まぁ……剣技は、
身体で覚えるもんだからなぁ〜〜、
まぁ、物は試しだ、坊主達やってみな!」
ーーーーーーーは、はいっ!!
2人は、立ち上がり、木刀を手に取ると、
見様見真似で、木刀を振るう。
ーーーーハッ、ヤァッ!!
レノ「構えがなってね〜な…」
レノは、握った木刀で、
2人の、腰、足、腕を叩き、指示をする。
レノ「ここはこう、足の位置はここ、
腕をもっと前に!!」
ユウト、レオ「は、はい!!」
木刀で『ペシペシ』と叩かれながら
夕暮れ時まで、修行が続く。
レノ「よぉ〜し、形にはなってきたな、
しっかり、練習するんだぞ〜」
ーーーーーーはい!ありがとうございました!
ユウト達は、お礼を言い、頭を下げる。
レノ「じゃあ、暗くならね〜うちに、
帰りなぁぁ〜」
そう言うと、背を向け
片手を振りながら、家の中へと入っていく。
ユウト「つ、疲れたぁ〜〜」
レオ「はぁ〜〜」
ユウト達は、地面に倒れ込み
顔を見合わせて笑顔になる。
レオ「ユウト、2人で頑張ろう!!」
ユウト「うん!!」
そしてユウトは、立ち上がり、
レオに手を差し伸べ言う。
ユウト「レオ、皆んなが心配する前に帰ろう!」
レオ「そうだね、行こうか!!」
レオの手を引き、レオは立ち上がり、
2人は、帰りを急ぐ。
(ユウト、君と強くなる事が出来たら
この世界を変える事が、出来る気がする、
君に出会えて、本当に良かった)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます