第2話 異世界へ
見た事のない、建物、人、生き物、
少年は周りを見渡すと、近くに、
人の様な、トカゲの様な男の、会話を聞く。
(ト、トカゲが喋ってる……)
少年は、トカゲの様な男の
言葉が、理解出来ていた。
店主「今日は、プリムフィッシュが
オススメだよ
脂がのってたまらなく美味しいよ」
トカゲの男「おう、なら、
プリムフィッシュ1匹貰おうか」
少年が、立っているのはどうやら露天や、
お店が立ち並ぶ、
商店街の一つのようだった。
見た事のない風景、生き物に、
不安になった、少年は、
声の女性を、探すことにした。
少年「ここは、何処なんだろう、
あの人は……
いったい何処に、居るんだろう……」
少年は、歩き出す、
街を、歩き回り当てのない
あの声の女性を、探し回るのだった。
(景色、人、生き物?見た事のない物ばっかりだ、
ここは、僕の知っている、
世界じゃないのかな……?)
そして、日が暮れ、
少年は、歩き疲れ、建物の物陰に、
座り込む。
少年は、空腹で、お腹が鳴ってしまう。
ーーーーーグゥぅぅぅぅぅぅぅぅ〜。
少年「お腹すいたなぁ……美味しそうなリンゴ」
近くの、通りにある果物屋の
リンゴが、見える。
お腹が、空いた少年は、
通りにある、果物屋のリンゴに、
手をかけてしまうのだった。
その瞬間、店主が、気が付き、
少年の腕を掴む。
店主「おい、坊主なにをしてるんだ?」
店主はそう言うと、
少年の身なりを見て、ニヤリと笑う。
店主「お前、盗人だなぁ?お金なんて。
持ってないだろ?」
少年 「ゴメンなさい、
お腹が空いちゃって………」
店主「お腹が空いただぁぁ?
盗みは、盗みだ、代金の代わりに
お前を、奴隷商に、
売り飛ばしてやる!!こっちに来い!!」
少年は、店主に服を掴まれ、
古びた小屋へと、連れて行かれる。
そして、小屋の扉を、
開けると、そこには、豚の様な男が
暗がりの中、椅子に座っていた。
店主「おい!このガキを買い取ってくれ!
このガキ、人の店の売り物を盗み
やがったんだ、
いくらで、買い取ってくれる?」
店主は、少年を突き飛ばし、
右手の、人差し指と、親指を、
擦りながら、卑しい顔をする。
豚「へっへっ、あんたも、悪い奴だねぇ、
こっちとしては、儲かるから
ありがたいけどねぇ〜〜」
豚の様な男は、ニンマリと笑い答える。
店主「そりゃあ、憲兵に、渡すなんかより
売った方が、得するからなぁ」
(違う、世界でも結局、人は、物なんだ……)
ーーーーーブゥヒャヒャヒャ。
豚「確かにまちげーねぇなぁ、
じゃあ、金貨2枚でどうだい?」
店主「よし売ったぁ!!」
店主は、少年を、豚男に渡すと、
豚男は、店主に金貨を2枚渡し、
店主は、上機嫌で、
金貨を握りしめると、外へと、出ていった。
店主「得した、得したぁ、今日は
美味い酒でも、飲んで帰るかぁ〜」
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