【改稿版】プロローグ(下)

 更に募集要項を眺めているとそこには“女性限定”の他に“配信経験者”と書かれていた。

 企業系Vtuberとしては当然である募集要項なのだが、すでに僕は二つも満たしていない。

 他にも“十八歳以上である”とか、“配信環境が整っている”とか、むしろ満たしているものの方が少ないくらいだった。



「僕、まったく募集要項を満たしていないのでできないですね……」

「ここに書いてあるのは小幡さんには関係ないですよ。あくまでもオーディションでより良い人を集めるために書いているものになりますので。結局は人気になれる素質があるか。それが一番です」

「でもでも、そもそも配信環境もまったく整っていないですし、年齢も……」

「えっ? 高校生くらいだと思っていましたがもしかして中学生……? 確かにここまで華奢でかわいいとなると小学生まで考えられる……」

「ぼ、僕はれっきとした高校生です!」

「なら何も問題ないですね」

「も、問題しかないと思うのですけど……。そ、それに僕、配信経験なんてないですよ?」

「“素人”、“恥ずかしがり屋”、“男の娘”、“可愛らしい声”、“華奢な体”、どれだけ役を積めばいいのですか!? 既に満貫は揃ってますよ!? 役満を目指すのですか!?」

「えっと、何を言ってるのかは分かりませんけど、そういうことですのでこの話はなかったことに……」

「――全面サポートします」

「……へっ?」

「私が全面サポートを……、いえ、弊社シロルームが全力を持って協力させていただきます!」

「で、でも“女性限定”ならやっぱり女性の方がいいですし、オーディションを受けないのも他の人に悪いですから」

「あとはもう最終面接だけですが、そうですね。どうしてもというならそれに参加してみますか?」



“もちろん配信準備をしながら”という言葉もついてきたが。


 朱里お姉ちゃんや湯切さんはなぜかわからないけど、僕のようなタイプが性癖に刺さるのだろう。

 だからこそ別の人に冷静に判断してもらえばしっかりと落としてもらえるだろう。



「では、また日程が決まりましたらご連絡しますので、連絡先を教えてもらってもよろしいですか?」

「あっ、わかりました」



 スマホを取り出して番号を伝えようとする。

 しかし、相変わらず電池がなく黒い板のままであった。


 ただそれと同時にカバンの底の方に隠れていた鍵がスマホと一緒に出てくる。



「これって……」

「鍵……だね。ゆっきゅんが探していた」



 思わず肩を落とす。

 もっとよく探していたら雨の中、探したりしなくてよかったのだろう。

 それだと朱里お姉ちゃんとも会わずにすんで……。


 なぜかチクっと胸が痛む。



「それじゃあ早速行きますか」

「おー!」



 なぜか湯切さんと朱里お姉ちゃんがついてくることになった。



「ってなんでうちまで来るのですか!?」

「小幡さんの配信環境を確認しておきたいですから」



 湯切さんはサポートをすると言ってくれていた以上、それは必要な仕事なのだろう。

 でも、朱里お姉ちゃんの方は……というと。



「もちろんゆっきゅんが住んでいるところを見たいからだよ!」



 特段用事がないようだった。

 ただ、お風呂まで貸してくれたのだからお礼、とまでは言わないけど、一緒に来てもらうくらいなら断る理由はなかった。



「わかりました。何もないところですけど」




 ◇◇◇




 ようやく鍵が開き、マンションの中へと入ることができた。



「ゆっきゅん、結構いいところに住んでるんだね」

「ここなら防犯も防音も問題なさそうですね」

「僕……というよりは親が心配してここを借りてくれてるんですよ」

「確かに小幡さんを一人にするには危ないですよね。可愛いですし」

「そんなことないですよ。そちらでくつろいでいてくださいね」



 キッチンでお茶の用意をしてリビングへ行くとなぜか朱里お姉ちゃんはパソコンを起動させて、それを湯切さんもじっと見ていた。



「何をしてるんですか?」

「パソコンのスペックを見てるんだよ」



 普段はせいぜい動画を見るくらいのパソコンなので、それほど良いものは購入していない。

 だからすぐに朱里お姉ちゃんは首を横に振っていた。



「このパソコンじゃさすがにダメだね。これも必要かな? 舞っち、大丈夫?」

「全部一から揃えるくらいで良さそうですね」

「うん、設定は私がやるから」

「確かに同じ配信者同士、赤羽さんに頼んだ方が良さそうですね」

「これでゆっきゅんの自宅を訪ねる理由ができたよ」



 よくわからないけど、ただパソコンがあるだけで配信者になれるわけではないようだった。

 むしろそんな知識でよくVtuberになろうとしてるな、と怒られそうなほどである。

 でも、僕自身がなろうとしてるわけじゃないのでそこは仕方ない。



「ところでイラストの方は大丈夫なのですか?」

「もちろん、色々と浮かんでるよ。数日もあればキャラデは出来上がるから舞っちに送るね」

「ありがとうございます。よろしくおねがいしますね」

「えっと、朱里お姉ちゃんイラストのアバターができるの?」



 元々シロルーム一期生のイラストはアカリンが全て担当していた。

 ただ配信業務もあり、忙しくなった彼女が他のイラストまで担当できずに二期生以降は別のイラストレーターを起用していた。


 それでもやっぱりシロルームといえばあかりんのイラストである。

 一ファンとしては彼女が再びアバターのイラストを描くと知ると楽しみに思うのは当然だった。



「うん、ゆっきゅんのアバターだよ」

「それは楽しみだなぁ……。って僕っ!? 僕はまだ面接を受けてないから……」

「お姉さんの推薦だからね」

「そうですね。赤羽さんがイラストを用意してるとなると……」



 そもそも面接なしでも通ってる状態なのに、無理を言って面接を入れてもらったのだ。

 よほどのへまをやらかさない限り落としてもらえないだろう。



「基本的にはゆっきゅんのデータを参照にするよ。身長は150㎝くらい。華奢な体つきの子だね」

「えっと、僕身長は話してないんですけど?」

「大体だからね。お姉さんの身長と比べて割り出したよ」



 確かに朱里お姉ちゃんより少し下の身長、って考えるだけでわかるわけだもんね。



「名前はゆっきゅんだから、髪は白寄りかな。雰囲気は子犬っぽさがあるからそんな感じの耳フードを着てもらったし」

「っ!? この服ってそういう意図があったんですか!?」



 ただ適当に出してくれたものではないようだった。



「もちろんだよ。あっ、後から写真は撮らせてね。被写体に声を掛けるのは基本だよ」

「……ダメって言ったらどうするんですか?」

「お姉さんの家に設置してある防犯カメラからゆっきゅんの姿を探して……」

「いいですよ。好きなだけ取ってください……」



 もはや逃げ場がないことを悟り、投げやりな返事をする。

 すると、朱里お姉ちゃんと湯切さんの目が光る。



「さすがはゆっきゅん。あとから撮影会だね」

「私も撮らせてください。百枚ほどで良いですから」

「さすがにそれは多すぎますからね!?」

「あっ、面接のときもその服を着てきてね。ってワンピースじゃ恥ずかしいかな? 下に履ける短パンを探しておくよ」



 なぜか面接の服装まで朱里お姉ちゃんに指定されてしまう。

 ただ短パンも履けるのなら少し女の子っぽいだけでボーイッシュな感じとも取れなくもない。

 おそらく最終面接にはそこまで残った女性の人たちがいるのだろうし、僕が恥ずかしくない最低限のラインになるように配慮してくれたのだろう、ということにしておく。



「最後は社長判断だけになりますので、その場で三期生が決まると思います。決まったメンバーとはチャットなりで挨拶してもらうことになると思いますよ」

「わかりました……。よろしくおねがいしますね……」

「では、機材は取り寄せておきますね。日程がわかりましたら連絡をしますね」

「あっ、舞っち。もう一つ用意してほしいものがあるんだよ」



 朱里お姉ちゃんが湯切さんを手招きして、内緒話をしている。



「それが必要になるのですか?」

「用意しておいてくれる?」

「わかりました。機材と合わせて用意しますね」

「よろしくねー」



 その後、撮影会が行われたかと思うと、化粧をされたりポーズを取らされたりして、結局二人は夜遅くまで僕の家にいたのだった。




 ◇◇◇




 シロルーム面接日当日。

 何とか熱が出ないかと頑張ったりしては見たもののこういう時に限って風邪は引けないものである。


 僕は朱里お姉ちゃんに化粧され、服を着替えさせられ、当人曰く万全の態勢で腕ホールドを決められながらシロルーム本社を目指していた。


 立ち並ぶオフィスビルの一つがシロルーム本社であった。


 周りを行き来するのはスーツ姿のサラリーマンたちである。

 そんな中にポツンと混ざるのは白色の犬耳フード付きワンピースと茶色の短パンを履いた僕となぜか今日はスーツ姿の朱里お姉ちゃんだった。



 場違いなのは僕だけ……。



 なんだかひそひそ声まで聞こえてくる気がする。



“あの子、すごく可愛くない?”

“どこかのモデルじゃない?”

“何かの広告かな?”



 詳しい内容まで僕の耳には入ってこなかったが、それでも注目を集めていると知ると緊張して動きが固まってしまう。



「大丈夫、お姉さんがついてるからね」

「ありがと……、朱里お姉ちゃん」

「ぐはっ、相変わらずゆっきゅんはすごい破壊力ね。とりあえず中に入りましょう」



 シロルーム本社に入ると朱里お姉ちゃんが受付の人と一言二言、言葉を交わす。



「ゆっきゅん、こっちだよ。ついておいで!」

「あっ、はい」



 朱里お姉ちゃんに手を振って呼ばれる。

 さすがに注目を集めて恥ずかしくなった僕は急いで朱里お姉ちゃんの後に続く。



「この部屋で待っててね。もう一人二人残ってるだけでゆっきゅんが最後になると思うけど」

「わ、わか……」



 緊張のあまりまともに声が出せずほとんど声にもならなかった。

 すると、朱里お姉ちゃんがそのまま胸に僕を引き寄せる。



「大丈夫だよ、ゆっきゅんなら。なんていったって私のお墨付きだからね」

「う、うん……」

「それでも困ったらお姉さんを呼ぶと良いよ。悪い社長なんて倒してあげるからね」



 朱里お姉ちゃんがパンチの真似事をする。



「ふふっ、社長は倒したらダメですよ……」



 朱里お姉ちゃんの普段通りの態度に少しだけ緊張が解ける。



「うん、その調子だよ。じゃあまたあとでね」



 朱里お姉ちゃんは大きく手を振って走り去っていく。

 ここまで期待してもらったのだからできるだけのことを頑張ろう。



 少しだけ気合を入れると僕は待合の部屋に入るのだった。




 ◇◇◇




 極度の緊張感に包まれた控室には僕の他には一人だけ座っていた。

 モデルのような体型をしたスタイルの良い女性だった。


 長くやや癖がかった茶色の髪。

 背丈は僕よりも頭半分くらい大きく整った顔立ちをしている。

 この人もスーツ姿で、一人犬耳フード付きワンピースなんて着ているのがおかしく思えてくる。


 ただ表情が浮かばれない様子だったのが気になってしまう。



「あ、あの……」

「どうかしたの?」



 先ほど朱里お姉ちゃんに励ましてもらったが、それでも緊張が勝っていたのだろう。

 とんでもない言い間違いをしてしまう。



「お、お姉ちゃんも面接受けるの?」



 確かに僕よりは年上の人だろう。

 でも初対面の人にお姉ちゃんと言ってしまうのはさすがに予想外だった。

 そのことに気づいた僕はすぐに紅潮して、その場に座り込んでしまう。


 ただ顔が赤くなっているのは僕だけではなかった。

 目の前の少女も顔を赤く染め、驚きからか口に手を当てていた。



「ご、ごめんなさい。僕、言い間違えてしまって……」

「大丈夫だよ。言い間違いは誰でもあるよね」

「そう言ってもらえると助かります」



 突然の言い間違いを許してくれる寛容さに思わず安心してしまう。



「ははっ、同じ面接仲間だし敬語なんていらないよ。私、大代おおしろこよりだよ。こよりって呼んでね」

「あっ、僕は小幡祐季。それなら僕も祐季って呼んでください」

「そっか。そんなに小さいのにこのオーディションを勝ち抜いたんだね。シロルームって今、倍率がすごい高いから大変だったでしょ」

「ぼ、僕小さくないよ!?」



 必死に背伸びをして見せるとこよりさんは可笑しそうに笑ってくれる。


 なんだか落ち着く雰囲気に僕の気持ちも和らいでいく。母性とでも言うのだろうか?



「そうだよね。確かに女の子なら小さい方が可愛らしいもんね」



 こよりさんのその言葉に胸がズキっと痛む。



「……どうしたの?」



 覗き込むように聞いてくるこよりさんの綺麗な顔に思わずドキッとしてしまい、思わず顔を遠ざける。



「な、な、何でもないよ!?」

「なんでもないって顔じゃないよね? 何か不安ごとでもあるの?」

「えっと、その……」



 どうしていいかわからずにあたふたとしているとこよりさんがそっと頭を包み込むように抱き寄せる。そして――。



「むにーっ」



 こよりさんが僕の頬を伸ばしてくる。



「ふぁ、ふぁひふふの(な、なにするの)」

「あははっ、そんな落ち込んだ顔、祐季ちゃんには似合わないよ。思い切って話してすっきりした方がいいよ」

「わ、わかったよ。話せばいいんだよね。その……、僕、男なんだ」

「えっ……」



 こよりさんの動きが固まる。

 ただ、顎に手を当てて真剣に僕のことを眺めてくる。



「確かにこんなに可愛い女の子がいるはずないよね? むしろ一度に二度おいしい? でも、リアルにこんなかわいい子がいていいの?」



 すっかり妄想の世界にトリップしてしまい、なかなか戻ってこない。



「こよりさん、戻ってきて!!」

「はっ!? なんだか良い夢を見ていたよ。祐季ちゃんが祐季くんだったっていう夢を……」

「そ、それは夢かもしれないね……」

「ううん、そんなはずないよ。だってこんなに祐季くん、可愛いんだもん」



 こよりさん……、それは全く理由になってないよ。

 そう思った瞬間にこよりさんは抱きついてくる。



「そんな大きな問題を抱えてよく頑張ったね。偉い偉い」



 なぜか僕の頭を撫でてくる。

 子供扱いされているようにしか思えない。



「むぅ……、僕はもう大人だよ……」

「そうだよね。ごめんごめん」



 口では謝りながらも撫でる手は止まらない。

 するとそのタイミングでスタッフの人が入ってくる。



「次、大代こよりさん」

「はいっ!!」



 呼ばれたこよりさんは立ち上がり返事をする。

 そして、一度僕に振り向いて“頑張ってくるね、祐季くん”と言うと満面の笑みを浮かべながら面接へと向かっていった。




 ◇◇◇




 部屋に一人になって程なくして僕の名前が呼ばれ、面接室へと通される。


 ただその瞬間に突然抱きつかれる。



「祐季くん、大きくなったね」

「あれっ、愛理あいりおばさ……」



 突然身の危険を感じ、慌てて言い直す。



「愛理お姉さん……」

「うんうん、素直な祐季くんは可愛いわね」



 一向に抱きつくのを辞めない。

 この人は母さんの友人である揚津愛理あがつあいりさん。

 僕も何度も会ったことのある人だった。



「それにしても祐季くん、どうしてここに?」

「あっ、そうだ。僕、面接に……」

「それなら合格よ。当たり前でしょ」

「えっ……?」



 面接すらしてもらえずに抱きしめられてただけで合格を告げられてしまう。



「そもそもどうして愛理お姉さんがここに?」

「あらっ、言わなかったかしら? 私はここシロルームの代表取締役。つまり社長よ」

「えぇぇぇ……!?」



 流石に驚きのあまり声を漏らす。



「あっ、そういうことね。さっきの子がひたすら犬耳フードと男の娘の良さを語ってたからなんのことかって思いながら合格にしたんだけど、あれは祐季くんのことだったんだ。見る目がある子ね。また今度ゆっくり語り合おうかしら」

「なんで僕のことで語り合ってるのさ!?」

「あはははっ、怒った祐季くんも可愛いね。そんな祐季くんにプレゼントだよ。まだ微修正はするけどギリギリ間に合ったよ」



 愛理お姉さんがパソコンを僕の方へと向けてくる。

 そこには大きく『雪城ユキ』と書かれていた。


 小柄でとても可愛らしい少女。

 白色の肩より少し長い髪。

 白のワンピースとその上から黄色の犬耳付きフードパーカーを着ている。

 更になぜか段ボールに入れられており、そこには『拾って下さい』の文字が書かれていた。


 とても可愛らしい。

 さすがはアカリンが描いたイラストだけある。

 問題はこれが僕のアバターだ、ということだけで。



「これが祐季くんのアバターだよ!」

「……どこからどう見ても女の子だよね?」

「当然でしょ?」

「僕、男だよ?」

「男の娘が女の子の格好をするのは自然の摂理でしょ?」

「そんな自然の摂理はないよ!?」

「もう、祐季くんはわがままだね。このアバター、可愛いでしょ?」

「うん、それはすごくよくわかるよ」

「祐季くんも可愛いでしょ? リアリィ?」

「そこが同意できないよ」

「全く! どう見てもこれは祐季くんのために描かれてるでしょ! 格好も祐季くんと一緒じゃない!」



 そこで改めて自分の姿を見る。

 確かにほとんどアバターと同じ格好をしている。髪の色以外ほぼ一緒と言えなくもない。



「本当に祐季くんが末恐ろしいわね。普通に顔出ししてもやっていけそう」

「ぜ、絶対にやらないよ!?」



 結局、面接で落ちるという大いなる野望はものの数秒で破れ去り、デビューから逃れられなくなってしまうのだった。




◇◆◇◆

【大代こより視点】

 シロルームの面接から数日経った。

 こよりは無事に最終面接も合格し、晴れてシロルーム三期生としてデビューすることとなったのだ。


 それもあのとき自分を励まそうと声をかけてくれた可愛らしい少年、祐季くんのおかげだった。



「祐季くんも一緒にデビューできたらいいなぁ……」



 ただ、シロルームのデビューは狭き門である。

 今回の三期生で言えば合格倍率が数百倍だったらしい。


 たった四人の枠をめぐって数百人が争っていたのだ。


 更に今回は一人、推薦枠の子がいたらしい。


 おそらくはどこかの有名配信者を勧誘できたのだろう。

 その人には一期生で元イラストレーターの美空アカリがイラストデザインを担当するようだった。


 つまりオーディションで合格できたのは自分を除いてあと二人。その中にあの子が入っている確率はかなり低い。


 それでも一緒にオフコラボとかやりたいな。


 流石に面接会場で連絡先を聞く真似はできなかった。ガチガチに緊張していた祐季くんをさらに緊張させる結果になりかねないからだ。



「名前で探せば……、ってダメだよね。流石に本名で配信なんてしてないだろうし」



 結局あの子を探す手段がなくなってしまった。



「合格したお礼が言いたかったのにな……」



――――――――――――――――――――――――

プロローグで大体倍増くらいしてしまいました。

おそらく他ももっと増えていくと思います。


次回は配信までたどり着きたいと思いますが、おそらくは次回も前後半に分かれての後半が配信シーンかと思います

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