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2020年12月31日 01:51
企画から参りました。既に読まれていた方のレビューで、『散文詩のような』という表現がありましたが、なるほどと思いました。詩のようにまとめられた文章で、一話一話が短い時間で読め、そして少しずつ話が進んで次話に繋がっている。一つの新しい形式として成立しているのではないかなと思います。また、設定を詰め込んで説明するスタイルでなく、読んでいるうちに世界観が理解できるのが素敵なところだなと思いました。私はファンタジーが好きで、よく読むのですが、どうしても「設定を精一杯説明する」という物語が溢れているように感じます。しかしこちらの作品は、「設定を読者に自然に理解してもらう」形で物語が綴られていると感じました。そこがとても好みです。囚われのムーンアイは、ひたすら死んでいく勇者たちをただ見つめていることしかできない。失われて行く勇者たちに感じる哀惜が、良いスパイスになっているなと思います。勇者たちを送り出す側にも何か魂胆がありそうで、ますます先が気になりますね。企画の主旨がアドバイスを、とのことでしたので、一つ申し上げるのなら……このスタイルですからそれも難しいかもしれませんが、もっと心情を描いても面白いかもしれないとは思いました。ムーンアイが感じていることを、もう少し文章を割いてよりエモーショナルに表現してみるのも、面白いかもしれないと。ただこれはやはり「そういう形式も面白いのでは」ということですので、この淡々と綴る形を貫かれるのも、それは個性であって魅力かなとも思います。ここまで、大変楽しく読ませていただきました。
企画から参りました。
既に読まれていた方のレビューで、『散文詩のような』という表現がありましたが、なるほどと思いました。
詩のようにまとめられた文章で、一話一話が短い時間で読め、そして少しずつ話が進んで次話に繋がっている。一つの新しい形式として成立しているのではないかなと思います。
また、設定を詰め込んで説明するスタイルでなく、読んでいるうちに世界観が理解できるのが素敵なところだなと思いました。
私はファンタジーが好きで、よく読むのですが、どうしても「設定を精一杯説明する」という物語が溢れているように感じます。
しかしこちらの作品は、「設定を読者に自然に理解してもらう」形で物語が綴られていると感じました。そこがとても好みです。
囚われのムーンアイは、ひたすら死んでいく勇者たちをただ見つめていることしかできない。
失われて行く勇者たちに感じる哀惜が、良いスパイスになっているなと思います。
勇者たちを送り出す側にも何か魂胆がありそうで、ますます先が気になりますね。
企画の主旨がアドバイスを、とのことでしたので、一つ申し上げるのなら……
このスタイルですからそれも難しいかもしれませんが、もっと心情を描いても面白いかもしれないとは思いました。
ムーンアイが感じていることを、もう少し文章を割いてよりエモーショナルに表現してみるのも、面白いかもしれないと。
ただこれはやはり「そういう形式も面白いのでは」ということですので、この淡々と綴る形を貫かれるのも、それは個性であって魅力かなとも思います。
ここまで、大変楽しく読ませていただきました。