第3話

翌日、


「透李!勉強しよう!」

「えっ!?勉強?まあいいよ。」


そのまた翌日


「透李勉強しよう〜」


そしてさらに翌日


「透李〜」

…ちょっと待てなんだこれは?!

霞碧はうちに勉強しにきてるのか?


「ねぇ透李」


「どうしたの?」

真剣な顔で聞いてくるからこちらも真面目になってしまう。


「名家の子息って楽しい?」

…はい?


「え、まぁ普通の人よりは贅沢なんじゃないの?困ってることもないし、皇帝に信用されている貴族だからね。」


「ふーん」


…ずっと気になって仕方が無かったんだが。

霞碧はどこの子なんだよ…。

よし、ここは思い切って聞くことにしよう。


「ねぇ霞碧…」


「あ"っ…やばいやばい帰らないと!ごめん透李、また今度ねありがとう!」


「うへっ!?…ま、また今度ね…」


なんか顔真っ青だったけど、大丈夫かな。

まぁいいか。…流石にお腹すいたな。夕餉に行こう。

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