第87話 ようやくですね
「あー!! 惜しかったですね! え、4位!? そんなにいってましたか!?」
あのニホンオオカミには勝てたのだけれど、その様子を見ていたのか、すぐにやってきた侍にやられてしまった。
「いやー、結構頑張ったんじゃないですか? 4位ですよ4位! だから……113人に勝ったってことですよね!」
今回は120人の予定だったのだけれど、3人は参加できなかったらしい。機材トラブルだろうか。
「あとで見るので褒めておいてくださいね! さて、一位は誰になりますかね?」
その後、一位になったのは
\\\
「今のうちに休憩しておいてくださいねー。水分補給だったり少し体動かしたりとか。あ、来ました」
『こ、こんにちはー』
「銀河水玉さんが来てくれました! 銀河さん、どうでしたか?」
『わ、13位でした。あの! 4位おめでとうございます!』
「ありがとうございます! 銀河さんもお疲れさまでした! 最近始めたばっかりなのにすごいですね」
『いえ、そんな……』
「そんなに緊張しなくていいですよー! 楽しむのが一番ですから」
『はい!』
「結構間隔狭いですよねー。もう少しで待機所に移らないといけませんし」
『あと、2分くらいですよね』
「お話しする時間も全然ありませんし、大会のあとに反省会というか、お話し会しませんか?」
『ぜひ! お願いします!』
「じゃあ、お願いしますね! えっと、使うキャラクターは予定通りでいいですよね?」
『はい、大丈夫です』
「では、頑張りましょう! おー!」
『お、おー!』
\\\
スタート地点に二人の暗殺者が並ぶ。
「よろしくお願いしまーす!」
「が、頑張ります!」
「ステージ砂漠ですねー……」
「ちょっと不利ですよね……」
「できるだけこういう障害物の多いところに留まっていたいところではありますけど……」
「立ち回りどうしますか?」
「銀河さんはどうしたいですか?」
「見つけたら倒しに行きたいです」
「ですね! 見つけたら倒しに行きましょう!」
「はい!」
\\\
「き、きました!」
「はい、私も見つけました。どうしますか?」
「侍とすもーれすらーですね……」
「そういえば、ソロの時すもーれすらー見なかったんですよね。銀河さん見ました?」
「私も会わなかったです……」
「そういえば、私はニホンオオカミ使ってたんですけど、銀河さん何使ってたんですか?」
「私は侍にしてましたって、こんなこと話してるうちに近づいてきてませんか!?」
「気づいてますかね?」
「どうなんでしょう……」
「どうしますか?」
「えっと、私が決めていいんですか?」
「いいですよー」
「じゃあ、拳銃で攻撃してからの方が安定しますよね?」
「そうしましょっか。序盤でやられたら悔しいですもんねー」
拳銃でパチパチ撃っておく。
流石に気づいて近づいてくるけど、すもーれすらーは足が遅いので優先して攻撃していけば、侍と近距離戦になる前にはだいぶ削れたはず。
「隠れずに突っ込んできてくれてラッキーですねー」
「はい、勝てそうですね」
「集中して倒しちゃいましょー!」
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