第18話 明智のお腹でうにちゃんが寝ている…羨ましい…あ!明智が羨ましいのであって!うにちゃんが羨ましいわけじゃな!い!


「んーーー!」

2人でベッドに横になり隣で伸びをする谷村。

にしきはクッションと毛布で簡易的に寝床がつくられ、タオルケットに包まれ安定した寝息を立てている。

ベッドの頭側の下にいるにしきに手を伸ばすと、菊市はにしきの頭に手を置いた。

ほわんと淡い光がにしきに吸収されていく。暫くはこれが続くだろう。

谷村は菊市に向き直りながら言った。

「体調良い?」

「ああ、いいよ。…谷村こそ。」

「そっか…。ああ!うん!俺は元気だよ~!」

「…なぁ…谷村…」

「何?先生?」

「あの…、いや…いい…」

「何?」

「いや…いいんだ…。」

「ならいいけど…。」


「「…」」


ちょっとした沈黙が続いたが、

意を決して菊市は茶化して谷村に抱き着く。

「谷村――。浮気したバツだぁ!!先生を満足させなさい。」

「はじめっからそのつもりです。え、浮気って何?せんせ?」

谷村は菊市を寄せて首筋にキスをする


「あっ…最近明智とつるんで何してんだよ。」

谷村との会話に遠慮がなくなった菊市が少し膨れて言う。

「何で知ってんの?…そういや最近、菊市さんの空気をよく感じるような…あれ?」

「地力が上がったから、おれの守護する範囲も拡がったんだ…。神様がいってたろ…。」

「へぇ!すごいじゃん!!……?菊市さん…?」

菊市の顔が曇る。顔を背けたいが近すぎて視線が彷徨う。

「谷村のバカ」


「?」

「…私の気も知らないで…。」

「俺、悪い所ちゃんとなおすよ。嫌わないで?…教えて欲しい…」

「……」

「教えて?」


谷村が菊市のシャツを開けながら尋ねる。菊市も谷村のズボンを寛げながら語る。

「あ…あのな…意識が拡散するんだ…遠くに飛んじゃって…谷村を見つけたりする。イヤな気分じゃないんだけど…このまま戻れなくなって、空気に溶けていくんじゃないかって…こわくて…」

「霊格があがったんなら、見守る範囲が増えたってことでしょ?」

シャツ一枚になった菊市が不安げに谷村を見る。

「だけど…」

「ん、溶けたりしないよ」

菊市を押し倒し、谷村は自分の存在を感じられるように菊市の両手を握りこむ。


「でも…私は…人として………君に会いたかった…っ」

「そんな悲しいこと言わないで?ね?」

菊市の髪を撫でながらキスをする。

「んっ…ふっあ…」


「俺、菊市さんの気配が好きなんで。悲しかったり落ち込んだ時はすぐ先生の気配に慰められてる。そばに来てくれてるんでしょ?へへっ…感じてるよ。」

「う…うん。」

「怖いのはさ、俺のほうだよ。菊市さんを失いたくない…。そのためだったら俺は…なんだって…!!」

力を込めて、ぎゅっと菊市を抱きしめる。

谷村もまた、菊市が消えるんじゃないかと不安に駆られることだってあるのだと。菊市は話をしなかったことを反省する。

「谷村…ごめん」

「ここにいれば、こうして触れて、抱きしめられる…」


菊市は谷村の手を取ると、自分の胸に手を当てた。頬がピンクに染まっている。

「…もっと、触れて…?」

「うん…がっつり触らせてね」

谷村はそのまま、菊市の胸を触り二つの突起を尖らせるべく手と口を動かす。

「あ…あん…んっ、んぅ」

ぴちゃと唾液を絡ませる。お互いに相手の存在を感じたい。性急に後ろの繋がりを求めるべく身体を動かしていく。菊市の足を抱え上げると用意したローションを手で温め、後ろに塗りこめていく…

「せんせ?痛くない?」

「あっ!う…だいじょぶ、はぁ、はん!いい…」


谷村は指を増やすべく、内をぐるりと撫で込んでいく。

菊市から、甘い吐息だけが漏れ出した。内に入りたいと、谷村自身も猛っている。反り返る猛りを菊市は、潤む自分の猛りと一緒に慰め始めた。

「せ…んせ!それ、やばいから…」

「…早く…しないと、勿体ない…ぞ」

にやりと悪戯っぽく口角があがる。谷村はもう弾けそうな自身を菊市に当てがった。

菊市は息を吐き谷村を迎え入れる。十分に潤っており、痛みより快楽が勝る。

「う…はああ…今日俺、ダメかも」

「あ?あぅ…!!くぅ…はぁん!!」

谷村は抑えが聞かず、パンパンと腰を動かすとすぐに菊市の内で果てた。

「ふ!…うっ…!!…はぁ…。」

「あぇ…、気持ちいい…」

自分の内で拡がる暖かさとエネルギーに菊市の身体が緩む。

「た…にむら…まぁだ…」

「…はい…まだですね…」

菊市はほわほわした頭で谷村に次をねだる。

2人の夜は更けてゆくのであった。



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