第12話 庭近くで子猫さんをみかけたから、ゲージを設置。中にはクッション入り、慣らす。

第12話 庭の近くで子猫を見かけたから、ケージの中にクッションを敷いて設置。慣らす。


はーっ!!つかれたなぁ…。自室で明智の頬に湿布を貼りなおしている。明智は成すがまま湿布を貼られている。カフェオレでも飲むか…。キッチンに立ち、自分と明智の分もカフェオレを作る。オレってまめ。

「ほれ、甘くしたぞ」

「ん~、西崎さん、あんがと」

カフェオレを飲み一息ついた。

「は~、いろいろあったけど、一件落着やな」

「ねぇ、谷村と菊市さん、相性がいいっていつ分かったの?」

「お前がぶっ倒れとるときにな?オレにも菊市が見えなくなってん。でも谷村は見えとったんや。」

「ふぅ~ん」

「さらに」

「さらに?」

「体力もあるし、健康にも問題ないし、プラスαで谷村が菊市に惚れとったからな」

「相乗効果?」

「倍やな。好きな相手がおると人間、力が湧いてくるもんやろ?溜まりに溜まった欲求を菊市がエネルギーとして昇華する。エコやなぁ~。工事が終わるまで暫くは谷村頼りやな」


「でもさ、好きな相手じゃなくても波長が合えばいいんじゃないの?」

「あかん、…身体だけの関係とか…多分菊市に限界が来る…ダメや。」

「…そうだよね…ごめん、無神経なこと聞いた。」

「気にすんな。…菊市も人間臭くなりおって…」

「え?なんで?」

「地力が落ちたせいで、無意識にエネルギーを欲しがっとったんや。支えて欲しい、甘えたいのに、甘えられない」

「…ということは?」

「菊市も片思いしとってん」

「納得」

くっくと明智が笑うも、頬の痛みに顔が引きつる

「…いてて……」

「顔、腫れたなぁ…まだ痛むか?」

「うん…」

「お前、倒れるし、殴られるし、ふっ…く、災難やったな。あははは!」

オレは明智が散々だったのを思い出してつい笑ってしまった。


「……うん。」

「なんや…笑ろうてすまん…?」

「…」

「…どーしたん?」

「みんな…幸せでズルい…」

「は?」

「おれ、西崎さん好きだもん!!」

「ふっ…うぐ…」

明智が不意をついてキスをした、え!?ええええええええ!?何や?この展開…は

「あ、明智…!落ち着けって、な?」

「西崎さんおれのこと好き?」

「い…好き…やけどこれは」

「なら、問題ない」

逃げようにも畳に押し付けられ身動きがとれない、え?そんなに力あったんの?

「ま…まて、まて!?この体制は…!?オレ、下か!?」

「うん☆」

「かわいく言うなああああっ!!」

「優しくするね?」

「こんなオチいややぁ~~!!やめてぇ~~!…ああ~っ!!」

オレは明智に美味しく頂かれてしまった。



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