第6話 お花に癒されに行くから、それ飲んだら部屋帰れよ


「男同士のお付き合い…か、いやな感じはしないけど?」

うーん、内容はまだ見えないが糸口とはなるようだ、明智は菊市に目配せした。

「個人の嗜好だし問題ないと思っていますよ。…うん。」

「いいと思うよ…ぼくだって…」

川町が周りを少しきにしながら、赤面して言った。

「……田嶋さんと…つきあって…るよ…」

「…!!…そうなんだ」

小松ちょっとびっくりしてる。菊市さんは、知ってたみたいだね?

「ごめんね、小松にその話を聞いて貰おうと思って今来たんだ、ぼく…」


「…!あ!ごめんね!!あの…皆の前で言って良かったの…?」

「もう言っても大丈夫だから、平気だよ~!うふふ」

菊市さん、ちょっとあっけに取られている。


「おれたち置いてけぼりだけど、力になれそう?」

「私も…話してほしいな。デリケートな問題だけど、経験者もいたほうが良さそうだし」

小松が頷く。おれと菊市さんも話を聞けそうだ。


涙の乾いた小松が意を決して話始めた。

「…うん。あの…、昨日平野くんと初めて…Hしたんだ…」



(平野くんとは付き合ってから、何度もHの雰囲気になった…。でも僕はとある理由でずっと拒んできちゃった。けど、昨日はついに平野くんが強行してきたんだ)


シャツ一枚の小松は胸をはだけ身体を強ばらせ、少し震えている。平野は小松の後ろの穴が見えるように両足を抱え込み、後ろを解していた。ぐしゅぐしゅと湿った水音がしている。

「ああ…、平野…くん、やめて…僕怖いんだ…やぁ…!」

「小松…俺は酷い男だ…こうなっても…君が欲しい…!!」

平野は小松にキスを落とし、口内を優しく蹂躙していく。平野の指が片方で乳首を愛撫し、片方で後ろに刺激がいく。合間にあふあふと小松が息を継ぐ。

「ん…んんん!…ねぇ…、やめて…んっ!!指…抜いて?」

涙目になりながら小松が言う。確実に指を増やし埋め込んでいく平野。

「指けっこうスムーズになってきた…」

「やだ!きつい…よ!!もう!抜いてってば!!ぅあん!!」

怒った小松が平野の胸を打つが、後ろの指のせいで力が入らない。


「俺のこと…嫌い?」

「嫌いじゃないけど…こんなのズルいぃ…!!」

「気持ちいいとこ…言って?」

「そんなの分かんな…い、…あん!…え!?」

思わず漏らした甘い声にすかさず平野が反応する。小松の内の指が同じところを辿る。

背中を反らし、小松は腕で顔を覆った。

「ここか…」

「ふぁ…あん…あ、あ…!!出ちゃう…動かさな…で…」

くったりとしていた小松の中心も赤く立ち上がりふるふると揺れていた。

平野はごくりと息を飲む。

「一回、出しとこう…その方が楽になる」

指を止めず平野は優しく同じところを擦った。

「ん…っつ!!…ダメぇ…!!あ!!」

身体が強ばり、平野のお腹に精液が飛んでいく。平野は指を抜くと、小松のそれを拭いぺろりと口に含んだ。涙目で思考停止した小松はぼんやりとそれを見つめている。


平野は思考停止した小松の後ろに、自分の猛りを挿入しようと試みる。

「小松…力抜いて……入れるから」

「!?平野くん…やめて…怖い…やだ!汚れちゃう!あう…イタ…!!」

小松の内を平野が開いていく…緩急をつけ、ゆっくり埋め込んでいく。

「小松、息吐いて?」

「いや!!いたいの!抜いてよぉ…」

「小松、ごめん、酷いことをしてるけど受け入れて…」

「…平野…くん?あぅん…平…」


(お互いの体温がなじむまで平野くんは動かなかった。涙腺が壊れたみたいに泣いている僕の涙を拭いながら優しく頭を撫でる。優しい瞳に少しずつ怒りも解けていったけど…僕の不安はまだ…)


「小松?俺はいま、こうしているの後悔してない…身体で小松を感じて、嬉しいんだ…言葉にできないな…」


「…ぼく、汚いんだ…」

「…ん?…」

小松が小さな声でつぶやく…平野は聞き取れない。

「…ぼく……」

「小松、ゆっくり動くぞ…くっ!」


「平野く…あん!…はっ…んっ…ん!!」

揺さぶられ、ゆっくりと快感が生まれていく、萎えていたものからは密がこぼれる

「良くなって…きた…?」

「そんなこと…いっちゃ…やだぁ…。」

「俺と…一緒に…!」

平野がより密着し小松の内を突いていく。

「いや…っ、はぁん…う…んっ!あっ…あっ…あんっ…!!」

「小松、感じてる…かわいい声…。」


小松は潤んだ瞳で平野を見つめながら嬌声を上げることしかできない。ぐぷぐぷと卑猥な音が響く。

「き…気持ちい…い…あ!!」

「…!小松…う…!!」

「あ、ああっ!!……!!」

小松は外に、平野は小松の中で達した。



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