(α+β)知らない形(2)
あの後の事だ。古宿駅でのあの出来事の後、私はヨハネの組織に収集された。アヤは三人目の少女の襲来により、自己を抜かれ、救急隊員に運ばれていった。ただそれが気がかりでしょうがなかったのだった。
「ユダ...何故トマスは裏切った。そしてなぜお前は魂の還元を止めなかった」
黒い部屋、目を剃らせない、瞬きさえできない。動いたら殺されるのか。そしてただひらすらに自問自答する。
なぜ私はただ見ていた?と。こんな風に尋問されるのなら、私がハデスの扉を開いてもよかったのかもしれない。だって...そうすれば上手くいったの?
「申し訳ございません...私は失態を犯しました。組織の人間として...あるまじき行為を...」
握り拳に力を入れて、今すぐ自分の心を砕いてやりたい。それくらいに今、自分が憎いのだ。
「ところでマタイの活躍によって、どうやらマリアへの栄養源は蓄えられたようだな」
「優秀なマタイに比べ、ユダは少々甘すぎる。彼女には罰を与えるべきだ」
歯軋りが止まらないのだ。なぜ躊躇する?なぜ怖がる?これが人間か、と。
その時、私の後ろに妙に大きな存在を感じた。人の形をしている。怖い、知らない匂い、形、よくわからない。
「良いではないですか!彼女には彼女の名を持ってして生まれた“罰”さえ背負っているのですから」
高いヒールのコツコツという音が、私に近づいてくる。
「そうだよね?ユダ」
そしてそれは、私を後ろから抱きしめてきた。あまりに突然のことに、その時は声さえ出ない。それは拒絶、というよりは恐怖だ。
「...誰」
恐る恐る後ろを振り返ると、カラスの仮面を付けた背の高い人物が立っていたのだ。カラスの仮面から見える、赤い眼光が私にさらなる不安を植え付ける。
「...アハッ。君の罰、その代償が君なんだよ」
私はこの人物が何を言っているのか分からなかった。この人物が誰なのかも知らない、でもこの人物は私を知っている?
「俺は君の製作にかかわった人物の一人。君自身は人間の心を持って生まれたんだよ」
意味が分からない。私はやつの手を振りほどき、後ずさりをした。
「……今回ばかりは許してやりましょうよ。次は大いに期待しているよ」
「よかろう。ユダ、命拾いしたと思え」
その人物は微笑みながら、アイスキャンでドアを開け、部屋を出て行った。
学校に着くと、クラスはあのハヤトの話題で溢れかえっていた。ハヤトは原因不明の意識不明で入院中だそうだ。
「おはよう」
その時、セツナの声がした。学校に着き、教室の前から入ってきたセツナを見つけた。私は思わず駆け寄ろうとするが、その気持ちを抑えて静かに待つ。
「セツナ、今日は学校来れたんだね」
私がそう言うと、セツナはその言葉を無視して席を立ってしまった。教室から出て行くセツナが気になった私は、彼女を追いかける。
「セツナ、ねえセツナちょっと待ってよ…!」
沈黙する廊下、セツナを追いかける私、初めてセツナと話した時と同じだった。曲がり角までくると、私はすかさずセツナの手を引っ張った。
「私、何か嫌な事をしてしまった…?」
その時、追い風が私に吹いた気がする。セツナが振り向いた時、彼女は起こっても悲しそうな顔をするのではなく、冷たい目をしていた。
「やめてよ」
「え…?」
「そういうの、大丈夫だから」
セツナはそう言って、私の手を振りほどき、歩いて行った。ほどかれた手を見て、私は委員長を思い出す。初めてセツナにここで出会った日、駆け寄ってきた委員長の気持ちだ。
”そういうの、大丈夫だから”
他人を恐れる私が今こうして、誰かと手を繋ごうと、心を通わせようとしている。自然と、意識する気も無く、ただゆっくりと繋がりたいだけなのに。
授業中もセツナは目を合わせてくれなかった。集中して授業を聞いていないくせに、テストでは満点を取る。満足げな表情も、嬉しい顔もせず、冷徹でクールな美少女がただそこに居るだけなのだ。
「清川さん、元気そうでよかった」
委員長、マリが休み時間になるとセツナの元へと駆け寄ってきた。そう声をかけられても、セツナは無反応で「無常と切実」の本を読んでいる。
「…その本、結構前の時代に書かれた本なんだけど私も読んだことあるよ。56ページの7匹のカラスの兄弟の話が好きだなぁ」
委員長がそう言っても、セツナは345ページの”そんなことはばからしい”というページをひたすらに読んでいたのだった。
「笹原さん、ありがとう。誘ってくれて」
お昼休みは、自分から委員長を誘ってお弁当を食べることにした。屋上には誰も来ないし、相変わらずセツナは教室には居ないからだ。
「…優芽でいいよ。私もマリって呼ぶから」
その私の一言に、委員長は笑顔でうなずいた。
「ごめんね、あの時は」
私はそういった。委員長に、伝えようと決めたから。
「いいの。私がお節介なだけだから。困ってる人はほっとけない。母親がそうだった」
母親...そんな言葉が引っかかる。
「良いことだと思う。人に目を向けられるのっていいことだよ」
「優芽も、清川さんのこと凄い気にしてるじゃない。私は気にかけすぎて、嫌だって思われるんだろうな」
寂しそうな委員長の横顔を見つめる。きっとそれは嫌いなんかじゃなくて、上手く接すことが出来ないだけ。私のように...
「セツナに何があったかは分からない。自分から話しかけたけど、本人が話しかけてくるまで待とうと思うんだ。こういう時どういう接し方が正解なのかわからない」
「正解なんて無いし、それができなくて落ち込むこともないと思うよ。あなたはあなたのままでいい」
委員長-マリの微笑みに、固く冷えた私の心が溶けていくような、とろけていくような、甘いベールに包み込まれるような、そんな感じがした。
「一緒に帰ろうよ、そのうち」
嫌な感情だと分かっている、二度と感じたくなかったと知っている。でもそれでも、
「清川さんも誘って、そのうち帰ろう」
手を伸ばせば、たしかに掴める形がある。
「...ありがとう」
でも私はまだどこか、彼女たちを恐れている。
話したくない。私自身が人間に、人間らしくなっていくのが嫌。だから拒絶する
私は優芽を振り払った後、昼休みのお弁当の誘いも断った。学校の裏庭で、ある人物に呼ばれたのだ。
「...来たわね。エンブリヲ」
黒い髪、全身真っ黒な服、青と赤のオッドアイの少年。
「...」
エンブリヲはその場に現れ、そのまま硬直している。何も話さないことにどこか不気味さを感じる。
「あなたが呼んだわけじゃなさそうね」
「その通りよ、ユダ」
私の後ろに誰かがいる。気がつかなかった。そして、この声はあの時聞いた声だ。冷たく、そして冷酷な。
「...3人目、マタイね」
マタイは作りものの笑顔で私の前に現れた。短いスカート、ヒール、それは彼女のプライドのように、短気で高いのだろう。
「何の用よ」
「フフ、私はあなたの監視役になったの。ハデスの扉も開けられない、弱くて劣った人間の心を持ったあなたのね」
「なっ...」
「屈辱的?ああそうでしょうね、あなたが生きているのはあの方のご好意だしねえ」
マタイはそう言うと、私を突き飛ばした。その拍子に、私は転んでしまった。
「ッ...伝えたいことはそれだけ?」
「あぁー、忘れてた。次の“計画”の話もね。良いカモが見つかったから、後でじっくり話しましょうねぇ」
マタイは上から私を見下すような目で、私を見つめたのだった。
「じゃ、準備があるから。また後で会いましょ」
マタイはそう言うと、ショートカットの髪をたなびかせながら、走り去っていった。エンブリヲは無表情のまま、立ち尽くしている。
「...あなたの本当の詳細は中村から聞いてない。ただ“中身がない少年”と名前だけは知ってる。そして人間でないこともね」
「...」
「いずれ人間はあなたのようになる。全てが“終わったら”...」
エンブリヲは一人で学校の外へと出て行き、黒い車にヨハネの職員に乗せられていた。もちろんその助手席に乗るのは...
「副幹部...」
副幹部は窓を開けて、2階の教室から眺める私にウィンクをしたのだった。理由は分からないが。
放課後になり、夕日が沈みそうな頃。中村との約束があるためネオン街の「Amareカフェ」へと向かった。ネオン街に来るのは子供の頃に1回だけ母と来たきりだったので、道に迷うかと心配になった。しかし、すんなりとそのカフェは私の前に現れたのだった。
外見は古びた館のようだった。常連しか入らなさそうな雰囲気がただよいながらも、重い扉を開けたのだった。
「ごめんください…」
中は外の雰囲気とは裏腹に、レトロなおしゃれなカフェだ。店内は明るく、ヘンデル・オラトリオの「ハレルヤ」が響き渡っていた。特に若い女性と40代あたりの男性のカップルが多いようだ…今頃の時間帯は、ネオン街が目覚めるときだからか。
中村に言われた通り、端っこの窓側の席を探す。ずいぶん奥の方だと、進んでいくと様々な客にじろじろと見られていることに気づきそそくさと足を速めた。
「…あなたが」
黒いスーツ、スタイリッシュ…な風貌、サングラス、帽子、ブラックコーヒーに、タバコ。しぶい大人のフリをしている、なりたい大人になれなかったような、典型的な大人だ。
「やあ、待っていたよ」
中村は帽子をはずした。髪はところどころ白髪染めに失敗しているようだ。私は中村と対面するカタチで座った。
「何か聞きたいことがあるなら、お先にどうぞ。」
余裕そうな表情に、何か怖さを感じる。
「何故先生の番号で、電話に出たの、先生はどこにいるんですか」
気持ちが体を乗り越えて、先に進んだように、自分が口走ったことに口を抑える。
「まあまあ、落ち着きな。俺が君を呼んだから、何か奢るよ。オレンジジュースでいいかい?」
なんだか、子ども扱いされたことに嫌気が指した。私はすかさず」メニュー表を取って、ブラックコーヒーを指し示すのだった。
「必死だね。もしかして君は心のどこかで、僕を彼女の恋人だとか、あの時かくまっていた犯人だとか、思ってない?」
ブラックコーヒーに通常の量の5倍の砂糖を少しずつ入れていると、中村がそう言った。そうなのだろうか。
「…」
「全部ハズレさ。僕が彼女の電話番号をしっていたのは、彼女は拘束されていてたまたま電話を持っていただけのことだよ」
…先生が拘束されている?
「先生が拘束されているって…あの事件から、先生は一度も解放されていないんですか?」
中村は煙草を一回吸うと、ゆっくりと吐き出した。
「そう…ずっと、塀の中さ。あの事件は未解決のまま終わった。そして犯人も逃走した。どうやら”裏の大きな力”が加わっているから、世には明かされないけどね」
知らなかった。ただただ自分の未熟さに、驚くばかりで、先生が苦しんでいるのではないかと不安で焦りを覚える。
「塀の中に居ることも知っていて、先生の携帯も持っている…あなたは何者なんですか」
「そうそう、それを待ってたんだよ」
中村は私がそう言うと、ポケットから何やら手帳を取り出してきた。
「刑事。でも、ただの刑事じゃない。大きなバックグラウンドを持つ、スーパーヒーローなのさ」
自信満々にそう言う中村に、私はなんだか子供っぽさを感じた。ただの刑事なのだなとよく分かる。
「…刑事さん」
「中村雄二。偽名だけど、そう呼んでくれた方が気が楽かな」
中村はまた大きくため息をついて、新しいタバコを吸い始めた。
「あの、中村さん。信じてもらえないかもしれませんが、黒い髪の男の子が、今朝私の家に来たんです…”Amare"カフェで待ってるという伝言を伝えて。彼の事も教えてくれませんか」
「知ってるさ。彼は僕の仲間みたいな存在だよ」
「彼は人間ですか…?」
私のその言葉に、虚ろだった中村の眼が光った。そして少しの間のあと、中村は口を開く。
「人間じゃないとしたら、どんな生物だと思う?」
人間じゃないとしたら、それは、あの鳥のような…いいや、
「でも、人の形をしていたから、彼は人間なのでしょうか」
「どうだろうね。君にはそう見えたなら、彼は人間だよ」
中村はそう言うと窓の外を見つめ、夕焼けの空を飛ぶカラスを眺めている。その横顔にはどこか悲しさと、微笑みが混ざっている。曖昧な表情だ…
「そしてこの写真も」
私はセツナがデパートの上に居たあの写真を差し出した。
「…これもあなたの仕業なんですか?彼女と何か関係が…」
中村は吸っていたタバコを灰皿に置いた。そして、タバコの火を消した。
「…笹原優芽くん」
「…?」
「君は、真実を知る前に少しは世間を知った方が良い」
中村はそう言うと、唖然としている私を見つめ顔を近づけてきたのだった。思いもよらないことに驚きを隠せない。
「ちょ、ちょっと…」
驚きと硬直で目をつむる私に、中村は耳元で「取引をしよう」とつぶやいてきたのだった。その時、店の音楽はJ.SバッハのG線上のアリアの曲へと変わった。
「取引…ですか?」
「ああそうだ。お互いに損をしない、公平なギャンブルさ」
中村は椅子に腰をかけて深く座り直した。何故か中村を意識してしまった自分に動揺する。
「君は、その銀髪の少女を知っているんだろ?その子の情報を毎日送ってもらえればいい。後は俺の命令に従う事」
「命令…?それに、ま、毎日って」
「嫌なら、交換はなしだな」
セツナの情報を得て、利益を得ようとするのはきっと最悪なことだ。それに汚い大人のやり口だ、と一瞬は思う。
「…対価は何ですか」
「君が知りたいこと、やりたいこと、全てかな」
その言葉に、私は息を飲む。
「…セツナのどんな情報を送ればいいんですか」
「なんでもいい。日記のように思ってくれればいい。君から見たセツナくんの様子や表情だよ。ただそれだけで十分さ」
一度は中村から目をそらし、窓の外を見つめる。日記のようだと思ってくれればいい、本当にそれでいいなら、いいのかもしれない。でもセツナに隠し事をしてしまう…
”そういうのいいから”
でも、セツナだってそうじゃないか。私に隠し事ばっかりして、だから、いいんだ。
「分かりました…その対価はいつ払ってくれるんですか?」
「本当に重要な事は、全てが終わったら。俺の命令に従ってくれるだけで、一つ願いをかなえようか。俺の許す限りでね」
中村は歯をみせて笑った。私は、中村に何故か信用を置いていたのだ。なぜか、なぜだか、信用できると思った。
「じゃ、一つ目の命令だ。俺の家に来い」
一瞬、世界が凍ったかと思うほど私は目をぱちくりさせて硬直した。
「いや…流石にお世話になるのは申し訳ないですし、いいですよ」
「君に本当の意味での母親が居ないのは知ってる。言っただろ?少しは世間を知れってさ」
「そういう意味だとは知りませんでしたよ」
「母親や父親が居ない子供たちのその後を知っているから、俺は君にそう言っている。決して君に手出しはしないし、なによりも監視人がいるからね」
手出し?一体なんのことかと首をかしげるが、防犯などの面上、セキュリティが付いているのはありがたいと思った。ああそういえば、今朝割られたガラスの修理があったんだ、と思い出し、「返事はまた」と言って、カフェを出ようとした。
「俺の電話番号、まだ覚えてんの?」
わざとらしく聞く中村の言葉に少々イラついたが、「あなたに出会ってしまったから、一生忘れません」と言って店を出たのだった。
私が出た後、中村は煙草をふかし、大きく息を吐いた。そして誰かに電話をかけたのだった。
それは突然の事だった。組織へと向かう途中、支給された電話から中村に所定の位置へ来いと言われたからだ。とっくに日は落ちて、ネオン街は輝きに満ちているというのに。
「やあ、ユダ。マタイから、次のカモの計画は聞いたかな?」
”Amareカフェ”、Amareはラテン語で意味があった気がする。中村から言われたカフェに入ると、中村は窓際に座っていた。私は中村と対面する形で席に座った。
「…明日聞かされると思うけど。私はあの子嫌いよ」
「仕方ない。彼らは人間じゃない。人間の形をした、偽物の魂の入った小瓶さ」
私は、それは自分も同じだ、と主張した。しかし中村は
「君は違う。何よりも、魂が極限までに人間だからね」
私にその言葉は、自分が蔑まされているようにしか聞こえなかった。またすぐに頭に血が上って、中村の顔に顔を近づける。
「私は違う。何回も言わせないでよ…これだけのために呼んだなら、帰るわよ」
「あの方にも同じことを言われたんだろ。もっともな話さ」
私は、あの仮面の男を思い出し抱きしめられたことにまた震えそうになるのを抑えた。
「…要件は一つ。ヨハネの組織で、ある実験が行われることになった。その名も”ラザロ計画”」
私は何か嫌な予感を感じ、眉をひそめる。一度は死んだはずのキリストの友人ラザロが、生き返ったというあの男の名前だ。
「…人は、神になるつもりなの?」
「さあね。人類の卵生化の計画と同時並行で進めるらしい。上層部は急いでいるのさ、何やらマリアそのものの成長が早まったらしいんだ」
「…マリアの成長?」
「5人目に破れるはずだった”殻”はすでに破られていた。おそらくヨハネ内部の別の組織によるものだ。そして、急成長し人間社会に溶け込んでいるらしい。だから、”ラザロ”を用いようとしている。トマスから聞いたと思うが、”適合者”だよ」
「そのラザロが、一体この計画にどんな影響を及ぼすのよ」
私がそう聞くと、中村はタバコをふかし始めた。
「ラザロの存在は、”ヨハネ”に最大の利益をもたらしてくれる。大いなるハデスの扉…人類、そして地球までも飲み込んでしまう大きな”扉”を開く一つの方法さ」
やけに、ヨハネが強調されていることに気が付いた。
「しかし、友人を求めているのはヨハネだけじゃあない。大きな勢力はそれだけにとどまらなかったんだよ」
大きな勢力という、裏の存在に興味をそそられる。
「一体どういうこと…?ヨハネだけじゃないって」
「…そう、ゼベダイの子。すなわちヨハネの兄に値する組織、”ヤコブ”だよ」
その時、店に流れていたG線上のアリアの音楽はベートーヴェンの「エリーゼのために」へと曲が変化した。
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