「なんか書きたいのよねぇ〜」
「なんか書きたいのよねぇ〜」
紗奈は姫奈を寝かしつけたあと、ベッドの上でスマホでカクヨムを見ながら唐突にそう言った。
「そうなんだ? カクヨムコン用の作品地道に書いているんじゃなかったっけ?」
「そうなんだけど、後悔して応援をもらわないとテンション上がらないのよねぇ〜」
もはや紗奈もカクヨムの応援欲しいモンスターである。
まあ、それは誰しもそうか。
僕らが会話していても我が娘、姫奈は気にせずすぴょすぴょ眠る。
順調に図太い娘に育っている。
「ちょっと今日は面白い作品を読んだから書きたい欲が上昇したのよねぇ〜。感情が揺さぶられるお話は良いよねぇ、そういうのを書いていきたいなぁって」
そこまで言って紗奈はパタリとベッドに倒れる。
元々ベッドの上だけど。
「で〜も〜ねぇー。なんというか今は感情が動かないのよねぇ〜。そういうときに物語を書いても楽しくないのよ。作者は作品の1番の読者だから、余すところなく感情の揺さぶりを感じながら物語を描きたいのよ」
「なるほどねぇ〜、それが作者の楽しさなんだね」
「あとは応援。応援がないと力尽きるわ。いま何も更新していないから力尽きそうよ……バタッ」
そう言いつつ、紗奈は僕を手招きする。
「はいはい」
「はいはいっか……んっぐ」
そうして、いつも通り僕らは唇を重ねて舌を絡ませた。
もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ……。
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