2024年4月4日その2「脳みそがいっぱいだー\( ゚д゚)/」
「脳みそがいっぱいだー\( ゚д゚)/」
姫奈を抱っこしながら、ベッドの上で紗奈が唐突にそう言った。
「心配事とか考え事で頭がいっぱいってこと?」
「ううん。木曜日だから疲れて何も考えられないだけ」
それは頭が空っぽの方では?
とにかく疲れたと言いたいらしい。
そんな紗奈はこいこいと手招きするので横に座る。
姫奈を渡して来たので優しく抱っこすると、その隙をついて口を重ねて来た。
もきゅもきゅ。
「……隙あり」
なんたる知能犯、いやいや。
んで、スマホでネット小説を読み出す。
「正直、カクヨムより◯ろうの方が超文小説は読みやすいのよねぇ……。
そのせいか、当たりだなぁと思う作品も見つけやすいのよ」
カクヨムとな◯うの違いはよく比較される話だ。
カクヨム自身が流行りを求めていることを表に出しているから、評価がつきやすいのもその類いの小説が多い。
それが趣味に合うかどうかはまったく別の話だ。
その性質の違いから、多種多様な作品を見つけやすいのは、やっぱりなろ◯の方がずっと上ということだろう。
ただし、あれは広告が健全でないことも多いので、外で読むには注意が必要だ。
「それはともかく、面白い恋愛物を見つけたんだけど、なんというかじっくり時間をかけて関係を構築していくお話って良いよね」
「そうだね、変な浮気とかそういう話の混ざらない純愛物なら、あったかい気持ちになれるからね」
その点も◯◯うの方が評価がつきやすく、純愛物がテンプレから外れることが多いせいでカクヨ◯の方が評価されづらく、かなりスコップしないと探すのが難しい。
「とにかく今日は逆チートデイよ。
何もできないから恋愛物を読むわ」
そう言って紗奈は僕の足を枕にしてゴロンと転がった。
なのですぴすぴと眠った姫奈をそっと横に寝かして、隙ありと上から紗奈の口に口を重ねた。
「もぐっ」
もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。
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