2024年3月20日「40万PV、ついにこの日が来たわ!」

「40万PV、ついにこの日が来たわ!」


紗奈がベッドのうえで両手をあげて唐突にそう言った。

僕はスマホを操作してカクヨムを見る。


「……1ヶ月以上、黒歴史を更新しなかったというのについに」

紗奈はぽんぽんとベッドの横を叩き僕を呼ぶ。

姫奈はベビーベッドですやすやと眠っている。ようやく夜泣きも減ってきた。


「40万PV!40万PV!( ゚д゚)/」

右向き手を挙げ、左向き手を挙げ、紗奈は喜びを表現する。

んで、紗奈は隣に座った僕の首の後ろに腕を回してしがみつくようにしてそのまま口を重ねる。


もきゅもきゅ。


とろ〜んとした目でもう一度僕と紗奈は唇を重ねる。

名残り惜しむようにちゅっと唇を触れ合い、それから紗奈はにぱっと笑う。


「いやぁ〜、私もこのまま書かなくなるだろうなぁ〜と思ってたんだけど、まさか黒歴史が40万PVにまできちゃうとはさー。

ここは読んでくれた人にお礼を言わないとねー。

星も700超えちゃったし!」


そうして、紗奈はスマホを枕に置いてそれに向かい頭を下げる。

「おかげ様で黒歴史が40万PVになりました。読んでいただきありがとうございました」

「ありがとうございました〜って、黒歴史が40万PVになるほど晒してしまったことを誇っていいのだろうか?」

「良いのよ!」


そうして、紗奈は僕を押し倒すように上に乗り、んふふ〜と嬉しそうに笑う。

紗奈の後頭部に触れて僕は続きを促す。

紗奈はまたとろんとした目になり、僕の促したままに口を重ねる。


もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。

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