(2023/12/31)アフター26話「やってしまったァァァアア! 黒毛和牛がァァアアアアア!」
「やってしまったァァァアア! 黒毛和牛がァァアアアアア!」
紗奈はベッドの上でスマホでカクヨムを見て、唐突にそう叫んだ。
「うん、大晦日に叫ぶことじゃないけどどうした?」
叫んだ内容的に黒毛和牛へのチャレンジが失敗したってことなのかな?
「30日の更新が一個抜けてたァァアアアアア!」
「ああ……、なるほど……」
30日は紗奈がぐったりしていたから、予約投稿してたけど確認漏れしていたのか。
「ここを30日に更新しているはずが31日に間違えて更新しているのよォォオオオ!
私の黒毛和牛……シクシク」
紗奈はベッドにフニャッと横になり、僕にスマホの画面を見せてくる。
なるほど、最終更新日が31日3っつになっていると。
予約投稿が6時と19時にセットしていたはずなのに、と……うん?
「紗奈、これ最終更新が6:45になってるけど、そんな時間に予約投稿できるの?」
「うん……?」
紗奈はずりずりとスマホを覗く。
「あっ……、ほんとだ。
……そういえば靴を口と誤字してたから直したんだった……」
紗奈はふにゃりとまた倒れる。
「黒毛和牛の夢は絶たれていなかったのよ……。
安心したからもきゅもきゅしましょ」
「はいはい」
「はいは一回……まあいいや、もきゅもきゅ……」
そうして僕らは口を重ねる。
今年ももきゅもきゅに始まり、もきゅもきゅに終わる。
もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ……。
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