アフター18話「疲れたわーーーー!!!」

「疲れたわーーーー!!!」


カクヨムを見ていたはずの紗奈はベッドの上で突然、両手を挙げた訴えた。


「木曜日じゃないのに珍しいね?」

紗奈はなぜか木曜日にとにかく疲れる。

僕は紗奈の隣に座り頭を撫でながら口を重ねる。


もきゅもきゅ。


口を離し、紗奈の口元を指で優しく拭ってあげる。

「……そろそろ口をが荒れる時期ね」

そう言って紗奈は枕元の棚に置いてあったリップクリームをつける。


「僕ももらっていい?」

「どうぞ」


僕はリップクリームを受け取り、紗奈の唇に塗り塗り。

紗奈はされるがまま。


そのまま滑りを馴染ませるように唇を重ね、互いの唇で混ぜ合わせる。

紗奈の唇から僕の唇に十分塗り込めたところで、再度軽く紗奈の唇にリップを付け直す。


「ありがと」

「うん」


名残り惜しむように、軽くもう一度だけ唇を重ねる。

ぬとっとした感触がどこかなまめかしい。


「颯太エネルギーを吸収したからだいぶ元気になったわ」

「そりゃ良かった。

いつもの魂エネルギー不足?」


「さすがね、颯太。

カクヨムコンの嵐は執筆の魂エネルギーを急速に奪うわ。

具体的にいうと、普段は書くエネルギーを応援やPVでもらっているのに、カクヨムコンの嵐はそれが極端に減るわ。

極端に高いところ『だけ』に集中するからでしょうけど、細々と書いている私はこの嵐では力尽きてしまうの。

1番良いのはこの時期はカクヨムに近づかないことなんだけど……。

つい開いちゃうのよー、もうダメだー」


そう言いながら紗奈はパタリとベッドに横になる。

僕はその紗奈の頭を撫でつつ。


「うんうん、そういうときは大人しく寝るに限るね」

「そうするわ、颯太〜」


紗奈はポフポフと自分の隣を叩く。

僕は触れるだけのキスをぬとっと紗奈と交わして電気を消して横になる。


「おやすみ紗奈」

「おやすみ颯太」

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