アフター12話「あれ?今日は随分PVが多いわ」
「あれ?今日は随分PVが多いわ」
寝る前にスマホでカクヨムをチェックしていた紗奈はそう言って首を傾げた。
紗奈の隣に寝転び尋ねる。
「どれ? 新作?」
「ううん、もきゅもきゅ幼馴染」
「あー……、更新したからじゃないかなぁ……」
黒歴史がまた1ページ……。
「仕方がないのよ。
叫びたいことがあると思わず更新しちゃうの。
今日もとーっても気になることがあったわ」
「なんだい?」
「ラブコメは登場人物の好みでどんなに話が上手な作者の作品でも読めなくなるのよ」
「そりゃあ……、そうでしょ?」
「うん、それは仕方がないことなのよねぇー。
たとえば、あれ?このヒーローってあんまりいい男じゃないよね?とか。
このヒロインの考え方、ちょっとズレてる気がするけど……とか。
そういうのが気にならない人も多くて人気作品だったりするけど、そこは決して悪いわけではないわよね。
私との相性だから」
「そうだね、恋愛ものというよりラブコメものの方が紗奈はこだわりが強いかもね」
「そうなのよ。
特に感情移入型だから、あれ?その考え理解できないなぁーとなると止まっちゃうのよ、ぐぬぬ……。
書いてる作品でもできるだけそういう違和感は避けたいけれど、人それぞれだから難しい……というか無理なのよねぇー」
「そりゃそうだ。
ハーレムどころか寝取りが好きな人もいるわけだし、それは生き方の問題だからね。
間違っているとかそういうことではないよね。
寝取り浮気はダメだけど」
「ないわね!
話してちょっとスッキリしたからもきゅもきゅして寝よ?」
「うん、おやすみ。紗奈」
「おやすみ、颯太」
そう言って僕らは互いにしがみ付くようにして口を重ねる。
もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ……。
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