アフター8話「ああああ!暴走がしたい!!!」
「ああああ!暴走がしたい!!!」
ベッドに転がりカクヨムを読んでいたはずの紗奈は唐突にそう言って悶えた。
「いつも暴走してるよね?」
完結したはずのもきゅもきゅ幼馴染とか。
「そうじゃないのよ!
毎年カクヨムコンのたびの思うのよ!
どうせテンプレ書けないし、あとで凹むんだから気にせず新作を思うように更新しちゃえばいいんじゃない?って!
そして公開して後悔するのよ!
あんまり読まれないからテンションあがらないなぁ〜、もっと書いてから後悔すれば良かったって!!
繰り返しちゃうの!
ああ……人はなぜ過ちを繰り返すの……」
ヨヨヨと紗奈は倒れる。
公開が後悔になるぐらいに動揺しているらしい。
「それもこれも、皆がカクヨムコンに備えて面白い作品の公開を控えるせいなのよ、考えることは皆同じ……」
「寝取り浮気の純愛ものが10万字書き終わってるんでしょ?
それを公開したら?」
紗奈はグデーンと延びて遠い目で答える。
「私が書く恋愛系はこれまた一般受けじゃないから、初回以外は星が貰えないのよ……。
カクヨムコンの一次選考に漏れるのは漏れるで凹むから……」
なんというか、どうにもできないよね?
とりあえず寝転ぶ紗奈の口に口を重ねる。
もきゅもきゅもっきゅもっきゅ。
「ちょっと元気出た。
うーん、結局カクヨムコンでどうこうはやっぱり気にしても仕方ないのよねぇ〜」
「そりゃそうだ。
多分今年は応募が万は超えるしね」
「そうよねぇ〜。
でもほら、公開すると期待より読まれず後悔の連続だからなんだかなぁ〜と思ったり……」
どうも紗奈はネガティブモードらしい。
まあ、こればっかりは仕方がない。
もう一度口を重ねる。
もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ。
「でもまあ、いいかぁ〜。
颯太に引っ付いとく」
「はいはい」
僕は紗奈の頭を撫でつつ、再度、紗奈と口を重ねた。
もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅちゅっ。
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