第26話「これは……思った以上にぐだぐだね」
「これは……思った以上にぐだぐだね」
紗奈は身体を起こして、スマホでもきゅもきゅ幼馴染を見ていた。
「黒歴史を反省したのに、ここしばらくはなかなかのグダグダと黒歴史じゃない!」
「あー、うん、ついでにシーズン1も再公開しちゃったね」
「ついやっちゃった」
可愛いくあざとく言われたので、僕は紗奈の口を奪う。
もきゅもきゅ。
口を離すと何事もなかったようにスマホを見ながら紗奈は言う。
「やっぱり疲れているとダメね〜。
そういうときは色々やらかしちゃうから。
以前、な◯うで詐欺師の話が完結した直後にトップ10に入ってPVがグングン伸びていた時も、間違えて全消ししちゃったし。
まあ、やってしまったことは仕方がないからそれは良いんだけど、黒歴史はやはり隠さないと……」
そう言いつつ、紗奈は僕に口付けをして、そのまま舌を絡ませていく。
言動と行動が一致していないけど、今更僕もそれを止めはしない。
……最初から止めてない?
そんなことを頭の隅に押しやりつつ、僕らは互いの感触を味わう。
もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ。
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