第24話「あれ?皆勤賞はお題の期間制限がない?」

「あれ?皆勤賞はお題の期間制限がない?」


悔しさを露わにして、悶えつつも落ち着きを取り戻した紗奈は引き続きスマホでカクヨムを読んでいたが、唐突にそんなことを言った。


「どうだろう?」

僕もスマホでカクヨムを確認してみる。


「う〜ん、この書き方だとお題期限に関係があるのはレギュラー賞だけ対象みたいな書き方だね?」

「でしょ? でしょ?」


「うん、そもそも誤字脱字に手直しもあるから、期限内に書かれたものかどうか判断するのは難しいよね?

あ、そうでもないか。

締めの時間の集計データとか確認できるだろうから、それだけ集計すればいいわけだから……。


あ、違うな。

やっぱり各期間内に書かないといけないみたいだね」


僕は該当の画面を紗奈に見せる。

むむむと唸りながら、紗奈はさらに悶える。

だが、すぐに決意したらしくベッドの上でスマホを掲げた。


「まあ、いいわ。

この際だから最後のお題も書いてみようと思うわ」

「お〜」

僕は拍手しておいた。


紗奈が楽しそうならそれがなによりだ。


「さて、お題は……アンラッキーセブン!!」


そこから紗奈はしばし固まり……やがて首を傾げる。

「……アンラッキーセブンって、なに?」

「ニュアンスはなんとなくわかるけど、独特だねぇ」


検索してみた。

アンラッキーナンバーというのはあっても、そもそも7は逆のラッキーナンバーだから、それ自体を指す言葉は無さそうだ。


「アンラッキーにセブンを付けても意味は伝わらないわよね?

これはアレかしら?

理解するな、感じろと言うことかしら?」


「シックスセンス、この場合はセブンセンシズか」

「なるほど……深いわね」

「うん、まあ、実際はただの勢いで決まったお題だと思うけどね」


紗奈はニヒルにフッと笑う。


「……とりあえずもきゅもきゅしておこうかしら」

「えっ、なん……もっぎゅ」

そのまま紗奈が口を重ねてきた。

もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ……。

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