第16話「今日は書けたはずなのよ〜_(:3 」∠)_」

「今日は書けたはずなのよ〜_(:3 」∠)_」


そう言いながら紗奈は横向きに寝転ぶ。

「そうなんだ」

その頭を撫でながら僕は言う。


そうしていると紗奈はコロンと上を見上げて、僕に催促。

上から被さるように口を重ねる。


もっきゅもっきゅもっきゅ。


口を離すと紗奈はペロリと綺麗な舌で口の周りを舐める。


それが綺麗だったので、その舌を僕の舌で絡める。

もっきゅもっきゅ。


口を離し、優しく口元を拭う。


「そうなのよ〜。

2時間ほど書ける時間はあったんだけど、モチベーションが空っぽ状態。

こんなときは無理やり書いてもいい事がないから、今日はもう書かない!

……というか書けない!」


紗奈曰く、2時間集中できるなら1話は書けるはずだけど、筆が乗らないと1行書くのがやっとだとか。

そして今日は1行の日らしい。


「そんなわけで今日はお休み〜。

テンション上げるには、良い作品を読むか、コンビニで散財するかね!

スーパーじゃダメよ?

節約してる感が出るから。

コンビニで2000円ぐらい美味しそうなものを散財するのがちょうどいいの」


「ならコンビニ行く?」


「ううん、それも面倒なのー。

そのテンションもないぐらいだから、もう颯太とずっともきゅもきゅしとく」


「りょ〜かい」


軽く触れるようなキスから互いの唇をついばむ。

紗奈と目が合って、紗奈はふふっと笑うから、それが魅力的だったので口を重ね、舌を絡める。


もっきゅもっきゅ、ちゅっと唇を数度重ね、唇に付いた液体をそっと優しく拭い再度口を重ねる。


もっきゅもっきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ……。


合間で小さく紗奈が呟く。

「キリないね?」

「うん……」

「……加減しなきゃ、ね?」

「……うん」


言葉だけで僕らがそれを止めることはない。


「……颯太エネルギー吸収〜」

「うん……」


もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅちゅっ。

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