真・644日目その2「夜のテンションは危険ね……」

「夜のテンションは危険ね……」


散々、イチャイチャもきゅもきゅして、そのあとに紗奈がハーレムラブコメ主人公と寝取られ物との相性の良さについて語って語って、もきゅもきゅしてもきゅもきゅした後、紗奈は唐突にそう言った。


「まあ、そうだね」

思えばもきゅもきゅも紗奈が夜のテンションのままに晒しすぎたのが始まりだ。


……もちろん、あくまでも晒し出したのがその時なだけで、とっくに僕らは立派なもきゅもきゅ中毒となっていたけど。


「ハーレムラブコメ主人公のエンディング後の危険性については、分かっていても触れてはいけない禁忌!

迂闊に触れると、萌え系ラブコメ全てに致命的なダメージを発生させてしまうわ」


「別に紗奈が晒そうが晒すまいが、現実に即してみたらそうなるのは、むしろ仕方ないんじゃない?」


「颯太!

なんてこと言うの!!

そんな口は私の口で塞いであげるわ!!」


……それはただのご褒美では?

そう思ったけど、せっかく紗奈からしてくれるそうなので、文句も言わず受け入れておいた。


そんなわけで僕は紗奈からの口封じとして、唇を重ね舌を絡ませ。

口を重ねる。


もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。


なお、紗奈が語りすぎたハーレムラブコメ主人公が彼女を寝取られやすい性質であることは、夜のテンションが生み出した幻である。


……紗奈から口封じされたので、そういうことにしておこう。


もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る